スズネの正体
メイセア視点半分とスズネア視点が半分です。
「スズネちゃん、大丈夫かな?」
思わず思っていた事が口に出てしまっていた。
「そんなにおねえちゃんの事が心配なの?でも、大丈夫だと思うよ。まだ、切り札を何枚か持っていそうだし。........それに、おねえちゃんはただの子供じゃないからね〜。」
この子はよく分からない。多分、この子もただの子供じゃない。
けど、不思議と嫌な感じはしないから今はこうして普通に離している。
けど、さっきの言葉が引っかかった。
「スズネちゃんが、ただの子供じゃない?それってどういう意味なの?」
「こればっかりは、僕にも分からないからな〜。知りたいならおねえちゃん自身に聞けば良いんじゃない〜?」
こればっかりは、スズネちゃんに聞くしかないからね。
そのためにも、スズネちゃんを信じて待とう!
「そうだよね。信じて待たないと。」
すると、私たちを助けてくれた人たちが急に大声をあげた。
「お、ちょうど良いところに!おい!そこの緑髪!止まってくれ!」
「ま、まさか、そこの緑髪って僕の事?」
「あぁ、逆にお前以外に緑髪いたのか?」
「いや、そういう事じゃないんだけど........。で、それより、僕に何かようかい?」
「司祭を呼んできてくれ。怪我人がいてな。動けねぇみたいなんだ。」
顔に似合わず優しい人ね.......。と少し失礼な事を考えていた。
「ちょっとその子を僕に見せてくれないかな?僕は簡単な回復魔法ならかけられるから。」
「そうなのか!助かるぜ。」
「いや、大丈夫だから。」
「こっちだ。.....お、いた!緑髪、こっちだ。」
「緑髪って呼び方何とかならないかな?」
「じゃあ、なんて呼べば良いんだよ?」
「僕はリゼ。普通にリゼで良いよ。」
「そうか........。俺はデラティクス。長いからデラで良い。それより、リゼ。コイツの怪我を治してくれ。」
「それは、構わないけど君も結構怪我をしているのに良いの?」
「ガキが優先だ。」
「.........それもそうだね。」
♢♢♢
「お、スズネ!こっちは全員ガキどもを家に送れたぞ!」
良かった.......。スズネちゃん無事だった。
「そうですか。助かりました。..........?メイセア伯爵令嬢と男の子が残っていますけど?」
わ、私の事覚えていてくれた!う、嬉しい!
「あ〜あ。伯爵令嬢様がお前に礼を言いたいそうだ。それと、怪我はしてないのか?」
「え?えぇ、かすり傷だけよ。」
た、確かに傷はついてるけどほとんどかすり傷だけ........。
スズネちゃん、強かったんだ........。
「そうか、なら良いんだが........。まぁ、一応あの人に見てもらいな。」
「あの人?って、え?リゼさん?」
「え?スズネちゃん?どうしてこんなところに?」
知り合いなのでしょうか?
私もスズネちゃんと友達になりたいです.........。
「え、え〜と、ひ、人助けをしていました。と、友達のメイセア伯爵令嬢が捕まっていたので!」
え?と、友達?わ、私とスズネちゃんが?
「い、嫌だったかしら?私と友達は........。」
「ううん、嫌じゃない!嬉しい!」
「よ、良かったわ。私だけが友達だと思っているのかと思っていたから。」
かわいい。やっぱり、スズネちゃんはかわいい。
「え〜と、よく分からないけどとりあえず怪我を治すからこっちにおいで。」
「なるほど........。光属性は回復魔法が使えるのですね。これは便利ですね。」
スズネちゃん?何か言った?が聞けたら良かったのだけどまだ、私には聞く勇気がない。
「何か言ったかい?」
「え?い、いいえ、何でもありません。それでは、みなさんは私が責任を持ってお送りします。あ、そういえば、デラさんたちの家の住所を伺ってもよろしいですか?」
そして、デラさんたちの住所を私も聞きましたが、長すぎて私には覚えられませんでした。
「あ?あぁ、構わないがあまり、お貴族様が来る場所じゃねぇと思うぜ?」
「え?何故、私が貴族だと?」
え?か、隠していたんだ........。
「は?普通に分かるだろ?雰囲気とかか?あと喋り方。」
「なるほど。やはり、難しいですね。今度からはそこを意識してみます。それでは、また後日お伺いしますね。」
「ここです。今日はありがとうございました。」
「いいえ。私は自分の為にした事だから。気にしないで。」
「で、でも.......。」
「メイセア!メイセアか?よ、良かった........!心配したんだぞ!一体、何処に行っていたんだ。」
「人攫いに捕まっていたの。そこへスズネちゃんが助けに来てくれたの!本当にかっこよかったんだから!」
「はっ!申し遅れました。私はグレパラージュ家当主のホリセアラ・グレパラージュです。本日は娘を助けていただきありがとうございます!是非、みなさんにお礼をしたいので名前を伺ってもよろしいですか?」
もう、お父様ったら別に良いのに。
でも、スズネちゃんの事を知れるからいいよね。
「.........僕はリゼです。」
「ぼくはバルツだよ〜!」
次はスズネちゃんの番!
