第26話:魔の森攻略配信!
暁ノ華嵐というクランのリーダーである、シフォン視点の話です。
暁ノ華嵐がどんな感じのクランなのかは前に投稿した設定集①の最後の方に立ち絵と一緒に書いてあるので興味があればご覧下さい。
《きた!》
《待ってた》
《魔の森攻略きたああああ!》
《今日は最初から最後まで配信するんだよな?》
《暁ノ華嵐全員いる?》
画面の端を、凄まじい速さでコメントが流れていく。
その文字列を横目で確認しながら、シフォンは手を振った。
「はーい。みんな聞こえてるー?」
《聞こえてる!》
《聞こえてるよー》
《シフォンきた》
《画質も問題なし》
「よしよし」
配信画面の向こうには、すでにかなりの人数が集まっている。
日本サーバーでもトップクラスの攻略クラン。
《暁ノ華嵐》。
しかも今回は、長らく攻略を続けてきた《魔の森》の探索を最初から最後まで配信する。
それだけで、注目が集まらない理由はなかった。
「それじゃあ改めまして!」
シフォンはカメラへ向かって笑う。
「今日は八人全員で、《魔の森》攻略の続きをやっていきまーす!」
《うおおおお》
《全員いる!》
《やっとか》
《シフォン後ろ後ろ》
「え?」
振り返る。
「シフォンー。もう始まってるー?」
白銀の髪を揺らしながら、ハルカがこちらへ手を振っていた。
その少し後ろでは、赤髪のアカネが刀の状態を確認している。
「始まってるよー」
「じゃあ映ってる?」
「ばっちり」
ハルカが配信用の視点へ顔を近づける。
「みんなおはよー!」
《ハルカきた》
《近い近いw》
《今日も元気だな》
「ハルカ、準備は?」
「完璧!」
「忘れ物は?」
「……たぶん!」
「完璧じゃないじゃん」
「大丈夫大丈夫!」
「大丈夫じゃない時の言い方なんですよね、それ」
穏やかな声でそう言ったのはセレナだった。
白を基調とした装備を整えながら、小さくため息をつく。
「今回は長距離探索になる可能性があります。消耗品の確認くらいはしてください」
「してるしてる!」
「今からですか?」
「…………」
「ハルカ?」
「今する!」
「やっぱりしてなかったんですね……」
《いつもの》
《セレナママ》
《ハルカ怒られてて草》
「ママじゃありません」
コメントまで見ていたらしい。
セレナが少し困ったように眉を下げる。
そんなやり取りの横で、エリスは周囲に積まれた荷物を一つずつ確認していた。
「回復薬、問題なし」
「状態異常系も?」
「全種類補充済み。予備もある」
「さすがエリス!」
「あなたが確認しないから私がしてる」
「頼りになるー!」
「褒めても何も出ない」
そのさらに隣。
「今日の料理効果は移動速度とSP回復補助を少し高めにしてみたよー」
モモカが大きな籠を持ち上げる。
「あとお昼用のお弁当!」
「食べ物ある!」
ハルカが一瞬で反応した。
「あなたの分だけ抜きますよ」
「なんで!?」
「人の話を聞かないからです」
「モモカまで!」
《食べ物にだけ反応するの草》
《モモカ飯うらやましい》
《攻略中にちゃんと飯食えるの強いな》
攻略では、戦闘能力だけが重要なのではない。
長時間の探索になれば、回復手段、食料、装備の修復、移動効率。
その全てが積み重なって攻略速度へ影響する。
特に《魔の森》ほど巨大で危険な場所では、戦闘に勝てるだけでは不十分だった。
「……準備終わった」
短い声。
ミオだ。
猫耳のついたフードを深く被り、いつものように静かに立っている。
「ミオも大丈夫?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「ミオは信用できる!」
「私との差!」
「日頃の行いですね」
「セレナ!?」
最後に。
「……前方、今のところ問題なし」
狼耳をぴくりと動かしながら、ライラが森の奥を見つめていた。
すでに彼女だけは配信開始前から周囲の索敵を続けている。
ここは《魔の森》。
いくら一時的なクラン拠点の周囲とはいえ、安全地帯ではない。
何かが近づいてくれば、配信中だろうと即座に戦闘になる。
「よし」
シフォンは八人を確認してから、もう一度配信画面へ向き直った。
「全員準備できたみたいだから」
「今日はここから、中心部を目指して進んでいきまーす!」
《きた!》
《ついに中心か》
《どれくらいかかるんだろ》
《てか今日は本当に全部映すの?》
「あ」
ちょうど来ると思っていた質問だった。
「そうそう」
シフォンは頷く。
「今日は全部配信するよ」
《マジ?》
《今までルート隠してたじゃん》
