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メモリーズ(仮)  作者: 御厨 郁葵
第一章 旅立ち編
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17話 強くても負けます

お久しぶりです。

いつものクオリティの駄文をお楽しみください。

魔王に襲われています。助けてください。

「ほぉらよっとい! 受けきれるかぁ?」

「マジの方で無理だから! やめろ! なんで! 俺なの!」

「細けえことはいいんだよ! そっちも! 攻めてこいや!」

キン! キン! と剣と剣が交差する音が辺りに響く。実際は魔王が持つ禍々しい大剣を職人印の無駄に強度が強い傘で弾く一方的な場面なのに。

明らか俺が不利だよな……。



もう腕が限界なんですが。

かれこれ5分くらいカンカンやってるんだけど。

「早く……終われよ……」

「お前が抵抗を止めたらいいじゃん。」

「やめたら死ぬじゃん! そんな! 自らの命を棒にふるようなことしたくない!」

「……チッ、訳わかんねぇ。大した力も無いくせに。」

なんか魔王の攻撃速度が上がった。

「いいか? どの世界でも生き残れる奴は強いやつだけって相場は決まってるんだ。」

「そんな……相場誰が決めたんだよ……」

「さぁ? でも諦めろ。全世界共通の理だ。死ね。」

「なんでだよ! 意味わかんねえし!」

大剣を傘でなんとか受け止める。

「今俺を殺して! お前に! 何のメリットがあるんだよ!」

「ねぇよ! 正直俺としても早く終わらしてぇよ!」

「じゃあ! やめろよ!」

大剣を弾く。それを魔方陣が更に弾いて遠くに飛ばす。

「ハァ……もうこれで終わりでいいだろ!」

もう限界だ。

「でもな、俺にはあるんだよ。お前を倒す理由がよ!」

魔王が数メートル浮き上がり、水の球を撃ってきた。そして俺の足元に凄い勢いで着弾した。

結構深く地面が抉れてる。絶対ヤバイやつ。

「次は当てるぞ。」

と言ってなんか溜めだした。

……なんで今当てなかったんだ?

いや、逃げなきゃ。当たったら明らかヤバイ。ヤバくなくとも死ぬのにあんなのたまったもんじゃない。

が、背後は大樹。回り込もうもんなら絶対的になる。

とりあえず走る。

「これで、とどめだぁっ! [詠唱 破水弾(ウォーターブラスト)]!」

投げられた。感覚でわかる。なんか気流っつうか、空気の流れがなんかそんな感じ!

そしてなんか上から感じる! なんか冷たい風が!

全力で傘をスイングする。

「何っ!?」

傘がその球にクリーンヒットしたっぽい。球は明後日の方向へ飛んで行った。

ただ、俺の傘が打ち返した反動なんか知らんけど飛んで行った。

そして傘は俺がさっきまでいた場所に落ちた。

「やばっ!」

俺は傘を取りに行こうと手を伸ばして傘に近づ……こうとしたのだが、丁度俺と傘の間の位置に魔王が降りてきた。

と、次の瞬間。辺りは閃光に包まれた。



目を開けたらそこは冥界……ではなく、さっきまでいた森にいたままだった。

そして目の前にはのたうちまわっている魔王。

「な、なにしやがる……」

「さっきまでの俺の台詞なんですが……」

なんか魔王が腹を抱えている。痛そう。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫くない……マジで苦しい……。」

「何が起きたんですか?」

「それを聞きたいのは俺だよ。ったく……」

マジで何が起きたんだろう……?

「おい、吉田。ちょっと俺の大剣持ってきてくれないか?」

「うわっと苗字呼び……了解です。」

さっき魔方陣が弾き飛ばした大剣を……っと、あったあった。

って重っ!!! びくともしない。

と、魔方陣が大剣の下に回り込んで魔王の方へ運んでいった。

「何から何までありがとうな……。」

一応俺の傘も回収して、再度魔王の下へ。

「ありがとな。」

魔王はそう言ったら俺へ手を伸ばしてきた。

「掴め。」

「あ、はい。」

魔王の手を掴んだ。

「[詠唱 転移(テレポート)]」



「ってなことがありまして……。」

「……災難でしたね。」

ラーメン屋。魔王のテレポートで帰って来た。

「で、魔王は?」

「響さんなら大将に治療してもらっていますよ。」

「大将が治療してるんですか?」

「現状、回復魔方が使える人は大将だけですし……」

……ここも大変なんだな。

「で、悠斗さん。その眼は大丈夫なんですか?」

「というと?」

「発光しています。」

若葉さんが置いてあった鏡を持ち上げた。令和おじさんのように。

ん? 令和おじさんって誰だ? そもそも令和って何だ?

