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無双と第2進化

いつもより説明が多いため少しだけ長いです。

 


 昨日はレベルが8まで上がり、進化するのかは分からないが10目前ということで今日はレベルを上げに森に行こうと思う。10が上限じゃなくても今日1日は森に籠るつもりだ。

 昨日で《魔力探知》のレベルが5に上がり、さらに索敵範囲が上がり、魔力が集まっているところが何となく分かるようになった。ここから右手の方向にしばらくいくと魔力を持った存在が沢山いる場所があるようだ。早速行ってみよう。


 木々で先が見えない森を進んでいると、次第に多数のゴブリンのような声が聴こえるようになってきた。さらに前に進むと森の開けた場所にゴブリンが集落を作り住んでいるのが見えた。魔力の数をざっと数えると500ほどいるようだ。木や草で囲っただけの家が建ち並んでいて、普段見慣れたゴブリンよりも小さな子どもゴブリンもいる。どうやって殺していこうか。誰もこちらに気づいていないのだから大きめの魔法を打ってみよう。まずはいつも作っているライフル弾と同じ大きさの弾を3万発用意する。今回は狙いを付けずに撃つので射出速度に意識が裂ける。生前やっていたVRの戦争ゲームでも使った機関銃を真似して1分に6000発撃ち込むイメージでいこうと思う。木々の隙間から顔を出し、《浮遊》を使ってだいたいゴブリンの胴体の高さに浮かび上がる。それではいこう。


「ギ」

「グッ」


 100発撃つのに1秒しかかからないという超速で弾をばら撒いているので、簡素な構造の木組みの家では耐えきれず、銃弾の嵐の去った後には埃の舞う平地と化していた。ホブゴブリンも抵抗する間もなく地に伏していた。ゴブリンの集落を一掃するには3分で十分だったようで、1万発以上も無駄になってしまった。


 残ってしまった弾を魔力に還元しようとしたところ、さっきまで出かけていたのかゴブリンが集落に戻ってきた。ホブゴブリンが5匹とゴブリンメイジが1匹、そして先頭にいる背の高い筋肉質なのは?


 --------------------

 ゴブリンキング。ゴブリンの王。ゴブリンの最終進化系の一種。並みのゴブリンとは隔絶した力を持つ。

 level: 49

 skill: 剛体Ⅴ 筋力上昇Ⅵ 統率Ⅳ 直感Ⅶ

 --------------------


 強いな!今まで出会った魔物の中で一番強い。油断できないぞ。ゴブリンキングは崩壊した集落とこちらの姿を見て状況を察したようだ。


「ゴァアアアアアアアアッ!!!!」


 両手を固く握り締めて咆哮をあげているゴブリンキングに銃弾を雨あられと浴びせる。鋼のような筋肉で覆われたゴブリンキングは機関銃の集中砲火に1秒ほど耐えたところで限界に達したのかその大きな体が紙くずのように千切れ、吹き飛ばされた。


「グギャ!」

「ギャッギャッ」


 ゴブリンキングが殺されて力の差を知ったのか取り巻き達が逃げようと背を向けて走り出した。もちろん経験値を逃がすわけないので6匹とも狙いをつけて頭を吹き飛ばす。初期の頃よりだいぶ慣れたなこの作業。

 もう集落の中には小さな魔力も感じられないので、ステータスを見てレベル上限に達していなかったら次の獲物を探しに行こう。


 ---------------------

 name: ハルカ・ドウジョウ


 race: 玄武


 level: 20


 skill: 鑑定Ⅶ 咬撃Ⅶ 硬化Ⅷ 機動力上昇Ⅴ 魔力支配Ⅲ 水の支配者- 水魔法Ⅹ 氷魔法Ⅹ 再現魔法Ⅲ 魔力探知Ⅴ 投擲Ⅷ 狙撃Ⅵ 遠泳Ⅶ 速泳Ⅴ 魔力自動回復Ⅳ 飢餓耐性Ⅴ 睡眠耐性Ⅴ 並列思考Ⅳ 空間把握Ⅳ 千里眼- 環境適応- 装甲- 浮遊- 無限収納- 異世界の思考Ⅹ

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 levelがチカチカひかっている!進化できるぞ!結局20がレベルの最大値だったか。前回の倍かかってしまった。だか、500匹のゴブリンを殺し尽くし、49レベルのキングも殺したことで20まで到達できたことは喜ばしい。さっさとマイホームに戻って進化しよう。


 レベルが大きく上がったことでさらに動きが素早くなり、マイホームまでかかった時間が自己記録を更新した。どうでもいいけど。


 マイホームに着いた。新しく得たスキルから見ていこう。


 《魔力支配スキル。魔力操作を極めると獲得できる。他人の放った魔法ですら自分でコントロールできる程の制御能力を持つ。》


 《魔力操作》がないなと思っていたら進化していたようだ。魔力が更に自在に扱えるようになったようだ。


 《再現魔法スキル。自分が今まで見たことのある事象、モノを魔力を使って再現する事ができる。規模、複雑さはレベル依存。》


 なんだか面白そうなスキルをゲットしたみたいだ。見たことのあること…ゴブリンメイジが使っていたファイアボールも再現できるのだろうか。《火魔法》を持っていないが。《水の支配者》を使ってマイホームに海水の無い空気だけの空間を作り、そして《再現魔法》でファイアボールを再現する。できた。すぐに酸素を使い果たして消えてしまったが、魔法スキルが無くとも一度見ればその魔法が使えるようになった。これは大きいぞ。戦略に幅が広がる。


