第46回
黄金の出汁、三つの禁忌、そして私の胃袋は戦場となる。
投稿者:音戸の獣(絶賛・味覚崩壊中)
2027年10月1日 23:45
皆様……。私は今、人生で最も「複雑怪奇な液体」を前にして、震えておりますの。
「人生のフルコース」二皿目、スープ。
その魂とも言える「究極の出汁」を巡り、我が客船の厨房は地獄の業火に包まれましたわ。三人が、それぞれの「愛」を鍋に叩き込み始めたのですの!
「私の吐息を吹き込んだこの出汁こそ、あなたの心を芯から温めるわ……」
先輩は、主の骨を煮出す鍋に顔を寄せ、艶めかしい吐息(と、おそらく何らかのフェロモン)を流し込み。
「はぁ!? 出汁ってのは甘さと毒よ! これを入れなさいよ!」
金子さんは、あろうことかヴィンテージのいちごミルクを黄金色の出汁にドバドバと注ぎ始め。
「お黙りなさい! 最高の素材には、最高のシャトー・マルゴーがふさわしいに決まってますわ!」
西園寺さんは、一本数十万円のワインを景気よく鍋にぶちまけ……。
やったわ。厨房が、甘いミルクの香りとワインの芳香、そして先輩の熱い吐息で、もうめちゃくちゃですわ!!!
三人は、出来上がった三色の不穏な液体を私の前に突き出し、一斉に迫ってきましたの。
「さあ、誰の『愛』が一番おいしいかしら?」
やったわ。たまらねぇぜ!!!!!(物理的な意味で)
一口飲めば、いちごの甘みが殴りかかり、二口飲めばワインの酸味が喉を焼き、三口飲めば先輩の吐息の湿り気が全身を駆け巡る……。
美味しいのか不味いのか、もはや私の脳細胞が「判定不能」の白旗を振っておりますわ!!
やったわ。
私、今夜……「愛を混ぜすぎると、人は毒を飲むことになる」という真理を、身を以て体験しておりますわ……!!
【コメント (46)】
通りすがりのL
2027年10月2日 00:30
あら、私のスープ、一番顔を赤くして飲んでいたじゃない。
……吐息だけじゃないわよ。私の「すべて」を煮詰めたあの出汁、あなたの血肉になるのが楽しみだわ。
さあ、今夜は「味の感想」を、もっと近くで聞かせてくれるかしら?
金子
2027年10月2日 01:00
……ちょっと! いちごミルクが分離してるとか言ったの誰よ!
これこそが「次世代のポタージュ」なのよ。
……あんた、無理して全部飲まなくていいけど……残したら、承知しないんだから。
西園寺(音戸のソムリエ)
2027年10月2日 01:15
やはり、ワインの気品がなければスープとは呼べませんわ。
……でも、お二人の野蛮なベースと混ざった瞬間、何かしら「禁断の化学反応」が起きたような気もしますの。
……女王様、吐き出すなら私のシルクのハンカチへどうぞ?
53の髭おやじ
2027年10月2日 08:30
"Chaos in der Küche!"(厨房の混沌だな!)
吐息とミルクとワインを混ぜるとは、ドイツの魔女でも思いつかんぞ。
教育者として言う。……もはやスープではなく「錬金術」だ。
だが、その鍋から漏れ出る香りを嗅いだ黒服たちが、「……なぜか涙が止まらない」と甲板で踊り始めていたぞ。
明日、胃薬をダースで持っていくからな!




