入学式
「あ、ルカ!とみんなは、仲良く待っていましたか?私は残念ながら師匠は見つからなかったのですが、入学式には来ると思うのでまた明日ルカを紹介する事にしました。」
「分かりました。では、もう遅いので就寝に致しましょう。」
「はい。.........それから、ディケイア様はディア。ヴァルギア様はヴァルで構いませんよね?」
「良いよ〜?ボク、名前は気にしないから〜。」
「うん、僕も良いよ。ふふ、スズにあだ名をつけてもらった!やった!」
「チッ、調子に乗りやがって!.........姉様、明日は一緒に学院へ行っても良い?」
「はい!構いませんよ?では、明日は楽しみにしておきますね!それでは、おやすみなさいませ。」
「うん!また明日!おやすみなさい。」
ふふ、ルカと一緒に入学式か.....。楽しみ!
明日は学院だからね!いっぱい楽しまなきゃね!
翌日
「姫様、朝ですよ?姫様?起きてください!」
「後、10分........!」
「姫様、今日は入学式なので無理です。」
「失礼しますね。」
「な!ルカセリル様!?こ、ここは女子寮ですよ!?許可なくリン様の部屋に入るなんていくら第二皇子であっても許されませんよ!?」
「大丈夫だよ。姉上なら許してくれる。姉様?大丈夫?朝だよ?」
「ん.......?ル、カ........?ルカ、かわいい。」
「あ、姉様?な、何言ってるの?」
「ルカ........!いつもの........起こして?」
「〜〜〜!?あ、あれで!?え?い、いや、さ、さすがに........!あ〜、もう、仕方ないな。」
ルカに頬をキスされて私は眠気が覚めた。
「ありがとうございます。ルカのおかげで眠気が覚めました。」
「よ、良かったよ。俺は心臓に悪かったけど......。」
「?.......どうかしましたか?」
「い、いや!な、何でもないよ。それより、早く準備しないと入学式に遅れちゃうよ?」
「あ、そうでしたね。早く制服に着替えないと........!」
そして、パジャマを脱ごうとしたらレイラに止められた。
「レイラ、離して下さい!入学式に遅れてしまいます!」
「リン様!ここには、ルカ様やヴァル様ディア様にホムラ様にイルスティア様もいらっしゃるのですよ!?何故、ここで脱ごうとしてるのです!?」
「え?みんなだから良いかなって思って........?え?何かダメだったの?」
「はぁ〜、みなさん、早く出て行ってください!」
「「「「「は、はい!」」」」」
「?.......結局何だったの?まぁ、いっか.........。よし、着替え終わりました!みなさん、行きましょう!あ、ルカはクラス何処でしたか?」
「僕はSクラスだったよ?姉様は?」
「私もSクラスでした!一緒ですね!ふふ、ルカと同じクラス.......!」
「姉様........!」
「チッ、うっざ〜!スズちゃんと仲良しアピールとかマジでいらない!見たくもない!」
「ディケイア、落ち着きなよ?一応、僕たちスズの護衛と従者なんだよ?一介の従者や護衛が主人たちに怒ってどうするの?」
「ヴァル君は悔しくないの!?アイツなんかにスズちゃんを取られて!」
「仕方ないよ。僕たちにはスズをあんなふうに笑顔に出来なかったから.......。でも、それとこれは別なんだけどね!僕だって見てるだけじゃないから。」
「さっすが、ヴァル君!分かってるじゃん〜!」
「あ、あの〜、今はお嬢さんの護衛をしなきゃいけないんすよ?さ、さすがに、護衛がそんな大声で言っていい言葉では........!」
「大丈夫、大丈夫〜!リンちゃんがどうにかしてくれるよ〜?それに、ボクだって時と場所は考えるからね〜?」
「だと、良いんだけどね。」
「最悪です!何故、私がアイツの演説を聞かなければならないのですか!?何故、ルカじゃないのですか!
ルカが1番なのに........!ルカが世界一頭が良くて運動も出来てカッコよくて完璧なのに........!ルカがアイツより劣っている訳がありません!学院側に苦情を入れて来ます!」
「あちゃ〜、ここでも、ルカへの愛が暴走するのか..........。一応、キャラ作ってたんだから自重してくれても良かったんだけど..........。さすがに、無理だったか.........。」
「ちょ!あ、姉様!?だ、大丈夫だから!苦情を入れなくて良いから!」
「た、確かに........!ルカが演説しているとルカがみんなに取られてしまいます!ルカのかっこよさとかわいさが分かってしまったらみんなが私からルカを取ってしまいます!そんな事は許しません!ルカ、もしもの時は私がルカを幸せにしますからね!振られてしまったら私がルカを慰めてルカと一緒に幸せになりますからね?」
「は?ちょ!〜〜〜!?あ、姉様!?な、何言って........!そ、それって、こ、告白........!」
「.......嫌でしたか?」
「〜〜〜!?い、嫌じゃないけど........!」
「お嬢様、人の目があります故ここで大声ははしたないです。」
「!そ、そうでしたね。みなさま、大変失礼いたしました。どうか、気にしないでくださいませ。」
失念していた!あ、あんな所でルカのかわいさを語っていたなんて.........!ルカが取られてしまう!それだけは、絶対に許さない!
