自然と風を司る竜
魔物がいるのね........。でも、時間を割いている暇はないから、荒っぽいけど仕方ないわね。
「違う属性も使ってみようかしら?火星玉。.......なかなかの威力ね。次は風流!.......次!土槍!雷光!闇の玉!』
全部使えるわね。しかも、なかなかの威力だから簡単に制圧できるわね。
っ、見えた!最上階!........看板?何でここに?
『あの子をよろしくお願いします』あの子って誰の事かしら?
まぁ、良いわ。早く、竜に頼んで呪いを振り撒くのはやめてもらわないと。
「あなたが緑の竜かしら?」
『そうだっ。だ、が、何故、に、んげ、んがここにお、とずれ、ること、ができる?』
「あなたにお願いがあって来たの。あなたの呪いの影響でみんなが苦しんでいるの!だから、呪いを振り撒くのはやめてほしいの!」
『のろ、い?そ、うか、だか、らちからが、ぬけるの、がはやい、のか........。』
「力が入らないの?」
『あ、あぁ。もう、うご、けなく、なって、きた。』
「........どうしたら、力が入るの?」
『ま、まりょ、くと、ひかり、がひつ、ようじゃ。』
「水圧玉、発射。よし、上手く行ったわね。はい、手を出して。魔力を渡すわ。」
『あ、あぁ。じゃが、良い、のか?』
「ええ、呪いを振り撒くのをやめてくれるのなら何でもやるわ。」
『ありがとう。助かったのじゃ。これで、呪いを振り撒くのは止まられたはずなのじゃ。』
「ありがとう。助かったわ。」
い、生きてる?し、死ぬかと思った。また、死ぬかと思った。
「い、生きてるよ〜!私、ちゃんと生き残ったよ〜!本当に死ぬかと思ったわ。」
『だ、大丈夫か?』
「えぇ、大丈夫よ。叫びたくなっただけだから。それじゃあ、私は行くわね。」
『行ってしまうのか?』
.........何だか、寂しそうね。
「一緒にいきましょうか。人間の姿になったりできるかしら?」
『あ、あぁ、なれるぞ!』
あら、小さくなったわ。
「ほら、出来たぞ。行くぞ!.......そういえば、名前は何というのだ?」
「私?私はスズネア・フィン・アイスランドよ。スズネアって呼んで。」
「分かったのじゃ!」
「あなたの名前は?」
「......ない。ないからスズネアがつけるのじゃ!」
「え?私が?まぁ、いいけど........。」
緑......
「リーンって言うのはどうかしら?」
「リーンか.......。良い響きじゃ。今日から我はリーンじゃ!」
「ふふ、よろしくね。リーン。」
「よろしくなのじゃ!スズネア。」
早く帰らないとみんなが心配しているわよね。
「発見。姫、発見。主人、下連行。」
「え?え?」
「貴様、なんなのじゃ!その手を離せ!」
「いえ、行きましょうか。リーンも大人しくついていこう?」
「お主がそう言うのなら........。」
「主人、姫連行。」
「ああっ!姫君ですね!ようやくお会い出来ましたね!」
「ふんっ!」
「リ、リーン?な、何をしているの?」
「こやつを殴ろうとしただけじゃ。」
「何ですか?この魔物は?しかも、上位種の魔物の気配がしますね。姫君、こちらの方は?」
「ふん、誰が貴様なんぞに名乗るか!」
「リーン、挨拶してあげて。」
「我は自然と風を司る緑の竜じゃ!人間、恐れおののくがいい!」
「なるほど.......。竜が今回の元凶だった訳ですか。どうりで、普通の治癒魔法では治らない訳ですね。」
あ、あれ?この感じは呪いってわかっていた反応.......よね?さすが、人類最強の聖人ね。
「それで、何故あなた方がここに?」
「あれ?ラフィアが伝えてなかったのですか?」
「わ、私は何も聞かされてはいませんが.......。」
「ラフィア?僕はちゃんと説明して連れて来てって命令したはずだけど?」
「命令、遂行。」
「出来てないよね?すみません、姫君。ラフィアの不手際.......どうかお許しください。」
「それは構わないので説明をしてほしいのですが?」
「そうですね。では、一旦はマクタス王国に戻りましょうか。ここでは、落ち着いてお話が出来そうにありませんしね。」
みんなに怒られるだろうなぁ。どうやって言い訳しようかな?
