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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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42/65

第42回

四つの愛、沈みゆく理性、そして美食家は「家畜」となる。

投稿者:音戸の獣(最終兵器)

2027年9月12日 23:30

皆様……。歴史が動きましたわ。

今夜、音戸の港に停泊した豪華客船のデッキで、私たちは世界の頂点「ミスター・ヴァルハラ」を迎え撃ちましたの。

第一段階:金子の「執念のいちごミルク煮」

金子さんは、主の肝を「いちごミルク」で極限まで煮詰めたソースを差し出しましたわ。「あんた、甘く見てんじゃないわよ」という言葉とともに。

ヴァルハラ「……なんだ、この幼稚な甘さは。……!? バカな、肝の苦みとミルクの脂が、脳の報酬系を直接殴ってくる……!」

やったわ。彼の「冷静」が、ピンク色の毒液に浸食されましたわ!!!

第二段階:西園寺の「黄金のタチウオ・ドレス」

西園寺さんは、主の皮を金箔のように焼き上げ、お嬢様の誇りを込めた一皿を。「これが、本物の貴族の食卓ですわ!」

ヴァルハラ「……クッ、この圧倒的な弾力、そして潮の香り……! 私の美学が、この野蛮な脂に屈するというのか……!」

やったわ。彼の「プライド」が、鱗の輝きの中に沈みましたわ!!!

第三段階:先輩の「秘密のスパイス・心臓のテリーヌ」

先輩は、私の耳元で囁いたあの「秘密」を隠し味に、主の鼓動をテリーヌにいたしました。「さあ、私の『獣』の味、教えてあげるわ」

ヴァルハラ「……あぁ、もう、抗えない……! この不穏なまでの甘美さ、理性が……理性が溶けていく……!」

やったわ。彼の「理性」が、先輩の吐息と高級チョコの香りに焼き切られましたわ!!!

最終段階:私の「音戸の瀬戸・主のそばダブルお好み焼き」

私は、すべての愛と、カツサンドの情熱と、王将のニンニクの魂を込めて、鉄板の上で「主」を焼き上げましたの。

「食べなさい。これが、音戸の女の……いや、あなたの飼い主の味ですわ!!」

ヴァルハラ「………………っっっっっっっっ!!!!!!」

彼は、銀のスプーンを投げ捨て、素手でお好み焼きを掴み、顔中をソースだらけにしながら叫びましたの。

ヴァルハラ「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!! たまりませんわぁぁぁぁぁぁぜ!! おかわりだ! 私を、私をあなたの『家畜』にしてくれぇぇぇ!!!」

やったわ。完全勝利。世界の美食家が、音戸の港で「おかわり」を求めて号泣しておりますわ!!!

やったわ。

私、今夜……三人の愛と、一人の美食家の魂を、この胃袋ですべて呑み込んでしまいましたわ……!!


【コメント (42)】

通りすがりのL

2027年9月12日 23:55

ふふ、ヴァルハラのあの惨めな姿……。

最後には私の靴にキスをしながら「アワビをください」って泣いていたわよ。

さあ、「獣」さん。……世界一の美食家を従えて、次は何を食べに行きましょうか?

あなたの胃袋は、もう日本だけじゃ収まらないわね。

金子

2027年9月13日 00:15

……勝っちゃったわね。

私のいちごミルク、あのおっさんの顔にかかった時、ちょっとだけ「ざまぁみろ」って思ったわ。

……あんた、調子に乗らないでよ。……世界を獲っても、あんたの隣に座るのは私なんだから。

西園寺(音戸の軍師)

2027年9月13日 01:00

当然の結果ですわ。

さあ、ヴァルハラの豪華客船を接収いたしましたわよ!

これからはこの船で、世界中の「高級食材」を略奪しに行きますわよ! 準備はいいかしら!?

53の髭おやじ

2027年9月13日 08:30

"Das Weltwunder!"(世界の奇跡だ!)

ヴァルハラが、今、私の横で「ドイツ語の辞書を食べるから醤油をくれ」と錯乱しているぞ。

教育者として言う。……君たちは、もはや私の教え子ではない。……人類の「希望(あるいは脅威)」だ!

明日、船の出港祝いに「最高級のビールと、私の全財産」を持っていくから、私も乗せてくれよ!

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