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この世界の理不尽に耐えられず、心から願ったら異世界の空に放り出されたのだが???  作者: はるのひ


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第7話ギルドからの依頼

挿絵(By みてみん)



翌朝ギルドに呼ばれたコラソン達。


セレナ

「コラソンくん、メルちゃん、エマ」


(今日はくんだ。よかった…ホッ。)


「おはようございます。ギルド長室へどうぞ」


ギルド長室


ゼノスは三人を見渡し、静かに口を開いた。


「よう、来たか」


「昨日は大変だったな。」


「いえっ」


「災難だったのは、結界を朝までに張り直した職員たちか。」


セリナが横でため息をつく。


「ギルド長……。」


ゼノスは豪快に笑う。


「ハハハ!」


笑い終えると、真剣な顔でコラソンを見る。


「本日付で、お前たちをCランクへ昇格させる。」


「もちろん、エマも元々Cランクとして引き続き登録する。」


「結界を壊すような奴を、いつまでもFランクにしておくわけにはいかん。」


コラソンは頭を下げる。


「すみません。」


ゼノスはしばらく黙ると、ふっと笑った。


「普通なら大目玉だ。」


「だが、お前たちは一人の冒険者を救い、ヨルムンガンドの人間を捕らえた。」


「功績は功績だ。」

コラソン

「ヨルムンガンドって一体」


ゼノス

「はっきりと情報は分からないが色んな噂が絶えない組織だ」


「ギルドも首都アストリアにより内密に調査依頼が出ているが奴らなかなか尻尾を出さない。」


「おそらくアストリア内に協力者がいて情報を隠している」


「調査団より魔族の存在も確認されている」


セリナ

「魔族ですか??魔族なんてただの御伽話じゃ…?」

ゼノス

「俺も聞いた時は信じなかったさ。」

「だがここ数年の事件何も関係がないとは思えん…」

「確かな情報筋が魔族と言ったんだ。」


そう言うと、一枚の書類を机に置く。


「ギルドで協議した結果だ。」


「相談……と言っちゃなんだが。」


ゼノスは椅子から立ち上がる。


壁に掛けられたイリス周辺の地図を指差した。


赤い印が何か所も付いている。


「さて、本題だ。」


三人の表情が引き締まる。


「昨日捕らえた連中を尋問した。」


「口は割らなかった。」


「だが、一つだけ分かったことがある。」


ゼノスは地図の赤い印を指でなぞる。


「最近、イリス周辺で魔石の輸送隊が何度も襲われている。」


「しかも狙われるのは、高純度の魔石ばかりだ。」


「盗賊にしては不自然すぎる。」


エマが小さく呟く。


「……ヨルムンガンド。」


ゼノスは頷く。


「おそらく奴らの目的は魔石だ。」


「しかし、何のために集めているのかは分からん。」


「そして捕まえた奴らだが朝牢屋を見て驚いた」


「逃げた形跡もないのに忽然と姿を消していたんだ…。」


部屋が静まり返る。


ゼノスはコラソンを見つめた。


「これは正式な討伐依頼じゃない。」


「調査依頼だ。」


「イリス近郊で起きている魔石強奪事件。」


「その裏にヨルムンガンドがいる証拠を掴んできてほしい。」


メルが少し不安そうに尋ねる。


「私たちで……できますか?」


ゼノスは少し笑う。


「だから相談なんだ。お前達には何かを感じる気がするんだ。だからうちの調査隊と一緒に同行を頼みたい。」


「無理だと思えば断っても構わん。」


「昨日の働きだけでも十分すぎるほどだ。」


コラソンは少し考え、仲間二人を見る。


メルは力強く頷く。


エマもコラソンを真っすぐ見つめ、静かに頷いた。


コラソンはゼノスへ向き直る。


「やります。」


「困っている人がいるなら、放ってはおけません。」


ゼノスはニヤリと笑う。


「その言葉を聞きたかった。」


「出発は明日の夜、首都に向け魔石運搬の馬車が出る」


「その護衛として控えておいてくれ」


「調査隊を率いているアルファとゆうエルフの人物がいるので内容はそのアルファに聞いてくれ」


(この世界にはエルフまでいるのか…。」


次の日夕方、冒険者ギルドへ向かう。

コラソン達は調査隊と合流する。


その先頭に立っていたのは、長い銀髪を風になびかせる一人の女性だった。


整った顔立ちに、鍛えられたしなやかな体。


コラソンは思わず目を奪われる。


(エルフって……こんなに綺麗なのか。いや、見るな俺!)


