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死ぬ未来が確定されている最強の王女は幸せになりたい!  作者: スズネ
第一章〜マクタス王国編〜
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速の間の休憩

「おはよう。みんな、早いわね。私が最後じゃない。

あ、美味しそうなパン!いただきます。」

「あ、え?お姉ちゃん、何でそのパン。」

「え?あ、もしかしてバルツも欲しかった?ごめんね。じゃあ、あげるよ。」

「え。い、いや、そうじゃなくて何で誰にも毒味とかさせないの?」

「あら、バルツは難しい言葉を知っているのね。」

「誤魔化そうとしてもダメだよ?」

どう、誤魔化そうかしら?.........。

「昔毒を盛られたのよ。そしたら、何故が毒が効かなかったねよね。何でかしら?」

「へ、へぇ〜、そうなんだ〜。」

「そんな事より今日でマクタス王国に着くのかしら?」

「あぁ、着くと思うぞ。」

「そう、ならもう一回寝ましょうか。」

おやすみなさい〜。

何これ?あ、もしかして、私、今日寝過ぎたから変な事になっているのかしら?

「おぉ、目が覚めたか.....。」

私は今寝てるはずだから目が覚めるも何もないような気がするのだけれど........。

ていうか、知らない人がいるわ。

これはアレね!そう不法侵入ね!

「お前いきなり失礼だな。」

失礼なんて初対面?の人に言われる筋合いはないわね。それにしてもあなた人間じゃないわね。

ていうか、真っ黒ね。

「まあ、オレサマは悪魔だからな。当然、真っ黒だな?」

それで、あなたは何をしに私の夢に不法侵入しに来たの?それとも暇つぶしで入ってきたの?

「それな違うな。オレサマはとても寛大で優しい悪魔だから、アドバイスしてやろうと思ってな。今、マクタス王国は病に苦しんでいると書いてあったが、あれは病じゃなくて呪いだ。それも竜の呪いだ。」

何故、それを私に伝えるの?

「まあ、アレだ。オレサマもマクタス王国は気に入っているからな。今、滅んだら困るんだよ。」

そう、助かったわ。あの国は友人の国だから。

少しでもあの国を助ける為にアドバイスをしてくれるのは助かるわ。ありがとう。初対面なのに意外に優しいのね。

そこは素直にお礼を言うわ。本当にありがとう。

「.........。驚いたな。そんなすぐに礼を言うんだな。チッ、もう時間かよ。じゃあな。また、会いに来てやるよ。」


「なんか、不愉快ね。」

「どうかされたのですか?」

「いいえ、何でもないわ。それにしても、あの悪魔さんには感謝しなきゃね。」

いろんな意味で、ね。


「マクタス王国にもう着いたのかしら?」

「はい。今、着いたところです。」

「そう........。」

竜の呪いか........。私、今度こそ死んじゃうかもなぁ。


「ギール・マクタス第三王子が帰国!及びアイスランド王国が王女スズネア・フィン・アイスランド第一王女殿下の来国です。」

あら、思ったより冷静ね。


「我らが国王陛下に謁見いたします。ギール・マクタスが親善交流の途中でありますが愛する我が国が危機と聞き及び帰って参りました。そして、我が国が危機に陥っていると聞き、危機を脱する為に立ち上がってくれたスズネア・フィン・アイスランド第一王女殿下とその私兵たちでございます。」

私の出番かしら?


「この度は事前の報告もせず訪問したご無礼をお許しください。アイスランド帝国が王女スズネア・フィン・アイスランドが我が友のギール・マクタスの力となるべく立ち上がりました。微力ながらこの事態を一刻も早く収集に貢献できるように尽力いたします。」

そう頭を下げると周りがザワっとし始めた。

ちらっと隣を見ると明る様に青白い顔をした人がいた。そんなに、アイスランド帝国は恐れられているのね。

でも、今はこんな事をやっている場合ではないし。

仕方ないからやってみましょうか。覚悟を決めた私は顔から感情を消し去り顔を上げるとギールたちが驚いたな顔をしていた。


「あら、おかしいですわね。私は挨拶を述べたはず

ですのに.......挨拶を返して頂いた訳でもなくまるで化け物を見たかのような態度で騒がれてしまうなんて........。私は此処がギールの祖国ではなければ許せなかったと思いますわ。」

困ったように笑って言うと、あたりが静まり返った。

ふふ、急を要する時は今みたいにアイスランドの血筋らしく振る舞うのが良いでしょうね。

そして、私は追い討ちをかけるが如く言い放った。


「挨拶には挨拶を........。これくらいは、子供でも知る常識の範囲内ですよね。マクタス王?」

私はわざとらしい笑みを貼り付けながらマクタス王に笑ってみせた。

銀髪に富士色の瞳を持つアイスランドの者が笑った事により、周りの人達は露骨に恐怖していた。

中には生まれたての子鹿のような足を震わせている者もいれば腰を抜かしている者もいた。


そうして、この状況でマクタス王を見つめる事数分、マクタス王がおもむろに玉座から立ち上がり頭を下げて来た。

「.........アイスランド帝国の王女殿下になんたる御無礼を........。我が国の非礼、余が代わってお詫びさせて頂く。本当に申し訳ない。どうかこの謝罪を受け入れてはくれぬだろうか?」

周りの貴族たちは、「陛下っ!?」と驚愕し、息子のギールは「父上.......。」と複雑な顔で眺めていた。


「.........誠意には誠意を返しますわ。御顔を上げてくださいまし、マクタス王。貴方様が私に誠意を見せてくださるのであれば私も貴方様に誠意をお見せしますわ。........こちらこそ、突然無礼な態度を取ってしまい申し訳ありません。このような、危機的状況だからこそ、野次馬程度の騒ぎに時間を割いている暇がなかったもので..........。」

とニコッと笑ってみせた。


「それから、こちらは件の病の為に名乗りを上げてくれた司祭の方と後は私の私兵でございます。」

「なんと司祭の方まで!」

「明日には私が手配しておいた食料が届くはずなのでお受け取りをお願いしますわ。」

「何故、王女殿下はこのような価値のない国をそこまでして助けてくださるのですか?」

理由か........。そんなもの一つしかない。


「此処は我が友の生まれ育った祖国だからです。」

「それだけの理由で?」

「友の祖国を助けるのにそこまで大層な理由が必要ですか?」

「いや、そうでもなかったな。」

「それでは、話を進めてもよろしいですか?」

「あぁ、そうだな。謁見などはやめだ!至急、貴賓室

の用意をせよ!」

ふふ、マクタス王はちゃんと気を遣ってくれる人のようね。助かるわね。


「すまぬが、少し待っていてもらえないだろうか?しばし、準備がかかるようなのでな。」

「はい。私から要求したものですからお構いなく。」

「そう言ってもらえて助かる。」

........マクタス王とギールは久しぶりの再会なのよね。なら、ちゃんと話さないといけないわよね。

そして、私は最大限の気を遣ってマクタス王とギールを隣の席に座ってもらって私はデラたちがいるところに座った。

今回も読んでいただきありがとうございます!

次回も楽しみに!

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