 《魔力自動回復スキル。魔力を回復させる。レベル依存。》


 今までも魔力が減ったという感じはしたことが無いのだが、あるだけありがたい。次。


 《空間把握スキル。360°目を向けてない方向でさえ地形などが把握できる。レベル依存。》


 物陰に隠れた敵も発見できるようだ。便利。次。


 《千里眼。いくら遠い場所でさえ、魔力を込めると見る事ができる。》


 更に便利なスキルを得てしまったぞ。


 《装甲。体の一部を装甲で覆う。》


 装甲ってなに?やってみようか。


 《装甲》


 お?おおお?何だろう。亀と蛇の胴体が機体になったと言うべきか。銀に鈍く輝くメタリックな金属板がいくつもの数が重なり合うように、亀の首に沿って、しかし動きを邪魔しないように装着されていた。そして甲羅から1cm外側を浮かんだ位置で、同じくメタリックな板が六角形だったり三角形を形作り甲羅の防御力を底上げしていた。そこまではまだいい。問題は蛇の部分だ。蛇が丸ごとレールガンのようなエネルギー砲のように機械化しているのだ。角ばった70cmほどの砲身は、穴の空いていない銃口に近づくにつれ細くなっていき、先端の四角い口径が5cm四方、砲身のもっとも太いジョイント付近の直径だと10cmはある。また、もともと蛇だったせいか、360°をカバーできるように可動域がとてつもなく広い。グルンとどうにでも曲がる。

 《装甲》を発動した時に自然と理解したのだが、この砲身からは指定したライフル弾やショットガン、機関銃など、どの魔法でも最効率で放つことができるようだ。まだ試してないので正確なところは分からないが、ゴブリンを相手した時に、今まではライフル弾を生成してから魔力を込めて放つというプロセスを辿っていたが《装甲》発動中は、どこに当てるかを意識すれば自動で、今までの経験を基にして適切な弾をチョイスし、狙ったところに魔法を当ててくれるようだ。《並列思考》の負担も減り、他のことに意識が避けるということでもあるな。

 生き物と機械が混ざった新生物って感じが強い。でも能力的にはとても優秀で使い勝手も良くてどんどん使っていきたいと思わせるスキルである。


 新スキルは今説明したものだけだが、既存のスキルがいくつもレベルアップしている。これは進化にも期待できるんじゃないだろうか。レアそうで強そうなのを希望したい。



 ステータスのlevelのところを以前と同じように鑑定する。


 《玄武の種族レベル最大値に達したため進化を行うことができる。一度始めると半日かかる。》


 今回も半日かかってしまうようだ。時間はいくらでもあるのでさっさと進化する。


 進化する、と意識するとステータス画面の上に重なるように新しい文章が表示された。ここは前と同じだな。内容は--


 《玄武の第2進化先

 ⇒玄武【古代種】

 ⇒玄武【機械種】

 ⇒玄武【時空種】

 進化しますか?Y/N》


 凄そうなのが並んだなあ。スキルレベルも上がったしそれぞれ《鑑定》できそうだ。



 《玄武【古代種】。ポテンシャルを最大限に引き出した玄武の最終進化先。全長が100mを超え、高さは80mを超える。かつてこの世界でたった1体で大地を創造した、四神の中で最古の存在であるその力は並ぶものがない。》


 《玄武【機械種】。異界の知識を持ち、機械について深い智識を持つ玄武の第2進化先。全身が機械で構成され、部品を構築し、改造を重ねることで力を増していく。》


 《玄武【時空種】。時空について適性のある玄武の第2進化先。次元を越える力を持ち、物理攻撃を無効化する。時空魔法を獲得。》



【古代種】がとても魅力的な説明がされているが、最終進化先、と書かれているのがネックなんだよなあ。他の種にはそれが書かれていないということはさらに進化する余地があるということだろう。【古代種】でレベルを上げていけばいづれ本当に負けることも無くなるほどの力を得るのだろう。【機械種】も非常に面白そうな能力を持っている。《装甲》が常に発動しているような状態なのだろう。そして自分で改造も可能だと。【時空種】に付いている物理攻撃無効は見逃せない。ゴブリンキングを殺す前に【時空種】になれていたら良かったのに…あの筋肉の塊みたいなゴブリンキングの攻撃が俺に一切効いてないと分かった時の顔が見てみたかった……!あ、別に性格悪くないですよ?ふと思いついただけで。


 よし決めた。【時空種】にしよう。【古代種】はこれからの進化の道が途切れてしまうのが勿体ない。【機械種】はピーキーすぎて扱いきれる気がしない。【時空種】は色々と応用の効きそうな能力だし、何より物理攻撃無効化が大きすぎる。生き残る確率は少しでも高い方がいい。

 玄武【時空種】を選んでYを押す。




 おはようございます。新しい朝が来ました。

 こ、これは…………!


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