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最悪な招待状

あれから、2年後私は14歳になった。

まぁまぁ、大人になった私は今絶望している。


「姫様、こちら招待状でございます。」

「.......私は何も見ていないわ。そう、見ていないわ。」

「ですが、公爵家からの招待状を無下に扱うわけにもいかないのです。」

「そう........。では、今からでも体調を崩すわ。何で私がアイツの誕生日パーティに行かなければならないのよ!」

しかも、前世の姿で来いとかアホなんじゃないのかしら?はぁ〜、行きたくない!


「ですが.......!...........そういえば、今日この誕生日パーティには姫様が好きないちごがでると聞いたのですが........。」

「レイラ、ドレスは何を着ていけば良いかしら?」

「相変わらず姫様はイチゴが好きなのですね。」

「はぁ〜、行くにしてもこの容姿を変えたい。」

..........精霊の師匠やリットなら何とか出来るかも!


「リットか師匠いる〜?」

「どうしたのスズネ?」

「姫さんどうしたんすか?」

「私の姿を変えてくれないかな?」

「え?何で?そのままでもスズネはかわいいよ?」

「姫さんがこれ程までに自分に自信がなかったなんて.......!」

「え?いや、そうじゃなくて.......!あ、そうだわ!闇属性で、変えられるじゃない!そうだったわ。よし、じゃあ、闇属性を使える人は.......いないわ。」

マズイわね。.........嫌だったけどディケイアに頼むしかないか........。

さすがに、私が使ったらいろいろとマズイものね。


「ディケイア、来れる?」

「は〜い、呼ばれて出て来たディケイア様だよ〜?

今日の用は何かな〜?」

「私の姿を変えては欲しいのだけれど良いかしら?」

「え〜、何で?ボクはそれなりの報酬がないとやらないよ〜?」

「え?じゃあ、何でもあげるからお願い!」

「ん〜、じゃあ、ボクとデートしてくれたら良いよ〜?」

「デートね。分かったわ。それじゃあ、夕方になったら来てちょうだい。私は用意をしなきゃいけないからまた夕方に会いましょう。」

「え?え〜と、これって本当にデートするの?ボク、冗談で言ったんだけどな〜。あ、あはは〜。」

「「ディケイア様、代わってください!」」

「ダメだよ〜?これはボクとスズちゃんのデートだからね?まぁ、別に今すぐにするわけじゃないからね〜。」

「「ぐぬぬ。ズルい!」

「あは、ヴァル君にも自慢してこよ〜っと!じゃあ、バイバ〜イ!」


一方、スズネアの方はというと........。


「どれがよろしいですか姫様?」

「.........うす紫色のドレスが良い。」

「了解しました。では、準備して来ます。」

「はぁ〜、行きたくない。どうせ、バレるんだから行かないほうが良いのは分かってるけど.......。うん、イチゴには勝てないよね!」

「お姉ちゃん〜?何してるの〜?」

「あ、バイツ!今日は公爵家の御子息から誕生日パーティの招待状を貰ったから行かなくちゃ行けないの。だから、お留守番は任せたわ。」

「その公爵家の御子息の名前は何て言うの?」

「.........ナイトラス・ライティス........様よ。」

「え?そ、そ〜なんだね〜。楽しんで来てね〜?」

「う、うん。そうするね。」

たった、数時間乗り切れば良いのよね。なら、大丈夫なはず!


「姫様、見繕えました。早速、着替えましょう!」

「レイラ、分かっているとは思うけど私は王女として行く訳ではないからね?ただの令嬢として行くのよ?だから、あんまり派手じゃないやつにしてね?」

「はい、分かっていますよ!これは、やる気がみなぎりますね!」

「うぅ、話し聞いてない.......。」

容姿はどうしよう?さすがに顔は変えないけど瞳と髪の色は変えた方が良いよね。

何色が良いかな?瞳は藤色にに決まっているけど髪の色が決まってないのよね........。

う〜ん、やっぱり前世みたいな黒髪かな?

まぁ、ディケイアに任せれば良いかな。


「姫様、出来上がりましたよ。」

「.........レイラ、やりすぎじゃないかしら?」

「そんな事はこざいません!まだまだ、足りないくらいですよ!」

「なら、良いのだけれど........。それじゃあ、ディケイアお願いね。」

「はいは〜い。変色っと........ん〜?こんな感じかな?どう?昔のスズちゃんみたいでしょ?........鈴もつけたんだね。」

「一応、鈴は私の宝物だからね........。」

「そうだったね........。よし、じゃあ出発〜!」

「ディケイアもついてくるの?」

「え〜?ダメなの?」

「そりゃダメでしょう!」

「じゃあ、アイツから守ってあげるからさ〜!ね〜?良いでしょ〜?」

「........分かったわ。こちらとしても、誰に護衛を頼もうか悩んでいたところだったし護衛がディケイアになっただけだしね。」

「........護衛か........。懐かしいな。前にも似たような感じの役をやったなぁ〜。」

「そうだったわね。」

そう話しているとあっという間にパーティ会場についてしまった。


「それでは、お嬢様御手をどうぞ。」

「ふふ、ありがとうございます。助かります。」

「ちゃんと、お気をつけてくださいね。」

「分かっています。」

何とかバレずに入れたわね。

ディケイアのおかげね。


「なんとかバレずに入れました。」

「お嬢様、まだ緊張感を持った方がよろしいかと。」

「分かっています。ですが、イチゴくらい食べても良いですよね?」

「まぁ、はい。それくらいなら。」

「ふふ、やりました。え〜と、どれにしましょう?イチゴケーキ?それともイチゴムースにイチゴタルトを食べましょうかね?う〜ん?どうしましょう?」

そう考えていると人にぶつかってしまった。


「おっと、大丈夫ですか?すみません、前を見ていなくて。」

相手は私を気遣ってくれたけど服を汚してしまった。


「い、いえ、こちらこそぶつかってしまい申し訳ございません。何かお詫びを........!」

「いえ、大丈夫ですよ。それより、顔を上げてください。」

「本当にすみませっ、!?」

「どうかしましたか?」

な、なんで!い、いや、今の私は姿を変えているから気づくはずない!


