ユウとのデート
「久しぶりですね。ユウとのデートは........。まぁ、デートと言ってもルカも着いて来ていましたが........。」
「僕の事憎んでないの?........君の義弟を.....ルカを殺したのに........。」
「憎めないですよ。例えあなたが狂っても私の数少ない大切な人な事には変わりありませんから........。」
「スズ........。キスして良い?」
「ダメです。こんな人が多い場所で何を言っているのですか?」
「じゃあ、人がいなかったら良いの?」
「それでもダメです。あなたが嫌いな事には変わりありませんから。」
「じゃあ、何で僕とデートしてくれたの?」
「.......忘れました。それより、あそこの雑貨屋行ってみませんか?」
「.....うん!行こう!」
何でですか。そんなのズルいじゃないですか。もし、私があの質問をしてあなたが否定しなければ私は縋っていました。だから、言えないのです。私は誰にも縋らないと決めましたから。
「........似てる........。」
「........確かに似てるね。ルカの色に........。」
私が見つけた物はルカの瞳の色と一緒の深い青色の髪飾りでした。これをいつかルカに渡してみたいですね。
「それでは、行きましょうか。」
「.......僕が言うのもアレなんだけどさ良いの?アレ、なくなっちゃうかもよ?」
「ルカはいません。この世界には........。ですから、諦めます。私はもうあの子には依存しません。........私はあの子に弱いところを見せてばかりでした。だから、余計にあの子に依存しすぎてしまいました。」
「........今、謝ったら許さないよね........?」
「はい、許しません。ですから、謝らないでください。誤って、許してしまいそうになりますから。」
「........スズ。........ルカは多分この世界にいると思うよ。」
「........怒りますよ?」
「君の気持ちはもっともだよ。けど、本当なんだ。僕が転生する前に見たんだ。彼が.......ルカがここに転生して行くのを........。」
やめて、希望を持ちそうになりますから!もう、絶望したくないのです。だから、私に希望を持たせないでください!縋りたくなってしまいます........。
「大丈夫、ですから。もう、弟離れ出来ましたから。だから、やめてください。」
「........っ、ご、めん。本当にごめんね。」
「そろそろ帰りましょう?みんなが家で待っていますしね。」
「.......そう、だね。じゃあ、帰ろうか。」
「........何故、あの話をしたのですか?」
「.......君が喜んでくれるかもって思ったから.......だったんだけど、逆に悲しい思いをさせてごめんね。」
「........大丈夫ですから。気にしないでください。......ユウはデート楽しかったですか?」
「え?う、うん、だってスズとのデートだから楽しいに決まってるよ!」
「ふふ、では、それで良いではないのですか?私も久しぶりのユウとのデート楽しかったですよ?」
「.......うん、ありがとう!本当にありがとう!」
「ふふ、それでは城に着きましたので私はこれで失礼させてもらいますね。」
「うん、じゃあ、また会おうね。」
「あなたが狂っていない時であれば良いですよ?」
「........スズは知ってたの?僕が唯一狂わない日を.......。」
「はい、知っていますよ。もちろん、その逆も.......。」
「あはは、じゃあ僕が唯一壊れながら狂う日は会いに行かないように頑張るよ。」
「........ありがとうございました。ユウ、あなただけですよ。私の事を分かっているのは........。風邪には気をつけてくださいね。」
スズネアが馬車を出た頃ユウは........。
「あー、今ので絶対に風邪ひいちゃったって。本当にズルイなぁ。君は........。君が知ったらがっかりするだろうけど僕も知ってるんだよ?君の大切な神から頂いた呼び名..........。だから、早く僕のところに来て.......〇〇.........。」
その瞳に狂気を宿しながら彼はそう独り言を呟いていた。だが、その狂気は一瞬にして消え去った。
理由は簡単だ。スズネアの風邪が移ってしまったのだ。それから、彼は公爵家に帰ったらすぐに気絶してしまったがそれをスズネアがしるのは翌日の事だった。
♢♢♢
ユウは相変わらずでしたね。本当にズルイ人です。
「いや、切り替えないと!今の私はスズネアなんだら!もう、〇〇はいない。消え去らないと行けない。だから、私を1人にしないで........。」
