第49回
港の苦役、湿った吐息、そして銀色の「境界線」を越える。
投稿者:音戸の獣(絶賛・筋肉痛)
2027年10月20日 23:30
皆様……。私は今、全身が「音戸の荒波」と「ドイツの鉄鋼」に挟まれて粉砕されたような、心地よい絶望の中にいますわ。
おっさんの「空腹こそが最高の調味料だ」という理不尽な命令により、私たちはハンブルク港で三日間、巨大なコンテナの荷下ろしバイトに明け暮れましたの。
やったわ。お嬢様のプライド、鉄屑と一緒に海へ投げ捨てましたわ!!!
夜、這うようにして客船に戻った私たちは、もはや言葉も交わさず、互いの肉体を貪るようにマッサージし合いましたわ。
誰からともなく始まった、脂の乗ったオイル(と、漏れ出た本能)による、筋肉の蹂躙。
「あぁ……そこ、ダメ……っ」「……あんた、力入れすぎよ……でも、たまらねぇぜ……っ」
四人の火照った肌が擦れ合い、労働の汗と、これから食べる「熟成イワシ」の予感が混ざり合う……。
やったわ。寝室が、北海の冷気を焼き切るほどの「熱帯」になりましたわ!!!
そして、極限の空腹と官能の果てに、私たちはついに、あの樽を開けました。
銀色に輝く、【音戸産小イワシの独逸風ハリング】。
一口、噛み締めたその瞬間。
…………っ!!!!!!!!
私の脳裏に、音戸の穏やかな朝日と、ハンブルクの厳しい月光が同時に差し込みましたの。
広島の小イワシが持つ繊細な甘みを、ドイツの岩塩が鋭く研ぎ澄まし、熟成された脂が舌の上で「青い閃光」となって弾ける……!
私「たまらねぇぜ!!!!! これこそが、世界を繋ぐ『魚料理』ですわ!!」
金子さんも、西園寺さんも、先輩も……。
私たちは涙を流しながら、互いの口に銀色のイワシを運び合い、意識の向こう側にある「新たな地平」へと辿り着きましたの。
やったわ。
私、今夜……「人生のフルコース・魚料理」のスロットに、この**【銀の境界線】**を正式に刻印いたしましたわ……!!
【コメント (49)】
通りすがりのL
2027年10月20日 23:55
あのマッサージの時のあなたの震え……。
イワシの身の柔らかさより、ずっとずっと「甘かった」わよ。
瀬戸内海と北海が、私たちの体の中で一つに溶け合う感覚。
……これが「人生」なのね。
金子
2027年10月21日 00:15
……あんなに働かせて、最後にあんな美味しいもん食べさせるなんて……。
おっさんも、あんたも、本当に悪趣味だわ。
……でも、あのイワシといちごミルク(ヴィンテージ)、意外と合うじゃない。
……今夜は、まだ寝かせないから。覚悟しなさいよ。
西園寺(音戸の重機オペレーター)
2027年10月21日 01:00
コンテナよりも重い「愛」を、今夜は受け止めさせていただきましたわ。
小イワシのハリング……。
これはもはや、外交問題に発展するレベルの美味しさですわね。
お父様が、空の樽を抱きしめて「……これが、俺の見たかった世界だ」って泣いていたのを、私は見逃しませんでしたわ!
53の髭おやじ(現場監督)
2027年10月21日 08:30
"Das ist die Kunst!"(これぞ芸術だな!)
お前ら、いい面構えになったな。
港の男たちが「あのお嬢様たち、魚を捌く手つきが殺し屋だ」って震えていたぞ。
教育者として言う。……最高の「魚料理」だった。
いいか、次はいよいよフルコースの華、**【肉料理】**だ。
ドイツといえば……何かわかってるな?




