26 トーさんの 留守の間の 訪問者
「ただいまーーーー!!」
「ウハハーーーー!!」
二人揃って帰宅の挨拶をする。いつもなら珈琲片手にトーさんがお迎えしてくれるんだけど、今日はお仕事。いつもと少し違うだけで、ショモット気分が落ち込む…ウハハと目が合う。かわいい
日本じゃ仕事で午前様とか当たり前だったもの、気分上げていこう!!
「ウハハは今日は何が食べたい?」
「ウハハーーーー、ウハウハハハ!!」
唐揚げ?ミヨーーン
ハンバーグ?ミヨーーーン
カレー?ミヨヨヨヨーーーーーン!!
「解った!!カレーね!一緒に作ろ!!」
「ウハハ!!」
二人で洗面所に行こうとしてstop!!。
トーさんとのお約束を忘れずに!!
「カギ閉め確認!!がっちゃん!!」
「ウハハ!!」
「これで良し!!さあ晩御飯作ろうね。」
「ウハハノハァ~~」
手洗い・うがいも忘れずに。
良い子の二人なのでした。
夜の10時を回って、外も静かになってきた
私もウハハもベットの中
「トーさん 大丈夫だよね」
「ウハハ~」
「この間ステータス見せてもらった時 びっくりしたもん」
「ウハ~」
ウハハのお目目は半分閉じてる。かわいい。
「お休みウハハ」
ーーーーーー
私は自分とウハハのステータスをよくチェックするんだけど、トーさんの見たことないな……と興味本位で見せてもらったことがある。
「気になるのか?どうぞ」とすぐにOKしてくれた。
「え……?」
「どうした?何か変か?」
トーさんは戸惑っている私を見て心配そうに眉を八の字にしている。そんな顔もかわいい。
イヤイヤイヤ…そうじゃない。ホントそうじゃない
「トーさん強すぎる……これは何というか…チート級?」
「そうか?」
「イヤ、本当に何でギルド職員なんかしていたの?」
私の本音がポロリと飛び出したが、トーさんは気にするそぶりもなく
「実際、自分のステータスは鑑定持っている人間でなければ、そう頻繁に確認するものではないからな。教会か各ギルドで鑑定の魔道具で確認するぐらいだ。
冒険者カードが、名前と・冒険者ランクと、職業だけ表示しているくらいだ
大抵の冒険者はそれだけで事足りるからな。」
っと軽く笑うだけだ…そんなものなの????
私はトーさんのステータスに、表示されているすべてを紙に書き出して渡した。
名前 : クロト
年齢 : 32歳
種族 : 人属
職業 : 錬金術師/アサシン
レベル: 99
体力 : 890
魔力 : 650
攻撃力: 1650(+250)
防御力: 1280(+650)
俊敏性: 850(+250)
運 : 100↑
称号 : 愛し子の守り手/(神獣)ウハハの相棒/クロ烏の暗殺者/
祝福 : 慈愛神 ユルリリィの祝福
スキル:隠密(Max)隠蔽(Max)気配察知(Max)影渡り(8)闇魔法(Max)
固有スキル:闇沼
「あぁ…久々に自分のステータス見たな。
ステータスってこんなに項目あったのか…
魔道具だとここ迄詳細わからないな、運がアップしてる…なぜ?
あぁ…祝福と称号が増えてるな……これのおかげか
ふふふ、称号にウハハの相棒って入ってる。光栄だな」
トーさんは、ウハハを見て微笑んだ。
ウハハも嬉しそうにミョーーーンと伸びあがった。
あの時の事を思い出し私は口角があがる
あんなに強いんだもの、無事帰ってくるよね
そう思い私は目を閉じた。
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トントントン トントントン
何かを叩く音で目が覚める
え?
どこから?
「カナメちゃーん、ナギでーす。」
ナギ君?
私は急いで窓を開けると空は、かすかな茜色の光が差し込み始めるまだ朝日ものぼってない時間
窓から下を覗くとそこにはナギ君と…大きな白い狼さん?
「朝からごめんね~~~!!中入れてもらって良い?」
朝早いので抑えめに声をかけてくれる
「はーーーいちょっと待ってください。」
急いでウハハを連れて階下に降り玄関を開ける
ナギさんはいつも通り中に入って後ろを振り返る、後ろにいた狼さんは玄関から入れないので困惑してる。
「なぁこれ結界か?嬢ちゃん俺も中に入れてくれないか?」
「ウハハ!!ウハハ!!!!」
大きな白い狼さんにウハハは何やら抗議中。
私はナギ君の方を振り向いて、真剣な顔で尋ねた
「あの狼さん、誰ですか?」
ナギ君は困った顔をして頬を搔きながら……
「王国内で数人しかいないSランク冒険者の白狼のガルーダさんです。」
「はぁ…?そのSランク冒険者さんがなぜ我が家に?」
眉をひそめている私と、先ほどから狼さんに対して抗議の声を出してるウハハを見て、ナギ君は困惑顔になる。
「ウハハ!!!ウアハウアハ!!!!」
「なぁ嬢ちゃん!!こいつどうにかしてくれよ。話になんねえ」
ウハハに抗議を受けている狼さんは困り顔で私に話しかけてきた。ウハハの言葉は分からないのか…私は大きく息を吐いてウハハの言葉を伝える
「狼さん・あなた我が家に勝手に入ろうとしたんですか?ウハハがその事をすごく怒ってます。信用ならないって。」
狼さんは、私の言葉にビックっと身体が揺れて、目線をそらしながらも言い訳を口にし始めた
「いや、気づいてたんか…いやでも!!入れなかったからキチンと烏に言われた通りナギって奴連れてきたんだろうが」
「烏?」
「あぁ烏ってクロトさんの事だよ。冒険者の通り名、クロトさんいつも真っ黒でしょ」
納得。
「言われた通りって、トーさんは?」
「どうしてもあいつにしか頼めない仕事依頼したから数日帰って来れない事を伝えに来たんだよ」
「伝言ありがとうございます。でもそれを伝えるのと、不法に侵入しようとしたのは全く違います」
「ウハハ!!!ウハハァハッハウハ!!」
「えーーーー俺お前の父親の師匠なんだけど」
ほっぺを膨らまし拗ねる狼さんに呆れる。
チベットスナギツネのような座った目で見ながら、淡々とお帰りを願う言葉を吐いた
「はぁ……そうですか。トーさんから聞いたことありませんけど。
” ウハハの信用に足りない奴は信用しない "これ我が家の家訓です
トーさんが帰ったら確認しますので、今回はおかえりください。ご苦労様でした。」
「イヤイヤ!!お前本当に5歳児かよ!!!」
早朝の静かな空気を壊す狼さんの大声がコルドナの街に響いたのだった