《仮拠点の場所とか映さなかったよな》
《方針変えた?》
「変えたっていうか」
シフォンは苦笑した。
「もう世界最速、先越されちゃったからねー」
数日前。
アメリカサーバー最大級の攻略クラン。
《Frontier Dream》。
その探索部隊が、世界で初めて《魔の森》中心部へ到達した。
世界中の攻略勢が注目していた競争。
その最初の一席を、彼らが取った。
《暁ノ華嵐》も長い間、《魔の森》を攻略してきた。
だからこそ、それまで全ての探索情報を配信していたわけではない。
どこを通れば比較的安全なのか。
どこに危険な魔物がいるのか。
どこに補給地点を置いたのか。
そうした情報そのものが、攻略において大きな価値を持つ。
同じ日本サーバー内だけならまだしも、世界中で中心部到達を競っていた以上、わざわざ自分たちの進路を他者へ教える理由はなかった。
だが。
その競争はすでに終わった。
「だから」
シフォンは肩をすくめた。
「今さら隠しながら進んでも仕方ないかなーって」
《なるほど》
《悔しくないの?》
《世界最速取られたし攻略やめる?》
「なんで?」
《え?》
「世界最速は取られちゃったけど」
シフォンは本気で不思議そうに首を傾げる。
「別に、それだけが目的じゃないし」
確かに。
最初に到達できれば嬉しかった。
世界で一番。
その称号には価値がある。
けれど。
それだけのために何ヶ月もこの森を歩いてきたわけではない。
「せっかくここまで来たんだから」
「最後まで行くよ」
「ね?」
「当然」
アカネが即答した。
「ここまで来て帰ったら、それこそ勿体ねえだろ」
「……中心、見たい」
ミオも小さく頷く。
「私も気になります」
エリスも同意する。
「それに」
ライラが森の奥を見た。
「アメリカ側の報告」
「……やっぱり変」
《それな》
《中心何もなかったんだっけ》
《でも探索隊全滅したんだろ?》
《意味分からん》
《何もなかった(全滅)》
《絶対何かあっただろw》
「そうなんだよねー」
シフォンもそこが気になっていた。
《Frontier Dream》から発表された情報は、簡潔だった。
中心部へ到達。
だが、特筆すべき建造物や遺跡などは確認できなかった。
ただし。
その直後、中心部へ到達した探索メンバーは全員死亡。
同じ頃。
アメリカサーバーの《魔の森》外縁付近にいた複数のプレイヤーが、森の奥から巨大な咆哮を聞いたという。
何が起きたのかは公表されていない。
そもそも、本当に彼ら自身も分かっていないのかもしれない。
そして。
国別に分かれた《エルディア》では、大まかな世界構造が似ていても、その歴史やNPCの行動まで完全に同じとは限らない。
アメリカサーバーで何もなかったからといって。
日本サーバーでも同じとは限らなかった。
《巨大ボス説まだある?》
《なんかでかい魔物にやられたんじゃね》
《咆哮ってかなり遠くまで聞こえたらしいぞ》
《中心に何かいるんじゃない?》
「その辺も」
シフォンが笑う。
「自分たちで見てみないと分かんないよね」
そして。
森の奥を指差す。
「ということで!」
「行ってみよー!」
「おー!」
「声が大きいです」
セレナの注意を受けながら。
八人は。
再び《魔の森》の奥へ足を踏み入れた。
◇
《魔の森》。
その呼び名だけなら、日本サーバーで知らないプレイヤーはほとんどいない。
広大。
危険。
高レベル魔物の巣窟。
それだけなら、他にも似た場所はある。
この森が異常なのは、その規模だった。
少し奥へ入って帰ってくるだけならともかく、中心を目指すとなれば話が変わる。
数日。
数週間。
そんな単位ではない。
これまで《暁ノ華嵐》は、何度も探索と撤退を繰り返してきた。
拠点を設置。
周辺を調査。
安全そうな進路を探す。
次の位置へ進む。
そこから再び探索。
少しずつ。
本当に少しずつ。
中心へ近づいてきた。
「改めて見るとすごい森だよねー」
シフォンが歩きながら配信へ話しかける。
「木一本でも普通の森より大きいし」
《今さら?》
《何ヶ月も通ってる人の感想じゃない》
「慣れても大きいものは大きいんだよ!」
見上げる。
天を覆う巨大樹。
地面まで伸びる根。
人ひとりが隠れられるほど大きな葉。
視界の奥には、深い緑が何重にも重なっている。
普通なら。
美しい森。
そう思えたかもしれない。
だが。
「ライラ」
「うん」
先頭を歩いていたライラが立ち止まる。
狼耳が立っている。
「右前」
「距離二百くらい」
「三体」
「種類は?」
