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ブラックな聖女『終わっことは仕方がないという言葉を考えた者は天才ですね』  作者: ヨシムラ


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50/223

50 星運の雄姿

万里は、満面の笑みを一切崩さぬまま、尻もちをついて地面にへたり込んだ星運の首元へ、刀の切っ先をそっと、だが確実に押し当てていた。

触れているか触れていないか、その曖昧な距離。とはいうものの、ほんの指先ほどでも動けば、喉元は容易く裂けるはず。そんな位置関係である。


キィン――。

冷えきった金属同士が擦れ合う、短く鋭い音が響いた。

湿り気を帯びた裏庭の空気が、まるでその音を媒介にするかのように、びりびりと細かく震えている。周囲は異様なほど静まり返っており、だからこそ、そのわずかな金属音だけがやけに大きく、耳に、神経に突き刺さっていく。


万里は獲物を押さえつけた蛇が呼吸を整えるように、ゆっくりと舌で唇をなぞり、ぬらり、と艶めいた仕草。

その瞳の奥では、これから星運をどういたぶり、どう殺すか――その未来図が、すでに何度も反芻されているのだろう。

ぞわり、とした期待が、彼女の周囲に霧のように漂い、影の中でゆらゆらと蠢いている。


一方の星運はというと、死を悟った蛙のように、身体を完全に硬直させていた。

ひゅっ、ひゅっ、と、浅く途切れがちな呼吸を繰り返すばかりで、喉が鳴る音すらうまく出ない。

肩が小刻みに震えている以外、ほとんど動きはない。逃げるという選択肢が、すでに思考から抜け落ちているかのようだった。


思いやりゲーム――。

万里はすでに勝利を確信し、星運は敗北を飲み込みかけている。とはいうものの、両者の間に横たわる差は、もはや勝敗という言葉で片づけられる次元ではない。

それは絶望だった。抗う余地のない、圧倒的な隔たりである。


ルールは単純だ。

カウントダウン開始後、10秒以内に「助けたい者の名前」を紙に書く。ただそれだけ。

自分の名前を書いても問題はなく、もし両者が同じ名を書けば、その人物が無罪となる。


1回戦で互いの名前が書かれなかったのは、まあ当然と言えば当然だろう。

だが、このゲームには、あまりにも残酷で、あまりにも明確な“必勝法”が存在していた。


――カウントがゼロになるまで、何をしても自由。


つまり、相手を脅してでも、自分の名前を書かせればいい。

戦闘力において万里が星運を圧倒している以上、このルールは、最初から彼女のために用意されたものだった。


「星運様。カウントダウンが始まり次第、即座にこの白紙へ――私の名を書き記して下さい」


刃が、わずかに沈むと…

星運の喉元に伝わる、ひやりとした感触が、皮膚を、神経を、心臓を直接撫でていく。


「……拒んだら、どうなる?」


声はかすれ、震え、必死に平静を装おうとしているのが痛いほど伝わってくる。


「殺してほしいと叫ばせるほどの苦痛を、存分に味わわせて差し上げます。試してみますか?」


淡々とした声だった。

感情の起伏も、芝居がかった脅しもない。ただ事実を告げるだけの声音。

だからこそ、その言葉は重く、深く、逃げ場なく突き刺さる。


二回戦のカウントは、まだ始まっていない。

私はその瞬間までは、あくまで“見守るだけ”の立場だ。

結局のところ、万里が星運に名前を書かせた時点で、この戦いの結末は決まっている。


「殺す」と平然と告げた万里の声には、脅しの軽さなど微塵も含まれていなかった。

これまで平気で同族すら斬り捨ててきた者だけが放つ、迷いのない殺意。

それが影の中で凝縮され、まるで空気そのものを引き裂くかのような存在感となって、場を支配している。


この状況下で、万里の要求を拒むという選択肢は、星運の前には存在しない。

生きたいという本能が、理性を押し潰していた。


案の定、星運は苦渋に満ちた表情を歪め、しぼむように、小さく頷いた。


「分かった……!万里の名前を書く!だから……頼む、俺にだけは苦痛を与えないでくれ!」


首元に押し当てられた刀の冷たさは、砂漠の夜に放置された鋼鉄のように凍りついている。

星運は思わず目を見開き、額に玉のような汗が、次々と浮かび上がった。


対して万里の目は三日月のように細められ、口角はゆっくりと吊り上がっていく。

その笑みは、次第に歪み、深まり、完成していく。

そこに歓喜はない。