「私の名前はスズネア・フィン・アイスランドと申します。今まで隠していてごめんなさい。」
そう言ってスズネちゃんは王女様らしく笑っていました。
♢♢♢
スズネア視点
みんなが名乗っていき最後は私になった。
みんなは私の方を向いている。
どうする?名乗っても良いの?メイセアは、私の事どう思うのかな?
考えても仕方ないよね。多分、なんとも思わないだろうし。だって、今の私はアイスランドの血筋の者だから。
そう思って髪の色を戻した。
みんなは私の髪色を見て驚いていた。
当然だよね。本当にごめんなさい。
「私の名前はスズネア・フィン・アイスランドと申します。今まで隠していてごめんなさい。」
「お、王女様!?も、申し訳ありません。まさか、王女様だとは思わず今までの非礼お詫び申し上げます!」
「構いません。ここは、そのような場所ではありません。それに、あなた方もご存知の通り私は名ばかりの王女ですから。私にはあなた方を罰する権力を持っていません。なので、気にしていません。」
「あ、ありがとうございます。王女殿下!」
「スズネちゃん?い、いえ、お、王女殿下。」
「私、メイセアが友達になってくれて嬉しかった。だから、ずっと私の友達になってくれませんか?」
「〜〜!はい!喜んで。スズネア様、こちらこそよろしくお願いします!」
「それでは、私は失礼いたしますね。そういえば、バルツの家は何処なの?送って行くわよ?」
「ないよ〜。ここにはね〜。だから、おねえちゃんについて行ってたんだ〜!」
家がない........か。
「家族はいないの?」
「うん、いないよ〜。」
家族もいない。この子は前世の私に似ているかもしれないわね。
「じゃあ、私と一緒に来る?1人は寂しいでしょう?」
「っ、うん!行く〜。よろしくね〜、おねえちゃん。」
「うん、よろしくね。」
「僕.......じゃなくて、すみませんでした。今までのご無礼なんと申し上げれば良いか......。」
「あ、頭を上げてください!わ、私は気にしていませんから!それに、私はリゼさんとは仲の良い感じが楽で助かっていますから!」
「ふふ、そう言われたら仕方ないね。分かったよ。それじゃあ、僕はこっちだから、気をつけて帰るんだよ。」
「はい!リゼさんもまたいつかお伺いしますね!」
「あ、あははは。こ、心に留めておくよ。」
「怒られちゃうなぁ。どうしよう?」
「おねえちゃんはさ、何でぼくを家に置こうと思ったの?」
「私、前にそんな感じの事になったことがあったんだ。あんまり、覚えてないけど私がそうなった時に一緒に居てくれた人がいたんだ。そしたら、嬉しかったから。バルツも寂しいのかなぁって、思ったからだよ。あははは、よくわかんないよね。気にしなくて良いから。とにか、私がバルツを自分の家におきたかったからって覚えておいてね。」
「わかった!じゃあ、ぼくもおねえちゃんが困っていたら助けるね!」
「うん、ありがとうね。」
「ひ、姫様〜!ご無事でしたか!?」
「レ、レイラ!?な、何でまだ起きているの!?」
「姫様、それはこちらの台詞です。どうして、こんなに帰りが遅いのですか?」
「い、いや〜、な、何ででしょうね?あ、あははは。ご、ごめんなさい〜!」
「姫様!私は許しませんからね!」
「そ、そんなぁ〜!」
今回も読んでいただきありがとうございます!
次回も楽しみに!