「……岩甲熊」
「げ」
ハルカが嫌そうな声を出す。
《岩甲熊w》
《いきなり面倒なのきた》
《確か物理硬いやつだろ》
「来る」
ライラの一言。
次の瞬間。
森の奥で。
ずしん。
地面が揺れた。
さらに。
ずしん。
木々の隙間から。
三つの巨大な影が姿を現す。
全身を岩のような甲殻で覆った熊型魔物。
一体だけでも、普通のプレイヤーなら逃走を選ぶ相手。
それが三体。
「配信始めてすぐ戦闘かー」
シフォンが杖を構える。
「いいじゃん」
アカネが刀を抜いた。
「体温まる」
「……左、もらう」
ミオの姿が一瞬で低く沈む。
「ハルカ、中央を乱してください!」
「りょーかい!」
「アカネは右!」
「任せろ!」
「シフォン」
「うん!」
シフォンの周囲に淡い光が集まる。
小さな精霊たちが姿を現す。
「セレナ!」
「防御は任せてください」
「モモカ!」
「料理効果、まだちゃんと残ってるよ!」
「エリス!」
「必要ならすぐアイテム投げる」
「ライラ!」
「後方問題なし」
八人。
ほとんど言葉を交わす必要もなかった。
長い間。
何度も何度も。
一緒に高難度区域を攻略してきた。
それぞれが。
自分の役割を理解している。
「じゃ!」
シフォンが杖を振る。
「行こっか!」
直後。
森の中で。
魔法と斬撃の光が弾けた。
◇
《つっよ》
《三体いたよな?》
《もう二体死んだんだけど》
《ミオ速すぎて見えん》
《アカネ真正面から甲殴り割ってて草》
「ふう」
最後の岩甲熊が倒れる。
シフォンは軽く息を吐いた。
「みんな大丈夫?」
「問題なし」
ミオ。
「余裕」
アカネ。
「SP消費も想定内です」
セレナ。
「アイテム消費なし」
エリス。
「お腹減った」
ハルカ。
「あなたは何もしていなくても減るでしょう」
「ひどい!」
《トップクラン怖》
《これで余裕判定なのか》
《でも中心部だともっとやばいのいるんだろ》
《この森どうなってんだ》
「そうなんだよねー」
シフォンが苦笑する。
「今の三体も、外なら普通に強いんだけど」
「ここだと」
「そこまで珍しくない」
《怖》
《絶対行きたくない》
《暁ノ華嵐が普通に進めるから感覚バグる》
「みんなは真似しないでねー」
「本当に」
セレナが真面目に付け足す。
「推奨レベルだけを見て入るような場所ではありません」
「地形や魔物の行動を把握していないと、レベルが高くても簡単に囲まれます」
《ガチ注意》
《経験者の言葉が重い》
《じゃあお前ら何なんだ》
「私たち?」
シフォンが笑う。
「慣れた!」
「それで済ませてはいけないと思います」
「えー」
冗談を言いながらも。
足は止めない。
戦闘が終われば。
すぐ移動。
これも。
長期間この森を攻略した結果だった。
◇
「そろそろ一回寄ろっか」
さらにしばらく進んだところで。
シフォンたちは進路を少し変えた。
木々の隙間。
一見すれば何もない場所。
しかし。
エリスが特定の位置へ触れると。
淡い光が広がる。
簡素な柵。
小さなテント。
荷物置き場。
周囲へ張られた簡易結界。
《暁ノ華嵐》が用意した、一時的なクラン拠点だった。
《これが前言ってた拠点?》
《初めてちゃんと見た》
《結構小さい》
「そりゃそうだよー」
シフォンが中へ入る。
「ここに住むわけじゃないからね」
こうした拠点は。
攻略の途中で設置できる一時的なチェックポイントのようなものだ。
物資を置く。
短時間休む。
装備を整える。
そして必要であれば。
一度だけ帰還するための転移補助として使う。
便利ではある。
しかし。
決して。
森中に永久的な転移網を作れるようなものではない。
「作るの高いし」
エリスが淡々と言う。
「かなり」
《どれくらい?》
「聞かない方がいい」
《そんなに》
「そんなに」
「今回ここまで攻略するのに、いくつ作ったっけ?」
「数えたくない」
「エリスが現実逃避してる!」
「資材管理してるの私だから」
「ごめん!」
この小さな拠点一つにも。
素材。
資金。
手間。
それらが大量に必要になる。
だから。
中心まで数千キロ規模の森を進むことは。
単純に高レベルであるだけでは不可能だった。
《そう考えるとFrontier Dreamも頭おかしいな》
《あっち十数人くらいで中心行ったんだっけ》
《今平均80くらいなんだろ?》
《暁ノ華嵐8人でここまで来てるのも大概》
「褒められてる?」
「たぶん」
ハルカ。
「やった!」
少し補給。
短い休憩。
そして。
「行こっか」
シフォンたちは。
再び森へ。
◇