「いえ、何でもございません。それより、本当に申し訳ございません。今、拭くものをとってまいりますので.........!」

今はとりあえずここから逃げなきゃ!


「お待ちください。私は気にしていませんので........。

それより、お話しをしませんか?」

「お話しですか?」

「そうです。例えば、何故あの邪神と君が一緒に来ているのかとかかな?」

「っ、な、なんの話しですか?私が邪神と一緒に来てるなんてありえませんよ!」

「へぇ〜、じゃあ、聖魔法かけたらどうなるのかな?」

「ら、ライティス様、人間に魔法を向けてはダメですよ!」

「ねぇ、ナイトって呼んでよ。スズ。」

「っ、わ、私はスズではなくり、リンです。だ、誰かと勘違いしているのではありませんか?」

「ふふ、前よりかわいいし綺麗になったね?最近会えてなかったからなぁ。そう考えると2年ぶりかな?僕と会えなくて寂しかった?」

「.........ライティス様、だから一体誰と勘違いをされているのですか?」

「........僕ちゃんとナイトで呼んでって言ったよ?」

「で、ですから誰かと勘違いを.......!っん.......!ん.....!い、や!離して!」

「酷いなぁ。君が僕の事を拒絶するからお仕置きをしただけなのに.......!じゃあ、次は一分間耐えてね?」

「や、やめっ!んっ........!ん.........!い、や!ん......!は、なして......!んっ.........!お願いだから、もう無理..........!」

「ふふ、かわいいなぁ。悪態ついている割にはもたれかかって来てるよ?」

「っ、それはあなたが......!」

「ふふ、ふらふらだね。このまま、連れて帰るね。」

「っ、や、めて!......何、これ?し、視界が......?」

「さっき、薬を入れさせてもらったよ。君がなかなか僕のところに来てくれないからもう無理やり連れて行こうと思ってね。」

「っ、は、なし、て!」

「ふふ、そんなに抵抗したら薬が早く身体を回っちゃうよ?」

「っ、ディケイア、さ、ま.......。」

「あ〜あ、寝ちゃった。でも、寝顔も可愛いなぁ。早く起きないかなぁ?あ、でも、すぐに起きたら抵抗されちゃうからやっぱりこのままの方が良いかも。」

「っ、はぁはぁ。お、前!スズちゃんを返せ!」

「無理。チッ、いつも肝心なところで邪魔が入る。」

「お前、スズちゃんに何をした!」

「ふふ、薬を飲んでもらっただけだよ?あ、もちろん口移しで!あの時のスズ可愛かったなぁ。」

「チッ、お前.......!早くスズちゃんを離せ!」

「無理。っと、危ない危ない。っあれ?スズは?」

「ふぅ〜、良かった。無事だ〜。」

「チッ、さっきのは目眩しだったのか。本当はスズを取り戻す事しか考えてなかった訳か........。」

「もう、二度とお前はスズちゃんに会う事が出来ないだろうな〜。だって、パーティには君を呼ばないし行かないからね。あははは、自業自得だね。それじゃあね〜?」

「くそっ!後もう少しだったのに.......!でも、スズは前よりも可愛いかったなぁ。早く僕のところに帰って来ないかなぁ。」



♢♢♢



「スズちゃん?スズちゃん!大丈夫?ボクの声聞こえてる!?チッ、アイツなんの薬を飲ませたんだよ!っ、ごめんね。本当にごめん。」

(今、君を助けるにはこの方法しか思いつかないんだ。)

そして、ボクは彼女の中にある異物を取り出す為に彼女にキスをした。


「キスなんてトラウマになっただろうな。こんな事があったんだから。ボクも気を抜きすぎたな。気をつけないと!」

「ん?ディケイア様........?」

「あ、起きた?スズちゃん、大丈夫だった?」

「ディケイア様、なんかいつもと違いますね.......。いつもよりカッコいいですよ。」

「っは?〜〜〜!?す、スズちゃん?ね、寝ぼけてるのかな?うん、きっとそうだ。口調も昔に戻ってるし。」

「ディケイア様、置いて行かないでください。私も連れて行ってください。」

「〜〜〜!?.......ふぅ〜、落ち着いてよボク。ふぅ〜、仕方ないからボクの部屋に連れて行くか........。」

「ん?ディケイア様.......!あったかいですね。」

「〜〜〜〜!?も、もうやめて!心臓に悪いから!..........ん?これ、まさか酔ってる!?は、はやくな、治さないと........!ふぅ〜、何とかなった。でも、スズちゃんお酒弱かったんだ〜。ちょっと意外かも。あ、だから、リンちゃん出て来れなかったんだ〜。なるほど〜。スズちゃんを手に入れるのも目的だったけど、リンちゃんを押さえ込む事も入ってたんだ〜。今は実験みたいな感じで試したんだろうね〜。相変わらず気持ち悪かったし。なんなら、前より悪化してるしな〜。でも、今回は本当に危なかったなぁ〜。油断してた。スズちゃんを無理に連れて行かないかと思っていたけど堕ちるとこまで堕ちちゃったみたいだね。彼はもう助からないよスズちゃん。」

今回も読んで頂きありがとうございます。

次回も楽しみに!

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