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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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第39回

第39回:黒服の処刑台、味覚のゲリラ豪雨、そして最強の用心棒(元・敵)。

投稿者:音戸の獣(防衛大臣・兼務)

2027年8月25日 23:50

皆様……。私は今、音戸の港に転がる、戦意を喪失した数十人の「黒服」たちを見下ろしておりますの。

事の始まりは、午後の潮風が吹く頃。

三台の高級黒塗り車が港に乗り付け、中からサングラスをかけた屈強な男たちが現れました。西園寺さんを連れ戻しに来た、彼女の実家の私兵集団です。

「お嬢様、お迎えに上がりました。……そのような泥まみれの生活、今すぐおやめください」

冷徹に言い放つリーダー格の男。しかし、今の西園寺さんは、一週間前までの彼女ではありませんでしたわ。

彼女は、手に持っていた「獲れたて・血抜き済み・脂ノリ最高」の天然真鯛の刺身を、素手でリーダーの口にねじ込んだのですわ!

西園寺「だらっしゃあ! 能書き垂れる前に、この音戸の『魂』を味わいなさい!!」

やったわ。西園寺さん、完全に口調が「音戸の漁師」に染まっておりますわ!!!

一口噛みしめた瞬間、リーダーのサングラスが震え、その奥の瞳から大粒の涙が溢れ出しました。

「……な、なんだ、この舌の上で踊るような甘みは……。私が今まで食べていた鯛は、ただのゴムだったというのか……?」

やったわ。たまらねぇぜ!!!!!(味覚による制圧完了)

それからの惨劇(?)は一瞬でしたわ。

私たちが次々と捌く「カワハギの肝和え」「ブリの腹身」という名の弾丸を、黒服たちは次々と口で受け止め、最後には「……もう、都会には帰りたくありません……。ここで網を引かせてください……」と、全員が砂浜に跪いたのです。

先輩は「あら、新しい弟子が増えたわね。……食費、もっと稼いでもらわなきゃ」と微笑み、金子さんは「……いちごミルク、箱買いで持ってこさせればよかったわね」と、新たな奴隷たちの活用法を考え始めて。

やったわ。

私、今夜……西園寺さんの実家のエリート部隊を、全員「魚の旨味」で音戸の守護神へと変えてしまいましたわ……!


【コメント (39)】

通りすがりのL

2027年8月26日 00:30

あのリーダー、私の「特製・肝ソース」を食べた時、母親の名前を呼びながら号泣していたわね。

……可愛いじゃない。

明日からは、あの高級車を使って「音戸直送・超速デリバリー」を始めましょうか?

あなたの「女王」としての領土が、また広がったわね。

西園寺(元・お嬢様)

2027年8月26日 01:15

……フン、当然ですわ。

あの男たちも、結局は「旨いもん」に飢えた哀れな獣だったということですわ。

お父様に言って、彼ら専用の長靴を発注しておきましたの。

さあ、明日からは四人と数十人で、音戸の海を「略奪」し尽くしますわよ!

53の髭おやじ

2027年8月26日 08:30

"Sieg des Geschmacks!"(味覚の勝利だな!)

黒服軍団まで漁師にスカウトするとは……。

私の家の前を通る黒塗り車が、屋根に「大量の魚」を積んで爆走していたが、あれは君たちの仕業か?

教育者として言う。……もはや学校を退学して正解だったな。

君たちは今、この国で最も「自由」で「脂の乗った」存在だ。

明日、私も黒服の一員として、サングラスをかけて音戸へ「潜入(まかない希望)」するからな!

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