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メモリーズ(仮)  作者: 御厨 郁葵
第一章 旅立ち編
15/32

12話 後片付け

少々、トラブルがあり更新が滞っていました。

こんな中身のない話に半月以上って……


流星祭翌日

「とりあえず、眼帯とか応急措置の道具は持ってきたが……大丈夫か?」

「あ、ありがとうございます。多分大丈夫だと思います。」

いつもの如くラーメン屋のカウンター席で大将と会話していた。

まぁ、右目から光が出てる人を見たら心配するのが普通だろう。

「それにしても、災難だな。兄ちゃん。痛くないか?」

「痛みは……今はないですね。」

「そ、そうか。どういう状況かわからんが、安静にはしておけよ。」

「はい。」

……会話が弾まない。

「そういえば、このギルドには医療に詳しい人はいないんですか?」

「回復職のことか? そう多くはいないな。大概は近くの教会で働くからな。」

「へー。」

「一応、ギルドには最低一人は回復職の人がいないといけないって決まりはあるんだが、うちの回復職はちょっと癖があるやつでな。」

「というと?」

「回復魔法が使えない。」

「わーお。」

というかそれは回復職と言わないのでは?



[あ、マスター。おかえりなさい]

「ただいま。」

ゆかりがこっちに来た。

[その眼はどうしたのですか?]

「まぁ、いろいろあったんだよ。」

[原因は?]

「多分昨日の流星祭」

[回復の見込みは?]

「多分ない。」

[効能は?]

「眩しい。それ以外はわからない。」

[本当に何なんですかそれ……]

「さぁ……?」

本当に何なんだろうな?

[見たところ安全とは言い切れないので、誰かに診てもらうことを推奨します]

「医者がいないんだとよ。」

[それでは、私の母体に診てもらうことを推奨します。]

ゆかりの母体……オズのことか。

「そうさせてもらうか……」

「ちょっといいかしら?」

知らない女の人に話を遮られた。

「王国公認(ryの者です。吉田悠斗さんですよね。」

「違います。」

[え?]

絶対ややこしいやつだ。しかも名指しだ。関わらないのがいいと思う。

「あれ? 貰ったプロフィールと違う?」

[どんなプロフィールですか?]

「冴えない顔で目が光ってる男の人」

「めっちゃ限定的なプロフィールだなおい……」

ってか身元割れてるじゃねーか。

「はい。合ってますよ。何の用ですか?」

「貴方を拘束します。」

「は?」

[マスター、何かやらかしたのですか?]

「してない。」

した覚えなんてない。あっても知らない。

[何故拘束するのですか?]

「それが……あんまり聞かされてないのよね。」

「……絶対ヤバいやつじゃん。」

「否定はできません。」

「駄目じゃん。」

[……危なそうですね]

「ま、まぁともかく、ついてきてもらいます。」

と、女の人が俺の手を取ろうとした瞬間、ゆかりが立ち上がった。

[危なそうと判断しました。マスターを連れていくのならば私を倒してからにしてください]