「姉様?大丈夫?」
「はい、大丈夫です。心配をおかけしてしまい申し訳ございません。」
「いや、大丈夫だから!姉様、気にしなくて良いからね!それより、早く会場に行こ!僕、姉様と入学式に出れて嬉しい!」
「ほ、本当ですか?私もルカと一緒に入学式に出られて嬉しいです!」
「あ、あそこに座ろう?姉様の隣に座りたいから!」
「はい、分かりました!そういえば、学院の校長は誰なのですか?」
「え?あ〜、それは.........。あ、そろそろ始まるみたいだよ?」
今、話を逸らした?いや、ルカがそんな事する訳ないよね?それにしても、校長は誰なんだろう?
「それでは、新しく校長になられたミカエル・ディアラ・セイレーヌ様です。」
「.........は?み、ミカエル様?な、何で........?」
ミカエル様はヒロインと一緒に学院に通う従者として来ていたはず.........よね?な、何で........!?
私がそう考えている間にミカエル様の挨拶は終わっていた。次は新入生代表挨拶だ。
スズ、変わった方が良いか?
.........お願い、少し寝るわ。
分かった。
「チッ、何故、私がアイツの話を聞かなければならない。何処に行っても忌々しい奴だ。」
「姉上?どうかなさいましたか?」
「ふっ、お前は相変わらず私たちとの区別がつくようだな。さすがは、スズが可愛がっている義弟だな。」
「いずれは、それ以上になってみせますよ。」
「本当にお前は相変わらずだな。少しは隠さぬか。それにしても、意外だった。お前があの神たちを許すとはな。いくら、スズの頼みとは言え無理かと思っていた。」
「ええ、無理ですよ。今も........。でも、冷静に考えても俺1人じゃあ姉様は守れないと考えただけですよ。姉上も分かっているから許したのでしょう?」
「分かっているのなら聞かぬことだな。それより、今のお前の身分は第二皇子だったな........。」
「はい、そうですが.........。何か問題が?」
「いや、もしもの時はお前がスズを娶れるなと思っていただけだ。」
「なっ!あ、姉上!か、揶揄うのはやめてください!いくら、姉上の命令だとしても身分上難しいと思いますよ?」
「いや、今はそう思っておけ。それから、スズにアルス・フィン・アイスランドには会わせるなよ?これは、最重要命令だ。」
「......理由を伺っても?」
「.........アイツらと同じ目をしていた。ただの道具としかスズを見ていない目をしていた........!アイツが皇子じゃなければ皇帝ごと殺していた!」
「くそっ!どいつもこいつも........!姉様は道具じゃない!ちゃんと意思を持った人間なんだぞ!何故、それがわからない!」
「そういう事だから絶対に会わせるなよ?記憶が戻りかけてる。いつか、あの神の事を思い出してもおかしくない程だ。」
「あの神か.........。アイツは嫌いだ。あの駄神親子より...........。」
「同意だな。私もあの神は気に食わない。そろそろ、入学式も終わりだな。」
「姉上は、いつまで出ているのですか?」
「このままいるつもりだ。嫌な感じがするしな。」
「そうですか.........。」
「お前は分かりやすいな。大好きな姉様に会えなくて寂しいのか?」
「べ、別にそんな事はないですよ!?ただ、心配なだけです。記憶を取り戻してまた壊れてしまわないか.........。」
「.........私たちが心配しても仕方ないだろう?ほら、行くぞ?アイツに見つかっても厄介だ。」
「......分かりました。」
「リン様、探しました。あれほどその場で待っていてくださいね?と言ったはずですが?」
「すみません、レイラ。あの人を見てしまったのでちょっと怖くなってルカに着いて来てもらい早く出てしまいました。」
「何もなければ良いのですが..........。」
「姉上、一緒に行きましょう。姉上は、俺が守りますから安心してください。」
「「!?」」
「行きますよ、ヴァル、ディア。」
「「はい........。」」
「ルカは素直なのが困りますね。後で、社交界を教えてあげないとですね。」
周りがうるさい。これだから、人が密集する場所は嫌いなんだ!早く教室に行きたい。
「ねぇねぇ、聞いた?今年のの新入生は凄いんだって!帝国の第二皇子様や教会の人が来たりとか後はこの国の第一王子と第二王子が入って来たらしいんだけど。一番の目玉は何と言っても巫女様が入って来た事らしいよ!?」
「........み、こ..........!」
「あ、姉上........!落ち着いてください。ここで、依頼以外の殺人をしないでください。」
「チッ、分かっている。」
くそっ、忌々しい!何故、この世界になってもその役職を聞かなければならない!