あるのは、相手を見下す冷酷な軽蔑、汚れた物を嗜むかのような嫌悪、そして――それすら愉しむ異常な快楽だった。


彼女の内面では、相手を支配し、絶望へ沈めることで得られる強烈な陶酔感が、渦を巻いている。

その渦は、もはや抑えきれるものではなく、笑みとして、視線として、圧として、外へ溢れ出していた。


あまりにも容易く屈服した自分自身への怒りなのだろう。

星運は拳で地面を叩きつける。ドンッ、と鈍い音が響き、衝撃が骨にまで伝わったかのように、声を荒げていた。


「クソッ、クソッ、クソッ……!糞詰まり野郎じゃねぇか俺は……ッ!」


この土壇場で《クソ》と《糞》を掛け合わせてくるとは。

星運の奴、こういう時だけ妙に冴えてきたな。

その表現、あなたの遺品として、今後ありがたく使わせてもらうとしよう。


私は、この流れを事前に読んでおり、星運に“ある策”を授けておいたはず。

だが、今の取り乱しぶりを見る限り、その策を思い出す気配は微塵もない。

ヘタレに見えて、実は精神力が強いと踏んでいたものの、どうやらこちらの期待は大きく裏切られたようだ。

万里に神託を下ろす“最後の策”は、ここで完全に霧散したのかもしれない。


「聖女様。二回戦のカウントダウンをお願いします。星運様。書く文字は必ず私の目に届くよう、大きく、丁寧に書きなさい」


「分かったよ……だから絶対に……その刀を振り下ろすな……!」


頭上の電光掲示板に表示された“10秒”が、じわり、と動き出していく。

その瞬間、空気がさらに重く沈み込み、場全体が息を詰めたかのように静まり返った。


万里の視線が、真上から刺すように降り注いでいた。骨の奥まで凍りつくような冷たさが、星運を包み込んでいく。

星運は震える手でペンを握り、白紙に文字を書き始めながら、小さく呟いた。


「三華月の奴……俺を嵌めやがって……」


手先は激しく震え、カリカリ、とペン先が紙を引っ掻く音がやけに大きく響き、歯ぎしりも、かすかに漏れていた。


悪党というものは、他人を騙すときは平然としているが、自分が騙されると、途端に異常なほど激昂する。

自業自得という言葉を、知らないのだろうか。


万里は星運の書いた文字を確認すると、蔑むような笑みをさらに深め、刀を天へと突き上げた。

その動作に、ためらいは一切ない。

筋肉が弾けるような、ぎしり、とした音とともに、凄まじい圧迫感が場を支配していく。


万里の胸の奥では、相手が屈服するたびに昂る陶酔が、身体の芯から笑いを引きずり出していた。

その笑みは、狂気の果てに自己陶酔を伴う、完全な異常者のものだった。


「私の無罪が――確定したわ!」


勝利宣言が放たれた、その刹那だった。

彼女――万里の喉奥から、ひどく奇妙にねじれた笑い声が、ぱちんと弾けるように飛び出す。楽しげでも愉快でもない。ただ勝者だけに許された歪んだ愉悦が、音として漏れ出た、そんな笑いだったのかもしれない。


ためらいは一切ない。

振り上げられた足が、弧を描くことすらなく、一直線に落ちてくる。


無防備に腹を晒していた星運の身体へ――ドンッ、と。

鈍く潰れたような衝撃音が空気を震わせ、肉と骨が押し潰される感触が、見ているこちらの内臓まで響いてくる。直後、ずるり、と湿った地面に叩きつけられる音が続き、裏庭の空気が一瞬で凍りついた。


「ゲボッ……ゲホッ……!」


星運の口から、押し殺しきれない苦痛の声が連続して漏れ出していく。

吐き気と咳と呻きが絡まり合い、息を吸うことすらままならない様子だったのか、喉を掻きむしるような音が、不規則に続いていた。


万里は、その様子を見下ろしながら、白目をうっすらとのぞかせ、笑みを崩さない。

いや、笑みというより、貼り付いた仮面だ。狂気に塗り固められた仮初の表情。何かに取り憑かれ、理性という名の鎖を完全に引きちぎられた存在――そう言われた方が、よほどしっくりくる。


支配欲、殺意、そして陶酔。

それらがごちゃ混ぜになって渦を巻く瞳には、人としての限界を踏み越えた狂気が、ありありと宿っていたのだろう。


「無罪! 無罪! 無罪!……ふふふ……」


淡々と、まるで祈りの言葉のように繰り返されるその宣告が、裏庭の湿った空気にじわじわと染み込んでいく。一定のリズムを刻むたび、空間そのものが支配され、逃げ場のない不気味さが広がっていくのを感じた。


頭上の電光掲示板では、じり……じり……と、数字が削られていく。

冷たく光る表示は、まるで処刑台の上で刃が落ちる瞬間を待つ囚人の心臓を、ぎゅう、と締めつけるかのようだ。とはいうものの、誰ひとりとして、それを止めようとする気配はない。


