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死ぬ未来が確定されている最強の王女は幸せになりたい!  作者: スズネ
第一章〜マクタス王国編〜
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マクタス王国

スズネア視点とイルスティア視点です。

「まず、王女殿下に感謝を......。わざわざ、マクタス王国にお越しになられて救援を連れて来てくれた事を感謝したい。本当にありがとう。」

「いえ、そんな事はありません。それに、まだ問題が解決した訳ではありません。ですので、感謝は終わってからと言う事で........。」

「それでは、具体的に何をなされるのかを聞いてもよろしいか?我々でも手伝える事があるかもしれぬからな。」

「まずは、一般的な手洗いうがいですね。これらをする際は出来るだけ綺麗な水でする事が好ましいですね。後はマスク........口などに菌が入らないようにする為に布などを口に当ててください。今はこれくらいですかね。」

「そうか.......。しかし、王女殿下その知識は一体何処で........?」

「本ですわ。」

前世で学びました〜、とは言えないので本で学んだという事にした。


「それでは、治療に移ってもよろしいですか?」

「頼む........。」

「そういえば、ギルはなんの属性なのかしら?」

「俺か?俺は毒と風だ。」

「毒.........あなたもしかして、天才なの!?」

「?天才とはなんだ?」

まさかの、天然だったわ。まぁ、良いわ。


「ギルにも治療に参加してもらうわ。ギルは身体に悪い物を見つけたら毒で打ち消してもらいたいの。出来るかしら?」

「よく分からないがやってみよう。」

「待って!病人の身体には触れずに治して......!菌が移っちゃう可能性があるわ。」

「なるほど。了解した。」

「分かったよ。それにしても、危なかったなぁ。」

.........これで、感染者が増える事はないはず.....!


「呪いとか何でも打ち消せる魔法があったら楽なんだけどなぁ。」

「似たようなものはあるよ。」

「え!本当ですか?」

「まぁ、あるよ。でも、魔力をたくさん使うんだよなぁ。それをやった方が良いならやるけど........。」

「ぜひ、お願いします!」

「ん〜、出来るかなぁ? 生命を司る神よ。我は汝の力を欲する者。生命の神に願う。我は、小さき命を救いたいが故に汝の力を欲する。どうか、小さき命に祝福を。聖域十字架治療。」

........光属性の魔法ね........。多分、私も使える。けど、ごめんなさい。私はまだこの力を知られる訳にはいかないの。本当にごめんなさい。

っ、手が動いた!という事は........!

「りぜさん!効いてますよ!さっきの治癒魔法ちゃんと効いてます!って、リゼさん!?」

「あ、あぁ、す、すまないね。さっ、きの治癒魔法は大幅に魔力を消費するから僕の魔力量では一回が限界なんだよ。」

それほどまでに魔力を消費する治癒魔法。でも、竜の呪いさえも打ち消したのだから代償が大きいのは当然よね。


「そう、だ。あの、ポーションってありますかね?」

「え?えぇ、まだ余ってはいますが........。ですが、ポーションは効かなかったんです。」

「ん?あぁ〜、使うのは病人じゃなくて僕です。」

「はい?」

「魔力を回復したいので。ポーションを飲むと魔力が回復するんですよ。」

「は、はぁ。わ、分かららました。こちらをどうぞ。」

「助かります。..........三本くらい飲めば一回はいけるかな?」

こっちは大丈夫そうね。そしたら、私は私のやるべき事をやらないとね。


「すみません、ここの近くにでかい木樹とかってありませんか?」

「あ、はい。でがい木樹と言う事は魔力樹の事ですよね?それなら、マクタス王国を出て真っ直ぐ行けば着きますよ?」

「そうですか......。ありがとうございます。」

予想通り魔力樹はあったわね。後は魔力樹に竜がいるかどうかね。


「今日の夜にでも行こうかしら?」


そして、深夜になると私は書き置きを残して窓から部屋を出た。

私、死んじゃったらどうしよう?