「早く行きましょう、姉上。」
「っ、そ、そうですね。..........ルカと隣の席になれるでしょうか?ルカが隣だと安心して集中出来るのですが.........。」
「ふふ、姉上にそう言ってもらえてうれしいです。それより、大丈夫ですか?姉様は聞いていませんか?」
「あ、あぁ、多分大丈夫なはずだ。」
「そうですが........。」
「今、スズに思い出されては困るからな。十分に注意していろ。」
「はい、承知しました。」
「では、私は寝る。さっきので、いる時間が減ってしまった。スズへの影響を考えても今日は出て来れそうにない。スズを頼んだぞ?」
「はい、お任せ下さい。姉上。」
「あ、ルカ.......!良かった........!ルカがいるって事は見つかっていないのですね!」
「そうだと良いのだけど.........。」
「ふふ、スズはすぐに油断するね。ちゃんと魔力を隠しておかないとすぐに見つかっちゃうよ?」
「っ、お前........!」
「へぇ〜、君が今世のルカか........。君も前世にそっくりだね。なのにスズは別人みたいに違う。これは、どういう事..........?」
「っ、な、なんの、御用、ですか?ライティス様。」
「何でナイトって呼んでくれないの?」
「っ、そ、それは........!」
「良い加減にしろ!姉様に近づくな!」
「退いて、君はいらない!君は本当に昔から邪魔だよね?消えてよ!」
「っ、ぐっ!」
「ルカ.......!ルカ!大丈夫ですか?ルカ........!」
「君はせいぜいそこで這いつくばっておきなよ。」
「ルカを傷つけ、ないで、ください!これ、以上、ルカに近づかない、でくださ、い!」
「ふふ、震えちゃってかわいいね?スズは分かっていないんだよ。僕がどれだけコイツに嫉妬していたのか。だから、コイツにも分からせてやるんだ!好きな人を奪われた気持ちを........!」
「っ、ん.........!ん.........!っは.........!んっ.........!っん........!ん..........!んっ..........!」
「ふふ、ふらふらだね?きつかったかな?ふふ、僕に縋ってくれてるの?うれしい!」
「ち、ちがっ.........!」
「良いよ?行こう!連れて帰るから。君を手に入れる為なら僕は何だってするから!」
「っ、は、はな、して、くださ、い。る、ルカを、たすけ、ない、と..........!」
「君はルカばかり........!僕の方を見てよ!ルカじゃなくて僕を見てよ!」
「っ、ルカが........!ん........!っん.........!んっ.....!
っは..........!ゆ、う.......!や、めて.........!ルカを.........!たすけ、ない、と.........!んっ..........!
っん..........!ん.........!っは.........!ん..........!」
「っ、スズちゃん!お前、何してる!」
「何って?キスだけど?」
「スズちゃんが泣いているだろ!」
「は?スズが泣く訳ないでしょ!何言って........!」
「っ、ゆ、う、こわい、よ。どうし、たの?わ、たし、ゆ、うに、なにか、した?ゆう........!」
「っ、ご、めん。スズ.........!嫉妬で狂ってた.......。」
「ゆ、う.........!こ、わかっ、たよ。ゆう........!」
「うん.........。ごめん.......。ごめんね、スズ。」
「早くスズちゃんから離れろ!このクズ!スズちゃんをまた泣かせる気か!」
「っ、分かってる!僕は帰るから!またね、スズ。」
「スズちゃん!大丈夫?何かされ........てたね。」
「ディ、ケイ、ア、さま.......!きょ、う、の、ゆう、こわ、かっ、た。わ、たし、ゆう、に、な、にか、しちゃ、った、の、かな?ゆう、が、おこ、って、たの。わ、たし、ゆう、に、きら、われ、ちゃ、った、の、かな?」
「っ、大丈夫だから........。アイツは絶対にスズちゃんを嫌ってないから........!」
「ゆ、う........!」
「スズちゃんはやっぱり、アイツがまだ........!嫌いなんて嘘だよね。スズちゃんが嫌いになれる訳ないもんね。ごめんね、今まで気づいてあげられなくて......。」
今回も読んで頂きありがとうございます!
次回も楽しみに!




