第1章 準備
ひときわ大きく、村の中心部に当たる場所に村長の家がある。
彼女はその中に一人で入ると言って中に入っていった。
男二人は外で待ち、女の帰りを待った。
「終わった」
彼女はそういって家から出てきた。詳細と報酬について聞くと
「報酬は魔物を倒して首を持って来たらそれと引き換えに一人頭2000ドーニン、魔物は体表が緑らしいこ と以外は全部私たちの思った通りの外見らしい。襲撃は狩人の家が最初でそれ以降は人が襲われたこと はないらしい。あと前金も貰った。今日一日くらいならこれで過ごせる。」
と言って前金50ドーニン手渡してきた。どうやらお金がないことを言ったら今日一日の分の食費をくれたらしい。かなり気前のいい村長だな。
さてと、それは置いといて魔物のことを考えないとな。体色を考えるに長いこと生きてるらしい、エルダーに分類されるだろう、緑に変色する、あの大きさ、それに四足歩行なことを考えると1種にしぼれるな。
「おそらく、アンウルだな」
と僕は言った。
「そうなのか?ならすることは決まったな。俺が秘薬を二人は居場所を探してくれ」
「わかった」
僕らはそう答えてアンウルの住処を探しに行った。
3人は各々やるべきことのために動き出した。僕と彼女は別れて探索をすることにした。
簡単に痕跡は見つからなかったが、日も暮れ始めたころに僕は住処を見つけ出したのだった。
「ここか」
僕は一人呟いた。
アンウルは一度子供を産むと雄は巣を離れて新しい巣を作る。あのアンサウは新しい巣を作っているところらしい。巣の場所にはいず、巣の材料を探しに出ているらしい。
周りは森のようになってるが、あの巨体が動くために出来た獣道があるし、場所は覚えた。次は簡単に来れるだろうし戻るか。僕はそう思って一旦村に戻った。戻るともう秘薬もできていて、彼女のほうはもうあきらめて帰ってきていた。二人に大まかな場所と巣を作ってる最中だということを伝えた。
「なるほどな、じゃあ巣のところで待ち伏せて、いっきにやっちまうか!」
「ダメ、巣までわかったなら寝てるところ襲う」
彼女がそういうと彼もそれに賛同して、できた秘薬を手渡してこう言った。
「古代の陽、武器に塗ってよし!飲んでよし!の秘薬だけど、この辺にある材料じゃかなり品質の悪いの しか作れなかった。使ってもほとんど効果はないかもしれねえ」
まあないよりは在ったほうがましだろっと付け足して言った。
僕は受け取った秘薬を剣に塗り、少量を水の入った皮袋に入れて少し振る。こうしないと飲むことができないからだ。二人も同じようにし、準備を終えた。
「とりあえず飯くいにいこうぜ」
「私もお腹すいた」
僕もお腹が空いてきたところだし、3人で酒場入って食べることにした。
酒場に入って席に座り、店主におすすめを聞くとウサギのシチューだった、3人分頼んだ。
「私お酒のみたい!」
珍しく少し大きな声で彼女は言う。そういえば大人ぶるの好きだったな。
「ダメだ、お前すぐ酔うからな」
「もう酔わなくなった!」
酔う、酔わないの問答が続き、彼女は怒って店主にこういった。
「もういい、おじさんいいから持ってきて、一番強いやつ」
待ての制止も聞かず、彼女は店主に言って出てきた酒を一気に呑んだ。
「おじさん!もっと」
「おいやめろって、いい加減にしないと狩りにいけないぞ」
「そうだよ、僕ら2人じゃ無理だし。呑みすぎは危険だよ」
と僕も加勢するが
「うるさい、飲むの」
そういってどんどんと呑んでいく、こうなると止まらない。数分後には酔ってつぶれた女の出来上がりだ。僕たち2人は完全に潰れた彼女を背負って酒場を出た。この子の呑みすぎで完全に懐は空になるし、今日はもう狩りに行けないだろうと判断し明日にしようと相談していると
「ダメ、今日中には狩るって約束しちゃった」
「はあ?お前なんて約束してんだ!大体そんな呑んで今日狩るつもりだったのかよ」
私は大丈夫なんていいながら立とうとするが、まともに立つことすらままならない。
正直まずいな、明日に回してもきっと村の人は許してくれるだろうが
「なら今日やるしかねーな」
こっちは熱い男だからそうなるよな……
準備が終わり、食事をして、仕事をしようと思っていた3人だが、悪い癖がでて1人が仕事にかかれない状態になってしまう。本来なら仕事を明日に延期するのが得策だが、仲間の正義感がそれを許さなかった。やりたくはないがせざるを得ない、そんな状況になっていった。




