表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/37

第23章 ピアノレッスンと柚葉のタップダンス教室

「こんにちは。」茉白は受付の渋谷に頭を下げて挨拶をした。「ご苦労さまです。柊さん。発表会は来月23日日曜日にカピオホールで午前10時から入会順になります。今日の段階なんですが柊さんが大トリです。頑張って下さいね。プレッシャーかけてすいません。」渋谷は茉白の目を見て頭を下げて微笑んだ。茉白はレッスン室の前の待合室に座りラ・カンパネラの楽譜を眺めていた。茉白の前の生徒が教室から出て来た。「柊さん。こんにちは、お待ちどうさま。ピアノいっぱい弾いてきましたか?」先生は笑顔で茉白の顔を見て微笑んだ。「はい。弾いて来ました。先生の言われた事取り入れました。アゴーギグ、フレージング、ダイナミクスです。今、弾きますので聴いて下さい。」茉白は先生の目を見つめた。椅子に座りピアノ弾き始めた。見せるピアノを意識した。ヒントは柚葉が始めたタップダンスだった。彼女は人に見せるというのを選んだから私も聴かせて見せると言う事が大事と知り考え方を決めたのだった。茉白は先週とピアノを弾く身体の動きにだいぶ違う事に先生は気付いて開けた口が塞がらずポカンと立ち尽くした。音も何も問題ない。上手くなっていた。「柊さん。だいぶ練習しましたね。」先生は笑顔で茉白の目を見て拍手した。「あなたは普通に弾いても上手だけど身体に動きがあるとなおさら上手く聞こえちゃうマジックだわ。飲み込みが早いのね。発表会の曲、これにする?良いんじゃない?」渡辺先生は笑顔で茉白を見つめた。「はい。ラ・カンパネラでお願い致します。」茉白は笑顔で渡辺先生を見つめた。「柊さん。ラ・カンパネラはそれでいいから今日は静かな曲を弾いてみない。ベートーヴェンの月光とか?いける?」渡辺先生は茉白の顔を見た。「いけます。」茉白はベートーヴェンの楽譜を取り出しリストの楽譜と交換した。茉白は月光を静かに弾き始め音を奏でると「柊さん。指のタッチが柔らかいわね。流石だわ!その調子で最後まで弾きなさい。」渡辺先生が茉白の耳元で囁いた。茉白は首を縦に一回振った。茉白は全楽章を弾いた約15分かかり弾き終えた。「柊さん。月光もいいわね。でもあなたはラ・カンパネラの方が良いんだものね。あなたの前にレッスン受けてる飯島翔子さんに聴かせてあげたいわ。あの子、今、いろんな面で上手く行ってないから。来週は30分早く来て聴かせてあげてくんない。」渡辺先生に茉白はお願いされた。「良いですよ。」茉白は先生の顔を見て頷いた。「彼女ね。小学生4年生なんですよ。ピアノ歴、約2年、ずっと私が指導しています。ただ、あまり練習しない子なんです。なんか、ここで練習しているって感じなんです。だから上手くならない。ちょっと私もコレからどう指導してこうか迷っているところなんです。」渡辺先生は茉白に困った表情で語った。「発表会でるんですか?」茉白は先生の顔を覗いた。「出ます。人生のメリーゴーランドを弾きます。」先生は茉白の顔を見つめた。「小学生4年生には難しくないですか?」茉白は先生の顔を見つめた。「大丈夫よ。背伸びした方がいいのよ。」先生は茉白の顔を見て苦笑いを浮かべた。茉白はジブリ映画の楽譜を取り出しピアノの楽譜置きに置いて椅子に座り人生のメリーゴーランドを弾き始めた。優しいタッチで弾き始めた。そして演奏が終わると「どうでしょう?私が弾くとこんな感じですが?」茉白は先生の顔を覗きこんだ。「柊さん。なんでもいけちゃうのね。ビックリ!」先生は茉白の顔を覗きこんで拍手を送った。「有り難う。今日は何も教えてないけど終わります。でもあなたの実力がわかったわ。発表会、ラ・カンパネラで申し込みます。それでは来週!」先生は茉白の顔を見て微笑んだ。「有り難う御座いました。」茉白は先生に頭を下げて微笑んだ。茉白は教室を出てその足でバイトに向かった。


その頃、柚葉はバイトが終わりそうになると店長から「簡単なパン焼いて見るか夜の分作ってくれないか?」と頼まれ総菜パンを作り始めた。ヤキソバパン、コロッケパン、ウインナーパンの3種類を作り始め終わるとダンス教室へ一人で向かって入会した。タップダンスにした。山県先生がちょうど居て話が出来た。タップシューズを作る事で合意し、後日時間を作り東京まで行く事になった。初心者コース毎週金曜日午後7時から30分間、大人だけ20人。子供は6時からやってるらしい。柚葉は時間の都合でどちらでも良いと言われた。柚葉は余裕の時間だった。月謝を前払いし、その日は終わった。毎年6月に発表会がある。それまでに上達して欲しいと言われた。貸教室もしてるので予約して使ってくれとの事。柚葉がマンションへ帰ると紬が先に帰っていた。茉白はあれから毎晩、晩御飯を作ってくれていた。今晩は餃子と手羽元のからあげだった。なんか居酒屋メニューだなって感じだがふたりは嬉しかった。紬は茉白と柚葉の為にサーキット用のヘルメットとドライビングスーツと手袋を買って来てあった。明日休みだから二人を連れて行きたかった。「柚葉さん、おかえりなさい。ご飯にしますか?」紬が柚葉を見るとご飯を食べる合図をしていた。みそ汁ワカメと豆腐を温め。ご飯をよそり柚葉の前に出した。料理も温めた。「いただきます。さあ、食べましょう。」柚葉が紬の顔を見て合掌した。「うん。いただきます。」紬が合掌して箸を持った。柚葉はまず、餃子に手を伸ばし口にすると肉汁が溢れた。紬も餃子を口にした。「わ!美味しい。手作りだね。」紬は目を丸くした。二人は手羽元のからあげを口にすると「これも美味しい。」柚葉が声をあげた。「作りたてならもっと美味しかったと思うよ。」紬が柚葉の顔を見た。「ありがたいね。」二人は目を見合わせて言った。「紬ちゃん。今日ダンス教室入会して来た。来週金曜日からだって。頑張る。」柚葉は紬の顔を見て優しく微笑んだ。「あら、ヘルメットとツナギどうしたの?」柚葉がソファーに置いてあるのに気がつき声をあげた。「あ!それ、明日、休みだから茉白さん連れてつくばサーキット行こうと思って買って来た。茉白さん行ってくれるかな?」紬が柚葉の顔を見て微笑んだ。「行ってくれるよ。紬ちゃんの頼みなら。間違いない!ラインしておきなさいよ。」柚葉は紬の顔を見てそう言った。紬はご飯を食べながらラインを送るとすぐにラインが帰って来た。「オッケー!だって!」紬はニヤニヤしながら柚葉を見た。「パソコン見たら、茉白さん。とらえもんの会社にランサムウェアしこんでいた。たぶん、これからもシレッと何処かの会社狙っているんだろうな?」柚葉は紬を見た。「そうなんだ!茉白さん、最近、私達に相談ないですよね。そう言えば。明日、聞いておきます。お風呂入ります。」紬は柚葉の顔を見た。紬はお風呂に入った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