「……確かに。かすかに明るい。」

冥界では消えていたはずなのに。

「発光条件などはあるんですか?」

「わかったら苦労はしませんよ。」

さっきも同じ事を聞かれたな……。

「んー、じゃあ……」



若葉さんに言われて出入口が治った王国公認(ryの研究室に来た。

「いらっしゃい。」

琴さんが迎えてくれた。

「どうも。」

「それじゃ、保険証と診察券の提示をお願いします。」

「病院か。」

「君、今から検査でここ使うんでしょ?」

「ま、まぁ。」

実際そうなんだよなぁ……

正直不安しかないけど。

「じゃ、そこの椅子に座って。」



「お疲れ様。結果出たよ。」

「そういえば渚さんは?」

「あれ、短期の契約って話しなかった?」

ああ、3日間の超短期とか言ってたな。

「それじゃあ他の研究員は?」

「ちょっと出掛けている。じゃ、結果出すよ。」

何も映ってないパネルが出てきた。

「何かあれから変なことあった?」

「魔王を倒したくらいしか……」

間違ってはない。

「うーん、ちょっと右手出して。」

右手を出す。

「あー、やっぱり。」

「何がですか?」

「その眼といい、この反応値といい、星の力が宿ってるわ。」

「星の力?」

「ええ。」

パネルに色々映し出される。

「つまり?」

「星魔法が使えるわ。といっても貴方にはほとんど無理だと思うけど。」

星魔法?

「物は試しね。右手を突き出して。」

言われた通り右手を突き出す。

「そして、強く念じて技を出します。」

「急な説明口調!」

「カンニングしてるからしょうがないわ。大体星魔法なんて使える人滅多にいないわ。私は見たことない。」

パネルを再度見ると、さっきの琴さんの台詞がそのまま書かれていた。

パネルさんマジパネェっす。

「一回やってみて。」

それっぽく念じてみる。

……何も出ない。

「どうやるんですか?」

「さぁ……? もう一回やってみたら?」

もう一度やってみる。すると、流れ星のようなものが右手から出た。

「……まさか本当に出るとは。」

「奇遇ね。私も出来るとは思わなかったわ。」

「……で、これなんですか?」

「ええとね……」

パネルを弄りだした。

「ああ、出た出た。星屑の雨(スターダストレイン)だって。」

「めっちゃカッコいいやつ!」

スターダストレイン。聞くだけでテンション上がる。

すげえ。これ使えるんか。



「診断はこんな感じね。他はこの前と一緒だわ。」

診断が終わった。

「あ、あとこれ渡しておくわ。」

と、輝く鎖を渡された。

「時の鎖っていうんだけど。これね、人の動きを一時的に止めることができるの」

「ああ、渚さんが使ってたやつ。」

確かラーメン屋でゆかりを止めてたはず。

「ああ、それだったら話は早いわ。スキャンして。」

言われた通りスキャンする。

……最近スキャンしてばっかりな気がする。

「ほら、そこに人形があるから当ててみて。」

右手を向ける。

しかし、何も起こらない。

それどころか、右手が痺れて動かない。

「あれ? どうしたの?」

「右手が動きません。」

と、右手が軽く爆発した。



[成長痛]

「絶対違うだろ。爆発は。」

冥界。研究室よりかは安心感がある。いや、あってはいけないけど。

[それはそうと、職人が呼んでましたよ]

「あ、了解です。」



[こんにちは ▼]

「どうも。」

[あたらしい ぶき できました ▼]

「ありがとう。」

ドット絵の職人が懐から新作武器を取り出した。

見た目は……折り畳み傘だ。

「また傘?」

[空を とぶ ことが できます

傘を 開いて ください ▼]

言われた通り折り畳み傘を展開してみる。

すると、風を纏って俺の体ごと宙に浮いた。

「すげぇ!」

傘を閉じるとそのまま地面にすとんと落ちた。

[たくさん つかって ください ▼]

「ありがとう。」

凄く良いもの貰った。

さて、ここからは悠斗君の強化が続きます。

この貧弱がどこまで強くなるのか……

勿論強くなりすぎても面白くないですが。


次回[スパルタ資格]


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