スズとゆう
今回はスズネア視点とナイトラス視点です。
「バイツ........。その人誰なの?あ、いや、知らない訳じゃないわよ?私だって名前くらいは知ってるわ。ライティス公爵の御子息様の事よね?」
「え?知らない人.......?あれ?でも、前確かそいつに招待状をもらったんじゃあ........?だから、クロが出て来たんだよね?」
「........バイツって、やっぱり頭良いわよね。でも、何で身長は伸びないのでしょうね?」
「........誤魔化さないでよ。」
「世の中には知ってはいけないことがあるらしいの。でも、馬鹿だった私はよく分からなかった。その言葉が分からないまま知ってしまっただけ。 」
「良く分からない。」
「まぁ、そうよね。あ、でも、安心して。私はアイツの事嫌いだから。ていうか、私は執着されるのは嫌だから。」
「やっぱり知ってるんじゃん!」
「バイツはアイツの事が知りたいの?」
「ん〜、アイツの事を知りたいんじゃなくてお姉ちゃんがアイツの事を嫌いな理由が知りたい。」
私がアイツの事を嫌いな理由.......。私は記憶に蓋をかけていた。これからも、かけ続けるつもりだった。けど、これは間違っているの?
「みんなも聞きたいの?」
『はい!』
「カイラも?何でよ?」
「仲間だろ?良いじゃんか。」
「はぁ〜、仕方ないわね。........私とアイツは元は仲良かったわ。そうね、一目惚れって奴かしら?」
『はぁ!?』
「ほら、この子の友達になりたい!って、気持ちみたいな感じよ。それで、友達になったまでは良かったのだけど、何故か監禁?されて私の目の前で私の一番大切だった人を殺されちゃったからかな?あの時から私はアイツの事が嫌い。」
「ねぇ、それっていつの話し?ボクはずっと前から君と一緒にいたけどそんな出来事知らないよ?」
「..........。カイラ、あなたなら分かるわよね?」
「え?あー、まぁ、仲間だしな。分かるが.......それ犯罪だよな?何で捕まってないんだ?」
「え?犯罪なの?何が?」
「え?人を殺した事とか?」
「じゃあ、大丈夫よ。私の村の人たちは全員普通に人を殺していたから。」
「は?え?いや、それおかしいだろ?」
「いや、ちょっと待って!さっきから本当にどういう事?一体何を話してるの?」
試してみましょうか。
「私たちは違う世界から来たの。だから、あの話は前世の話しなの。」
『?』
「おい、良いのかよ?話して?大丈夫、彼らには多分聞こえてないから。」
「殿下、失礼を承知で言わせてもらいますが今なんとおっしゃられたのですか?」
「ねぇ、言ったでしょう?彼らにはきこ、えない。」
「あ、おい!大丈夫か?」
「あ、うん。大丈夫だから。」
ヤバい。熱があがったかも。このままだとみんなに心配かけちゃうかも。それに、絶対にヴァルギアに怒られる!
「最初の話に戻るけどお姉ちゃんはアイツの事好きじゃないんだよね?」
「えぇ、そうね。嫌いよ。」
「じゃあ、スズネアの好きなタイプってなんなの?」
「私は結婚しないって決めてるから好きなタイプは考えた事ないわ。」
「ふ〜ん、じゃあ、今考えてよ。」
「え?もしかして、言わなきゃいけないの?」
「そうに決まってんじゃん!」
「え〜、嫌よ。いないし。」
「俺さ実は邪神様にスズネアの黒歴史聞いたんだけどみんなにバラして良い?もちろん、さっきの奴じゃないから安心して?」
「っ、あのバカ!はぁ〜、え〜と、優しくて暖かい人で後は私の事を好きにならない人かな?」
『は?』
「は?どういう意味?」
「とにかく、早く出て行きなさい!なんなら、ヴァルギアに頼んでみんなの黒歴史バラまいてあげましょうか?」
『すみませんでした!』
はぁ〜、やっとどっか行った。私よく耐えたなぁ。
これはマジでヤバいかも。薬は効いているはずたんだけど........。それより、アイツの事聞かれるとは思ってなかったなぁ。
「.....ゆう。」
「ふふ、呼んだ?」
「っ、何処から入ってきて.......!」
「ふふ、久しぶりにスズに僕の名前呼ばれたなぁ。嬉しいよ。」
「何しに来たの?」
ま、マズイ。今の私は風邪をひいているから油断したら........!
「ちょっと顔が赤いね。熱があるの?」
「っ、ないわ。」
「相変わらず嘘つくの下手だよね。」
「........風邪、ひいたらダメな訳?」
「いや、そんな事は言ってないけど........。ねぇ、知ってる?風邪を早く治す方法。」
「.........そんなのがあったらすぐにやってる。」
「ふふ、じゃあ、教えてあげる。それは相手に移す事だよ。」
「え?っん.......!ん........!っは........!ん.........!」
く、苦しい。息が出来ない。や、やめて!は、離して!