そして――ゼロ。

ピッ、という小さな電子音が、乾いた裏庭にやけに大きく響くと…


万里が、歓喜に満ちた雄叫びを上げた。

対照的に、星運は芋虫のように身体を丸めたまま、微動だにしない。死んだふりなのか、それとも本当に意識が飛んでいるのか。その境界は曖昧で、誰にも判別がつかない。


ペンギンと四十九、そして水落は、魂を抜かれた“死んだ魚の目”で、その一部始終を見つめている。

横では、女の一人が地面に転がる星運を指差し、ケタケタと笑っていた。乾いていて、悪趣味で、耳障りな音色だ。


私は二人の書いた用紙を受け取り、一枚ずつ、丁寧に確認していく。

それでは――結果の発表といこうか。


————————

星運1 万里1

————————


その瞬間、裏庭を切り裂くような叫び声が響いた。


「どういう事だ! 私は自分の名前を書いたんだ! 星運が私の名前を書いたのを確認したんだぞ! おかしいだろ!」


……実に、期待どおりの反応だ。

私は小さく頷き、まず万里の用紙を掲げた。そこには当然のように【万里】の文字が記されている。問題は、もう一枚の方。


星運から回収した、くしゃくしゃに丸められた紙を、わざとゆっくりと広げ…

怒りで顔を紅潮させた万里の視線を真正面から受け止めながら、そのまま、紙を差し出した。


――《万里》の文字に、太く、確固たる【取り消し線】。

その横には、迷いのない筆致で書き直された【星運】の文字。


見事な【訂正】だった。

私は心の底で、そっとガッツポーズを決めていた。


49話で、星運に耳打ちした“攻略法のヒント”。

彼は忘れていなかった――いや、まさかこの局面で使うとは、正直思っていなかったのだが。


最後に蹴り飛ばされた、あの無残な姿を見た時、私は一瞬“もう無理だろう”と判断しかけていた。

それでもなお、取り消し線を引き、自分の名前へ書き直す。その胆力。外道さを含めれば、むしろ褒めるべき根性だったのかもしれない。


一瞬でも、星運(あなた)を疑った私は、不覚だった。


前方では、万里が怒声を上げ続けている。

その視界の端で――ゾンビのように、地面にうずくまっていた星運が、ぎこちなく、しかし確実に上体を起こしてきた。


「取り消し線って……どういう事なんだ!」


怒りに震えた声。

声帯が裂けるのではないかと思うほど張り上げられ、空気をびりびりと震わせている。


「名前を書き間違えただけだろう? だから訂正した――それだけの事だ」


星運の声は、最初こそ柔らかい。ものの、次第に氷の刃のように鋭さを増し、空気そのものを切り裂いていく。

瞳に光が戻り、口元には微かな笑み。舌をだらりと垂らし、カラカラと乾いた笑い声が、裏庭を揺らした。


人間の醜さを、これでもかと晒す姿。

ある意味で、それは芸術のような――生々しい光景であった。


そして星運は、間髪入れずに追い討ちをかけてきた。


「無罪になれなくて残念だったなぁ! 万里の名前を書くくらいなら、10秒間どんな苦痛でも耐えてみせるぜ! いや、本当は耐えられないけどな! だが、そう見せるのが俺の流儀だ! GYAHAHAHA!」


高く跳ねる笑い声。

狂気を含んだその音が、空間を震わせ、小刻みに震える余韻が、周囲の緊張を極限まで引き上げていく。


「聞いてないぞ! 書き直しなんて……認められるわけがないだろ!」


万里の怒声が地面を叩き、怒りの波動が、目に見えるかのように周囲を揺らしていた。


「聖女様がさぁ……49話で『書き間違えたら書き直していい』って、俺に教えてくれたんだぜ」


軽妙で、挑発的。

どこか子どもじみた悪戯っぽさを帯びた口調。その声に含まれる嘲笑が、場の熱気をさらに煽り立てていく。


「聖女ぉぉ!」


万里の絶叫が、鋭利な刃のように空気を切り裂いた。


万里は完全にキレていた。

星運への怒りはすでに制御を失い、その矛先は、私へと真っ直ぐ向けられる。その声は、耳の奥まで突き刺さるように痛い。


足元では、ペンギンが「何してんの、あなた……」と言いたげな、心底呆れた視線を投げ、ふうっと重い溜息を吐いている。

四十九は無表情のまま、「狡猾」と、ぽつりと呟く声が聞こえてきた。


悪党ほど、自分が仕掛けた罠を逆に踏むと激昂するものだ。

ましてや万里は、絶頂からの急降下。その落差が、怒りをより激しくしているのだろう。


「何か誤解があるようですが、私はただ親切で『書き間違えた時の対応方法』を教えただけではないですか」


「だから、星運にだけ教えてるその行為が、不公平だって言ってんだよ!」


その瞬間、背後から、四十九の声が静かに落ちてきた。


「三華月様。万里から、視線、そらす」


視線をそらす?