「あ、スズネだ!帰って来たんだ!で、相手は誰なの?まさか、か、彼氏とか言わないよね!?」
「........彼氏よりも大事な人、かな?」
「.......そ、それってどう言う事なんすか?」
「え〜、私に言われても分からないよ。私だって多分そうなんじゃないかなって思っただけだし。」
「お姉ちゃん、機嫌良いね〜?そんなに、彼とのデートが楽しかったの?」
「まぁ、楽しかったわよ?もしかして、バイツも行きたかったの?」
「そりゃもちろん!」
「じゃあ、大きくなったら私と一緒に行こうね〜?バイツはまだ子供だから行っちゃダメだよ?」
「う、うん。納得行かないけど大きくなったら行けるんだよね?」
「え?あ、うん。そうだよ?」
「なら、問題ないね。後、もう少しの辛抱だし。」
「ひ、姫様〜!こ、これを見てください!」
「手紙が届いたのね。誰かしら?」
「え、え〜と、1人はナイトラスト様からです。」
「そう、じゃあ見せてちょうだい。」
「で、ですが........!」
「え?あぁ〜、大丈夫よ。彼は今日は絶対に狂わない。だから、何もしてないわ。心配しなくても大丈夫よ。」
「........分かりました。」
私がそういう風に言うとレイラは渋々下がった。
とは、言ってもやはり心配なようなのでずっとこっちを見ている。
「........相変わらず、ね。それで、これの中身は何かしら?」
手紙の中から袋が出て来たのだ。割と軽いわね。見た感じけっこう大きいと思ったんだけど.........。
そして、中身を見て私は固まってしまった。
固まった私を見てレイラたらが焦ったように心配してきたが今の私には聞こえなかった。
袋の中にあったのはルカの瞳の色に似ていた髪飾りだった。
そういえば、ユウはこう言う事を何度かしてきたわね。嬉しいから良いのだけれど.........。
「そういえば、この手紙の差し出し人を聞いた時に1人目はって言っていたわよね?まだ、誰かから届いているの?」
「王立魔法学院からです。」
「学院からね........。それはちゃんとお父様たちに聞いておかないとダメなはずだけど.........?」
「はい、そう思って急いで確認してきましたがどうやら陛下の指示だそうです。」
「........確か、王立魔法学院はヴァルトラス王国にあったわよね?一応、味方の国だけれど........。いえ、何でもないわ。どうせ、私をそこに入れておけば都合の良い事が起きるのでしょう。」
「.......姫様、いかがなさいますか?」
「行くわよ。前から行きたいと思っていたからね。」
「そうだったのですね。ですが、メイドど従者を2人ずつ、護衛を5人との事です。」
「じゃあ、護衛とメイドは決定ね。護衛はイルスティアとデラとギルで良いですよね。後はデラたちに決めてもらいましょう。それで、メイドはレイラ。着いて来てくれるかしら?」
「はい!一生お供いたします!」
「お、重いわね.......まあ、良いのだけど.........。後は従者ね........。誰にしようかしら?というか、人がいないわ。」
「ねぇ、お姉ちゃん良い案が思いついたんだ〜!護衛があの火の精霊で〜、従者は僕がするの〜!ね?良い案でしょ?」
「そうね、その手があったわ!ありがとう、バイツ!それじゃあ、師匠!着いて来てください!」
「........まぁ、良いっすよ。俺も姫さんが心配っすし。」
「うん、何かよくわからなかったけど助かったわ。」
「ねぇ、ねぇ、僕は?僕は従者として連れて行ってくれるよね?」
「え?ダメだよ。バイツには行かせられないよ!バイツにはここの家の掃除とかいろいろやることがあるんだから!それにリーンもお留守番だし。」
「じゃ、じゃあ、誰を従僕にするの?」
「ふふ、すっごく偉い人なのに暇神な方だよ。今、バルツのおかげであの人たちに貸しがあるのを思い出したの。きっと、手助けしてくれるわ。ふふ、ふふふふ。」
「す、スズネア、ど、どうかしたのか?」
「あら、そういえば、ギールには王立魔法学院の手紙は届いたのかしら?」
「あぁ、届いていたが........。まさか、行くのか!?今、あそこは黒い噂が絶えない国だぞ!?」
「そうなのね。でも、陛下の命令だから仕方ないわ。まぁ、いざとなったら、陛下ごと消せば問題ないしね。」
「え?今、なんて........?」
「それじゃあ、今から準備をしましょうか。ふふ、楽しみだわ。早くあの駄神親子が情けなく泣く姿が見たいわ。」
「「「「...........。」」」」
今回も読んで頂きありがとうございます!
次回も楽しみに!