まぁ、その時はその時よね。

走ること30分、魔力樹に到着した。


「確かに竜がいてもおかしくないほどには、魔力密度が多いいわね。」



♢♢♢



イルスティア視点

遅い。王女殿下は、いつもならこの時間には起きているはず.......!だが、私が殿下の部屋に入る訳にはいかない!

「お、イルスティア早いな。殿下の護衛か?」

「デラか.......。そうだ。ギルはどうした?」

「何だ?俺がどうかしたのか?」

「いや、何でもない。」

「みんな早起きなんだね。僕は早起きはつらいよ。」

「まあ、慣れてるからな。」

「みんなして何やってるの〜?もしかして、お姉ちゃんを待ってるの〜?」

「あぁ、殿下がまだ起きて来られないのでな。いつもなら、起きられているのだが王女殿下も疲れていたのだろう。」

「........ねぇ、変じゃない?人の気配がしないよ?」

バルツが真剣な顔をして聞いてきた。


「とにかく、入るぞ!誘拐されているかもしれないからな!」

あまり気乗りはしないが王女殿下が誘拐されていたとなれば別だ!早く王女殿下の無事を確認しなければ!


「入るぞ殿下!」

そこには誰も.......人っ子1人いなかった。

即ちスズネアがいないと言う意味だ。

部屋を見た途端5人の顔が青ざめた。

どう言う事だ!荒らされた形跡はない........なら、何故王女殿下はいないんだ!?


「皆んな!書き置きを見つけたよ!」

「っ、内容は?」

「え、えっと、『私は極秘任務で病の元凶を断ちに行きます。ですが、デラたちは病人の治療をお願いします。私がいなくても治療活動頑張ってくださいね!

スズネア・フィン・アイスランド』だって。」

「〜〜っ、あのガキ〜!やりやがったな!まさか、1人で行くとかありえないだろ!」

「と、とにかく、ギールたちに伝えた方が良いのか?それとも、殿下を探した方が良いのか?」

珍しくギルも慌てている。当然か.......。王女殿下が行方不明なんだ。ギルたちが慌てるのも仕方ない。


「いつまで、情けなくうじうじしてるんだよ大人組!お姉ちゃんの事を探すでもなくお姉ちゃんに頼まれた治療活動もする訳でもなく.......。恥ずかしくないのかよ!お前たちの行動一つでお姉ちゃんの名前が傷つくんだぞ!それらを考えた上で行動しろよ!そんな体たらくでよくお姉ちゃんの私兵を名乗れたな。」

「「「っ!」」」

「あははは、バルツ君に言われっちゃったね。確かに情けなく動揺して間違った行動をしようとしていたよ。気づかせてくれてありがとうね、バルツ君。」

「そうだよな........。」

「殿下を信じて待たないとだな。」

「殿下はきっと大丈夫だ。だから、私たちがやれる事をやるぞ!」


その時、雰囲気に似合わないお気楽な声が聞こえてきた。

<あぁ〜、マイクテストマイクテスト。聞こえてますか〜?>

<殿下、まずは名乗った方が良いかと.......。>

<それもそうだな〜。んで、俺はカイラ・デュラハンだ。今、デュラハン王国でかわいそうな事に軟禁されている第三王子で〜す。よろしく!>

「「「「はぁ〜!?」」」」

<あ、これは企業機密だから話せないんだけど俺の自信作の道具で通信してんだ〜。って、こんな話してる場合じゃないわ。今からそっちにいろいろと必要そうな物渡すからちゃんと受け取ってくれよな〜?>

<殿下、そろそろ見張りの者が来ます!>

<はぁ?もうかよ!つー訳だから俺は動けないけど絶対に生き残れよ!ていうか、頑張ってこの国を守って〜!ブチッ>

「何ですかあれは?」

「さ、さぁ?なんだろうな。」

「い、いろいろとぶっ飛んだ人だったな。」


みんなも分かったかもしれないが一応、言っておこう。彼は.......カイラ・デュラハンは前世の記憶を持った元メイアイプレイヤーの転生者だ。


今回も読んでいただきありがとうございます!

次回も楽しみに!

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