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星の瞬き〜光の三極星を極めし者たちが紡ぐ物語〜  作者: 木賀 拓人
第二部 討伐隊編 カルデア
50/71

プロローグ① 禍滅の光より

 二世界の狭間にて睨みあう2人の姿があった。

 1人はカマル。

 腰に下げているのは、龍の鱗を装飾された鞘のある剣だ。

 それは解句を叫ぶことで秘められた魔法を放つことができる特殊な剣。

 だが、まだその時ではない。

 カマルは目の前のもう1人の人物ーー魔術師を睨みつけた。

 魔術師は自身の持つ銀色に輝く杖を振り上げる。

「イリーガルブラスト」

 そう、怖気が走るような声色とともに。


 瞬間、地獄が広がった。


 カマルの視界いっぱいに広がるのは、世界の終わりかと思うほどの脅威だった。

 紛い物の空が、赤く赤くーーー全てが赤に染まっていて、魔術師の前には黒く美しい球体が浮かんでいた。

 赤い空に浮かぶのは、その全てが隕石だ。

 球体はブラックホールにもにた凄まじい吸引力を誇っている。

 銀霊晶魔法で防御壁を張っても張った先から破られ、吸い寄せられる。

 そこに絨毯爆撃のような、凄まじい怒涛の隕石群が迫った。


 カマルは銀霊晶魔法を用いて、もう一度防御壁を張ろうとしたがーーー手を下ろした。


「なぜ、手を下ろす? 私を倒すんじゃないのか?」


「まあ、待っていてくださいよ」


 カマルは不敵に笑う。


「ーーーあなたが見たがっていた、無の魔法でこの脅威を突破してみせますから見ててくださいよ」


 フォンリードも笑った。


「やってみせるがいい。この危機的状況をどう打破するか見せてもらおう」


 カマルの右腕に刻まれた刻印が光る。

 そしてーーー。



 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 禍滅(かめつ)の光ーーー死の星が、一際強く輝く前に時は遡る。

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