「あ、ちょっとごめんね。」

女の人がゆかりに手を向けた。すると、ゆかりの動きがピタリと止まった。

「じゃあ、行きましょう。」

「え、ちょ、ゆかりに何を……」

と言い終わる前に、自分の座っている椅子ごと下の方に落ちていった。



落ちた先はは前回行ったスペースでも旧城でもなく、いかにも研究室らしい見た目の部屋だった。

「あ、いらっしゃい。」

ご丁寧に琴さんが出迎えてくれた。

「どうも……って、なんですかこれ……」

「何って、私の研究室だけど。」

「そうじゃなくて……」

「あ、そのまま座ってて。貴方の体、ちょっと異常が起きてるから検査するわ。」

そう言って琴さんはボタンを押した。そして、上からのびてきたアームらしきものが俺の手を掴んだ。そして……

「え、ちょ、まっ、あががががががっ、なんだっ、がぐわっ!」



気がついたら冥界ではなく、まださっきの研究室の中にいた。

電流かなんかを流されたらしく、気絶してたみたいだ。

「あ、おはよう。データ取れたから帰っていいよ。」

琴さんに大きなハンマーを振りかぶられながらそう言われた。

俺はそのハンマーをギリギリでかわした。我ながらナイス反射神経。

「き、急になにしてるんですか! 教授!」

「この人を帰そうとしてたの。これが一番手っ取り早いから。」

「地に還すの間違いじゃねえか!」

「まぁ、ある意味合ってるわね。」

「「やめてくれ(ください)よ!!」」

助手さん(……でいいのかな?)と声が被った。

「で、結局帰りたいの? 帰りたくないの? どっちなの?」

「穏便に帰るって手段はないのか!?」

「無理よ。ここの研究室は出入口がないから。」

「え?」

「あ、説明しますね。ここ……王国公認(ry地下研究室は王国には報告していないので、存在を隠す為に出入口を普段は封印しているんです。」

「王国公認科学なんたらなのにここは王国非公認なのか?」

「そういうことになりますね。」

「なんで?」

「さ、さぁ? なんでなんですか? 教授?」

「めんどくさいから。」

「「えぇ……。」」

「ここを承認してもらうには書類を書かないといけないんだけど、その書類って魔力で記入すること前提だから、魔力が使えない私にはめんどくさいったらありゃしないの。」

「それじゃ、この人……ええっと……」

「あ、渚です。信濃(しなの) (なぎさ)です。」

「渚さんにやってもらえばいいのでは?」

「渚は短期契約だから多分審査が通らない。」

「ちなみに何日間ですか?」

「昨日から明日までの3日間です。」

「短ぇ!」

「流星祭で助手が全員持っていかれたのよ。 だから臨時で手伝って貰っているの。」

「あ、因みに私、教授と同期なんだ。」

「へー、そうなんですか。で、話を戻し……何の話でしたっけ?」

「封印したから出れないって話。」

「そして、その封印は今ここにいるメンバーじゃ解けないのよ。」

「なんで?」

「封印担当の助手が封印を解く前に働きに行ったらしいの。」

「そう。で、試作品の『魔力無しで使える簡易テレポート剤』は昨日私が使いきったの。」

「私も魔力切れでテレポートが使えない。」

「わーお。八方塞がり。」

「というわけで、長くなったけど死んでもらうわ。どうせ大将のことだし、依頼が溜まってるはずよ。」

「それとこれとは話が別……って危ねえ!」

またハンマーを振り回している。よく周りの機材に当たらないな……というか、よくその小さな体でそんな大きなハンマーを振り回せるな……

「何か変なこと考えた?」

「滅相もないです!」

なんでわかるんだよこの人!



[デスルーラ]

「確かにそうだ。」

今度こそ冥界だ。というか、人の命を何だと思ってるんだ……

[戻りの座標、ギルドにしておきますね]

「あ、ありがとう。」

[あと、ポケットの中に何か入ってますよ]

「え? あ、ほんとうだ。」

ポケットの中にメモが入っていた。けど、読めない。

「これ読める?」

[読めません]

「どうすればいい?」

[いつか読めるかもしれませんし、持っておいた方がいいのでは?]

「わかった。持っておこ。」



ラーメン屋に戻ってきた。

「マスター! どこ行ってたんですか!」

「なんか拉致られてた。」

「結構心配したんですよ!」

なんかシアンがめちゃくちゃ絡んでくる。

「お、落ち着け。どうした?」

「どうしたもこうしたもないですよ! 昨日、突然死んだじゃないですか! 探し回ったんですよ!」

「探し回ったって、冥界に行ったら俺のところへたどり着くだろ。」

「少なくとも流星祭の間は冥界に来なかったですよ!」

「あれ? じゃあ俺はその間どこ行ってたんだ?」

「それがわかったらこんなに探し回らないですよ!」

……謎だな。


というわけで12話です。

いつも以上に中身がない話でした。

名前があるキャラは、これからも増える予定です。


次回[死因:デリカシー]

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