そう思っているとようやくアイツが私の事を離した。
「はぁはぁ。何するのよ。」
「大丈夫?ちゃんと立てれてないけど。」
「アンタのせいだけどね。」
「ふふ、そうだったね。でも、君も悪いんだよ?本当はあそこまで長くするつもりはなかったんだけど、君が煽るから。」
はぁはぁ。や、ばい。そう思っていた途端アイツが私を抱っこして来た。
「は、なして。ある、ける、から。」
「それは嘘だね。離さないよ。絶対に。」
「あ、つい、から。は、なれ、て。うつ、ちゃう、よ?」
「思ったより重症みたいだね。これは、もうちょっと移させた方が良いかも。」
「っん........!ん.........!っは........!んっ.........!ん.........!も、むり、だ、から。や、めて?」
「っ、う、うん。ごめん。抑えが効かなくて。」
「だい、じょ、うぶ、だか、ら。それ、にし、ても、ゆう、は、あっ、たか、いね。なつ、かし、い。」
「っ、スズ......!もう、心臓に悪いよ。」
「まだ、ここ、に、いて、くれ、る?」
「っ、う、うん。分かった。」
懐かしい匂いがする。安心する。あったかい。これなら、安心して眠れる。
♢♢♢
僕はスズが熱をひいたと聞いたから夜に彼女に会いに行った。そしたら、彼女はやはり辛さを我慢して風邪をひいていた。
僕は彼女に早く風邪が治ると言って彼女とキスをした。彼女は嫌がっていたけどだんだん力が入らなくなっていっていた。そして、彼女を抱っこしながらベッドに寝かせたがどうやらまだ風邪が治っていなかったのでまた彼女とキスをした。
「っん........!ん.........!っは........!んっ........!ん.........!も、むり、だ、から、や、めて?」
彼女は涙目で上目遣いで頼んできた。
あ、危なかった。理性が壊れるところだった。まぁ、壊れかけていたけどね。でも、やってしまったなぁ。いつもより、長めにしたから彼女にはきつかったかもしれない。
そう思って彼女を見てみると彼女は僕を見てまだここにいるかと聞いて来た。僕は頷くと彼女は安心しきった顔で眠りについた。
「もう、無防備すぎだよ。僕だって、男なんだよ?男の前で無防備なんて危ないよ。」
ふぁ〜、眠い。そして、最近寝れていなかった事を思い出した。仕事は大変だなぁ、とそんな事を考えながら僕は深い眠りについた。
♢♢♢
朝起きるとアイツ.......ゆうがいた。
けど、不思議と嫌な感じはしなかったからそのまま彼の寝顔を見ていた。そして、好奇心で彼の頭を撫でてみたくなった。それで、私は好奇心に勝てず彼の頭を撫で続けた。
「髪の毛ふわふわ。寝顔もかわいい。黙っていればかわいくてかっこいいのに。」
「ん?........誰?........っ!?スズ、な、な、何して........!」
「頭を撫でていただけですよ?ゆうの頭はふわふわしていて気持ちよかったです。」
「い、いや、感想を聞いていた訳じゃなくて........!と、というか、名前.......!しかも、その口調!」
「昨日のお礼です。何が良いですか?」
「え?い、いや、そういうつもりでした訳じゃあ.....!」
「何でも良いですよ?なんなら、デートしますか?」
「え!で、デート?い、良いの?」
「はい、お礼ですから構いませんよ。」
「じ、じゃあ、それで.......。」
「それでは、準備して来てください。私も準備をしますから。」
「わ、分かった。そ、外で待ってるから。」
「はい、分かりました。では、また後ほど........。」
「姫座、朝.......!姫様、起きていらっしゃったのですね。」
「えぇ、今さっき起きたばかりよ。それより、レイラ、今から出かける準備をするから手伝ってちょうだい。」
「分かりました。」
それから10分後、身支度を終えるとみんなが入って来た。
「お姉ちゃん、何処行くの〜?」
「下町かしら?聞いてなかったわ。」
「........スズネ、まさか相手は男?」
「ええ、そうよ。」
「っ、それってデートって事っすか?」
「ええ、そうよ。そういう約束だから。」
「っ!?す、スズネアがで、デート.......!?」
「あ、おい!ギールしっかりしろ!」
「それじゃあ、彼が待っているから行って良いかしら?」
「そ、その彼とは?」
「秘密よ。さすがにバレたら面倒だからね。」
それから、みんなが何故かついて来たが私は外に出た。
「あ、良かった。来ないかと思った。」
「約束したのは私の方ですよ?私は出来ない約束はしない主義です。それより、ちゃんと変装して来てくれたのですね。助かります。」
「ま、まぁ、一応、スズとのデートだし。邪魔されたくないから........。」
「それもそうですね。では、私の事はそのままスズで構いません。」
「僕もユウで構わないよ。」
「分かりました。それでは、行きますよユウ!」
「あ、うん!楽しみ。」
今回は読んで頂きありがとうございます!
次回も楽しみに!




