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短い、違い、喰らい

 「また来ましたよーって、それ初めて見る本ですね。

 書艦から借りた魔法書ってやつですか?」

 「ぅ゛、ぁぁ、そうですね。『転移の魔法書』、最大の出力は、頭に思い浮かべた所へ自身を一瞬で移動させる。大分アバウトでも構わないんです。」

 何だ今の声。

 「何ですか今の声。」

 「飴を舐めていまして、あなたが来たんで飲み込みました。喉が渇きやすいんですよね。」

 飲んだの?

 「でも、ちょうど良いかもですね。舐め終わってから行くつもりでしたが、これを使ってみますか。」

 「使うって、『被害』はどうするんですか?」

 「これのレンタル料と、自分の貴重な時間を奪いやがったことが被害です。」

 それだけ?何でもありじゃないか。

 「じゃあ、行って来ます。『魔改法越、転移一瞬(イッ・シュン)。』」


 俺は人の退屈を喰らう存在、と、言っただけで頭をぶっ叩かれ、命からがら逃げて来た。いや、何故だ。頭の可笑しい人だわ、で済まないか普通。人では無いのだが。俺はただ退屈を喰らって、人の退屈を無くしているだけなのに。たまにその人が休むことが出来なくなったりしたけど。そんな事はどうでも良い、人の退屈に味ある限り、退屈せず生きる為に、俺は俺の退屈を喰らい叫ぶ。

 

 「ウマァァァァァァイ!「今の空気は?」マズゥゥゥゥゥゥイ!」

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