そこから。
さらに奥へ。
森の様子は。
大きく変わったわけではない。
相変わらず巨大な木。
相変わらず危険な気配。
相変わらず。
どこから何が飛び出してきてもおかしくない。
けれど。
「…………」
最初に違和感を覚えたのは。
ライラだった。
「止まって」
低い声。
全員が即座に止まる。
先ほどまで配信へ笑いかけていたシフォンも。
表情を変えた。
「何?」
「前」
ライラが目を細める。
「一体」
木々の奥。
巨大な影。
四足。
長い牙。
黒い毛。
「黒牙獣」
エリスが呟く。
「……こっち見てる」
全員。
武器へ手を伸ばす。
黒牙獣も。
こちらを見ていた。
目が合っている。
間違いない。
気づいている。
《戦闘?》
《黒牙獣ってやばいやつ?》
《さっきより強いぞ》
しかし。
「…………」
黒牙獣は。
動かなかった。
数秒。
こちらを観察して。
そして。
ふい。
顔を逸らした。
「……え?」
シフォンが小さく声を漏らす。
そのまま。
黒牙獣は森の奥へ。
走るでもなく。
普通に。
去っていった。
「…………」
八人。
誰もすぐには動かなかった。
《え?》
《逃げた?》
《暁ノ華嵐にビビった?》
《黒牙獣ってそんな性格だっけ》
「ライラ」
「うん」
狼耳が。
まだ森の奥を向いている。
「……気づいてた」
「だよね」
「完全にこっち見てた」
「ミオ?」
「……戦う気配」
少し間。
「なかった」
「最初から?」
「たぶん」
シフォンは眉を寄せた。
これまで。
黒牙獣とは何度か遭遇している。
少なくとも。
人間を見つけて。
何もせず立ち去る。
そんな印象の魔物ではない。
「縄張りから外れた?」
アカネが言う。
「それならあり得るか?」
「可能性はあります」
エリス。
「あるいは」
「この周辺に、あれが避ける理由がある」
《もっと強い魔物いる?》
《上位個体の縄張りとか》
《中心近いんだろ?》
《アメリカ勢全滅させた奴だったりして》
シフォンは。
コメントを読む。
「まだ分かんない」
「一体だけなら」
「たまたまって可能性もあるし」
ただ。
心の中。
小さな違和感だけは。
残った。
◇
「……シフォン」
それから。
数十分ほど。
「ん?」
また。
ライラ。
「今度は何?」
「左」
全員が見る。
「…………」
一匹の。
大きな蟻。
人間より。
ずっと大きい。
それ自体は。
この森なら。
別に珍しくない。
「蟻?」
ハルカ。
「巣に戻る途中かな?」
「…………」
アカネが目を細める。
「いや」
「あいつ」
「なんか持ってねえか?」
「持ってる」
ミオ。
蟻は。
巨大な顎で。
何本もの木材を抱えていた。
「丸太?」
シフォンが首を傾げる。
「いや」
エリスが。
一歩前へ。
目を凝らす。
「丸太じゃない」
「え?」
「切断面を見て」
遠く。
蟻が運んでいる木材。
その端。
平ら。
綺麗。
しかも。
一本だけではない。
複数。
長さまで。
ほぼ揃っている。
「……加工されてる」
「…………」
シフォンが。
コメントを見る。
《は?》
《加工?》
《蟻が木材運んでる?》
《巣材じゃなくて?》
《なんで長さ揃ってんの》
《誰が切った》
《魔物が加工した??》
蟻はこちらには気づいていないのか。
あるいは。
気づいていても。
興味がないのか。
一定の速度で。
森の奥へ進んでいく。
「……方向」
ライラが呟く。
「中心側」
「だよね」
シフォンは。
しばらく。
その後ろ姿を見つめていた。
何ヶ月も。
この森を進んできた。
危険な魔物。
珍しい素材。
奇妙な地形。
色々なものを見てきた。
けれど。
加工された木材を運ぶ。
巨大な蟻。
そんなものは。
初めてだった。
「…………」
シフォンの口元が。
少しだけ。
上がる。
「ね?」
《何が?》
《何がね?だよw》
シフォンは。
蟻が消えていった。
深い森の奥を見る。
「やっぱり」
「何かあるでしょ」
「この森」
《絶対ある》
《急に面白くなってきた》
《追う?》
《蟻追跡しようぜ》
《中心に何運んでるんだ?》
「じゃ」
シフォンは。
杖を持ち直す。
「行ってみよっか」
その一言で。
《暁ノ華嵐》の八人は。
再び歩き始めた。
この時。
彼女たちは。
まだ知らなかった。
あの蟻が運んでいた木材が。
どこへ向かっているのか。
その先に。
何が作られているのか。
そして。
自分たちが何ヶ月もかけて目指してきた。
《魔の森》の中心部で。
すでに。
彼女たちの想像とは。
まったく違うものが。
生まれ始めていることを。