「まずは、聖人様この度はありがとうございます。おかげで、早急に呪いへの対処ができました。」
「いえ、僕は当たり前の事をしただけですから。それでは、二つ程説明をしたいのですが氷の聖女様と現状の報告どちらから聞きますか?」
「氷の聖女様?そんな聖女様がいるのですね。さぞ、美しい人なんでしょうね。」
「はい。美しいですね。今、初めて会いましたが確かに綺麗ですね。」
「?聖人様は氷の聖女様の話をされているのですよね?」
「はい。そうですよ。」
「何故、私を見るのですか?」
「それは氷の聖女様は姫君の事だからです。」
「へぇ〜、って、え?わ、私?な、何でそんな話が........。」
「理由は簡単ですね。氷の如く冷たく美しいからだそうです。」
「聖女か........。私には似合わない二つ名だなぁ。」
「そうですかね?では、現状報告に入りますね。現状では、もう一週間休めばみなさんは元気になると思います。」
「そうですか。良かったです。聖人様も今回はありがとうございます。」
「姫君.......。僕の事はミカエルと呼んでください。」
「え?え!で、ですが........。」
「ダメ......でしょうか?」
う、良心が痛む.......。でも、名前呼びくらいなら問題ないわよね?
「わ、わかりました。み、ミカエル様.......。」
「っ、ありがとうございます!ふふ、やった〜。友達ができたや!」
「ふふ、友達ですか.......。では、友達としてよろしくお願いしますね、ミカエル様。」
「っ、はい!お願いします!」
「あ、すみません、私、そろそろ王城戻らないと!」
「では、送って行きますね。」
「ありがとうございます。では、お願いしますね。」
「はい。お任せください。」
「あ、お姉ちゃんだ〜!もう、何処に行ってたの?心配したんだよ〜?っ、は?う、嘘だろ?な、何で!」
「?バルツどうかしたの?」
「姫君、あちらの子供は?」
「彼は私の家で預かっている子ですよ。」
「........そうですか。」
「お、殿下じゃねぇか!よし、じゃあ、そこに正座しろ!」
「な、何でよ!私だって、ちゃんと仕事してきたのよ!?何で怒られなければならないのよ〜!」
「王女殿下が戻られたというのは本当か!」
「あら、マクタス王、心配をおかけしましたわ。ですが、この通り無事ですのでご安心を........。」
(き、切り替え早すぎだろ。)
「良かった。王女殿下に何かあれば陛下に何て言われるか........!」
「お父様ですか........。」
「さ、寒っ。」
「ここなんか寒くないかな?」
「殿下、キレてるのか?」
お父様は私の心配は絶対にしない。それは、分かりきっている。何故でしょうね。一気に冷めたわ。
「ふふ、マクタス王、それはあり得ませんわ。それでは、私が今回の件を話します。ミカエル様もよろしいですね?」
「........は、はい。もちろんです。」
「では、今回マクタス王国の民が伏せていたのは病ではありません。」
「何!?じゃあ、何故民は......!」
「それをこれからお話しします。結論から言うとあれは病ではなくて竜の呪いです。」
「な、何!?り、竜の呪いだと!?そ、そんなまさか.......!」
「ですが、実際のところ事実ですので........。」
「では、殿下は何故その事を知っていたのでしょうか?」
「え、あ、企業秘密と言う事で。では、その事でこの子から謝罪があるようです。」
「........人間の王よ、すまなかった。まさか、呪いを振り撒いているとは気づかなかったのじゃ。」
「ま、まさか、あ、あの子がり、竜!?」
「いや、余は何も聞いてはおらぬしこの子供の正体は知らぬ。」
「ふふ、ありがとうございます。マクタス王。では、私は失礼しますわ。次はもっと楽しい話をしたいものですわね。」
疲れたわ。まさか、急に王様が来るなんて.......!
「はぁ〜、私はもう帰るから馬車を用意してちょうだい。」
「はい、ただいま。」
「みんなは、帰る準備を.......って、何をしているのですか?」
「姫君、この方は何なのですか!失礼にも程があります!」
「あの聖人様がこれではミシェラン王国は終わったも同然ですね。」
「な!あなた、我が国を愚弄するのですか!」
「別にあなたの国ではないでしょう?」
「っ、〜〜〜!もう、良いです!姫君、僕は帰りますがまた会いましょうね!チュッ。」
え?今、何されたの?え?
「あ、あの聖人やりやがりましたね!王女殿下大丈夫かい?」
「おい、早くお姉ちゃんの手を消毒しろよ!」
「君、なんか口悪くなってないかな?まぁ、良いけどね。」
あ、あれ?わ、私は何を........?な、なんかやけに手が綺麗ね。
「早く荷物を持ちなさい!」
「は、はい!わかりました。」
今回も読んでいただきありがとうございます!
次回も楽しみに!