別に構わない。……ものの、なぜだろう。


四十九は、さらに声を潜めて続けてくる。


「三華月様。そこで、口笛、吹く」


――今度は口笛を吹け、ということなのか。本気で何をやらせようとしているのか、その意図は依然として掴めず、頭の奥で小さな混乱がざわつく。とはいうものの、反論する気力も萎え、いつの間にか従う体勢に入ってしまっている。自分でも不思議で、少しぞっとするほどだった。


『♪(ホーホケキョ)』


軽く口笛を放った瞬間、澄み切った音色が静寂を切り裂き、空間に柔らかく、しかし鮮やかに響き渡っていく。


「三華月様。このタイミングで吹く口笛は、気まずい空気に耐えきれず、その流れを変えたくなる心理の時に行う仕草であるのです」


理路整然と、淡々と告げる声。それが逆に胸の奥まで刺さり、理性の隙間に小さな釘を打ち込むような感覚に陥っていた。


「指摘して頂いたとおり、気まずい時にする行動かもしれませんが……それが一体どうしたというのですか」


「三華月様。何故、うぐいす。センス無い。マイナス100点満点」


四十九が呆れたように首を振ると、その横でペンギンは、慣れた調子で意味不明な減点を淡々と突きつけてきた。


「実際、三華月様は空気を読めないところがありますからな」


口笛といえば、普通はウグイスだろう――そう誰もが思う。しかし空気を読むのが苦手だと指摘されれば、否定できない自分が確かにいる。妙に心が重くなるのを感じながら、私は言葉を飲み込むしかなかった。


その瞬間、万里が唐突に怒りの炎を爆発させてきた。


「おい、ペンギン! その聖女の行為は明らかに確信犯だろ! 許していいのか!」


「そうだな。私も駄目だと思うが、三華月様のやることだからな。諦めろ」


ペンギンの声は、どこか達観した僧侶のような冷静さを帯びている。投げやりなのか、慣れているのか、境目が分からない落ち着き方だ。その直後、万里が声を張り上げ、空気を切り裂いていく。


「次だ! 3回戦を始めるぞ!」


場の緊張が胸の奥をぎゅっと絞るように一気に高まる。まるで空気そのものが刃のように鋭くなり、呼吸をするだけで痛みが走るかのようだ。それに呼応するように、星運の声は震え、憎悪と挑発の色を帯びて返された。


「おい、万里! 勝手なこと言うな! 俺は絶対にやらねぇ! やるわけねぇだろ!」


「そうですか。3回戦はやらないわけですか。残念ですが、お互いを思いやることができなかった2人には、『ジャッジメント』で下された裁定どおり、『無限回廊送り』とさせて頂きます。ペンギンさんが用意した黒金色の手錠『プロテクトハート』を装着して下さい」


淡々と告げられたその裁定は、まるで氷の刃のように場の中心へ突き刺さっていく。空気が一瞬で凍りつき、誰もが息を忘れたかのように沈黙する。視界の端で小さなペンギンが平然と立っているのが、かえって異様な緊張を増幅させていた。


「聖女様…もし、その黒金色の手錠を装着しなかったら、俺は…どうなるんですか…?」


声はかすれ、震え、逃げ場のない恐怖が全身を覆う。手のひらはひんやりと冷え、指先が微かに震えている。胸の奥で心臓が跳ね、鼓動が耳元で炸裂するように響き渡る。星運は目をぎゅっと閉じ、唇をかみしめ、かすれた息を震わせながら深呼吸を重ねる。逃げたい、しかし逃げられない。恐怖と覚悟が混ざり合い、胸の奥で鈍く重く響いた。


「もちろん、『思いやりゲーム』の3回戦に強制参加してもらいます。行くも戻るも、地獄に決まっているではないですか!」


「そ、そんな…手錠をはめるしか…ないじゃないか…!」


言葉が震え、声は途切れ途切れになる。星運は膝の裏まで力を込め、床を握るようにして覚悟を押し殺す。その傍らで万里は、すでに地面に崩れ落ち、肩を震わせて嗚咽を漏らしていた。その姿が、場の空気をさらに濁らせ、重く、暗く、押しつぶすような圧迫感を生む。


耳元でペンギンの声だけが、異様に日常的に響く。


「これで茶番劇も終わりですね…」


「いえいえ、まだ終わりません。私の想定では、最後に劇的なドラマが待っているはずですから」


無意識に吐き出したその言葉の裏に、悪党という存在の本性が透けている。彼らは常に最後まで足掻き続ける――たとえ行き先が『無限回廊』で確定していようとも。それが彼らの性なのだろう。


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