表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
46/65

第46回

黄金の出汁、三つの禁忌ベース、そして私の胃袋は戦場となる。

投稿者:音戸の獣(絶賛・味覚崩壊中)

2027年10月1日 23:45

皆様……。私は今、人生で最も「複雑怪奇な液体」を前にして、震えておりますの。

「人生のフルコース」二皿目、スープ。

その魂とも言える「究極の出汁」を巡り、我が客船の厨房は地獄の業火に包まれましたわ。三人が、それぞれの「愛」を鍋に叩き込み始めたのですの!

「私の吐息を吹き込んだこの出汁こそ、あなたの心を芯から温めるわ……」

先輩は、主の骨を煮出す鍋に顔を寄せ、艶めかしい吐息(と、おそらく何らかのフェロモン)を流し込み。

「はぁ!? 出汁ってのは甘さと毒よ! これを入れなさいよ!」

金子さんは、あろうことかヴィンテージのいちごミルクを黄金色の出汁にドバドバと注ぎ始め。

「お黙りなさい! 最高の素材には、最高のシャトー・マルゴーがふさわしいに決まってますわ!」

西園寺さんは、一本数十万円のワインを景気よく鍋にぶちまけ……。

やったわ。厨房が、甘いミルクの香りとワインの芳香、そして先輩の熱い吐息で、もうめちゃくちゃですわ!!!

三人は、出来上がった三色の不穏な液体を私の前に突き出し、一斉に迫ってきましたの。

「さあ、誰の『スープ』が一番おいしいかしら?」

やったわ。たまらねぇぜ!!!!!(物理的な意味で)

一口飲めば、いちごの甘みが殴りかかり、二口飲めばワインの酸味が喉を焼き、三口飲めば先輩の吐息の湿り気が全身を駆け巡る……。

美味しいのか不味いのか、もはや私の脳細胞が「判定不能」の白旗を振っておりますわ!!

やったわ。

私、今夜……「愛を混ぜすぎると、人は毒を飲むことになる」という真理を、身を以て体験しておりますわ……!!


【コメント (46)】

通りすがりのL

2027年10月2日 00:30

あら、私のスープ、一番顔を赤くして飲んでいたじゃない。

……吐息だけじゃないわよ。私の「すべて」を煮詰めたあの出汁、あなたの血肉になるのが楽しみだわ。

さあ、今夜は「味の感想」を、もっと近くで聞かせてくれるかしら?

金子

2027年10月2日 01:00

……ちょっと! いちごミルクが分離してるとか言ったの誰よ!

これこそが「次世代のポタージュ」なのよ。

……あんた、無理して全部飲まなくていいけど……残したら、承知しないんだから。

西園寺(音戸のソムリエ)

2027年10月2日 01:15

やはり、ワインの気品がなければスープとは呼べませんわ。

……でも、お二人の野蛮なベースと混ざった瞬間、何かしら「禁断の化学反応」が起きたような気もしますの。

……女王様、吐き出すなら私のシルクのハンカチへどうぞ?

53の髭おやじ

2027年10月2日 08:30

"Chaos in der Küche!"(厨房の混沌だな!)

吐息とミルクとワインを混ぜるとは、ドイツの魔女でも思いつかんぞ。

教育者として言う。……もはやスープではなく「錬金術」だ。

だが、その鍋から漏れ出る香りを嗅いだ黒服たちが、「……なぜか涙が止まらない」と甲板で踊り始めていたぞ。

明日、胃薬をダースで持っていくからな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