アルファは視線に気付くと、少しだけ口元を緩めた。


「……ん?」


「ら、らんれもらいれしゅ!(なんでもないです)」

と言ったはず…。


(落ち着け……まともに喋れない…これは試練だ。心を乱せば剣士として負ける……!)


メルエマがヤキモチ。


「君がコラソンとメルだね?」


「今回、調査隊の指揮を任されているアルファだ。よろしく頼む。」


「普段はイリスの城で騎士団長をしている。今回の調査はギルドと合同でな。どうぞよろしく」


エマ

「エルフは昔から美男美女ばっかりって言われてる」


アルファは少し照れくさそうに微笑んだ。


「…細かい内容は馬車の中で向かいながら話しする。」


馬車が出発する。


「とゆうわけで大体の調査及び護衛の流れはこんな感じだ」


「何かわからない事はあるか?」


コラソン

胸を見ながら


「ひえ(いえ)、大丈夫です。」


「そうか」


しばらくの沈黙の後アルファが静かに口を開く。


「5年前……私の故郷は滅んだ。」


空気が変わる。


「巨大な見た事もない魔物が村を襲った。私たちは何もできなかった。」


「生き残った仲間たちは、それぞれ別々の地へ散った。」


そして少し間を置いて、


「調査を続けた結果、その事件の裏には――エルフの故郷にある世界樹の力を利用しようとしたヨルムンガンドとゆう組織がいる事がわかった。」


誰も言葉を返せない。


⸻


その時。


「止まれぇぇっ!!」


馬車が急停止する。


森から黒い影が飛び出す。


「敵襲!!」


魔導士のような出立ちの人間と魔物の群れ。


アルファは剣を抜こうとして、その中の1体を見た瞬間、息をのむ。


「……っ!」


小柄だが、その異形の姿は5年前に故郷を焼き払った魔物によく似ていた。


炎。


悲鳴。


倒れていく仲間。


すべてが頭をよぎる。


手が震える。


しかしアルファは歯を食いしばり、深呼吸を一つ。


剣を掲げる。


「総員、迎撃態勢!」


その声に迷いはなかった。


「魔法部隊は後方! 馬車を守れ! 前衛は私に続け!」


そして小さく呟く。


「……間違いない。」


「あいつらが、ヨルムンガンドだ。」


「魔石を奪え!!」


戦場は一気に混乱する。


⸻


コラソンはアルマを抜く。


(5年前空に転生した時、無我夢中で倒せた黒い影に似てる気が…)


「みんな、護衛を優先だ!」


魔獣が襲い掛かる。


ズバッ!!


一撃。


さらにもう一体。


圧倒的な剣技で次々と魔獣を倒していく。


その姿を見たアルファは驚く。


「……なんだ、この強さは。」


「まだ若いのに、これほどとは……。」


⸻


その頃、エマ。


(あの時、あの時の魔獣…。)


杖を握る手が震えていた。


「私が……。」


「怖い……。」


魔獣が近付く。


魔法が撃てない。


するとコラソンが振り返る。


優しく笑って言う。


「大丈夫。俺がいるよ。」


「エマなら、きっとできる。」


その一言でエマは深呼吸する。


「……うん!」


詠唱を唱える。


「水よ…水の精霊よ…我が魔力と引き換えに水の打撃となれ…。」


水の魔法陣が浮かぶ。


「ウォーターボール!」


ドンッ!!


魔獣一体を見事に倒した。


「やった……。」


「倒せた……!」


初めて自分の力で仲間を守れた。


エマは嬉しそうに笑う。


コラソンも遠くから微笑む。


しかし、その一瞬の油断。


背後から魔獣が飛びかかる。


「エマ!!」


ズバッ!!


鮮やかな剣閃。


魔獣は真っ二つになる。


剣を振り払ったアルファが静かに言う。


「こっちは大丈夫。」


「前だけを見て戦え。」


エマは力強く頷く。


「はい!」


「いつまでやってる」


と1人の男が後ろから出てくる。


どうやら魔獣使いの様だ。


アルファが切り掛かる。


男は身をのけぞって剣を交わす。


フードがめくれその顔にアルファは驚く。


「お前は、、、」

最後まで読んで頂きありがとうございます。

本当に嬉しい。


コラソン耐性ないですからエルフのアルファには見惚れる気持ち分かります。


エルフに会いたい…笑


エマは少し前進出来たみたいで私も嬉しいです。


是非是非次の話しもお読みいただけると私も少し前進できそうです。

それではよろしくお願いします。

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