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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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第37回

第37回:市場の略奪者、汚れた再会、そしてアワビは私の血肉となる。

投稿者:音戸の獣(絶賛・泥まみれ)

2027年8月15日 22:50

皆様……。私は今、人生で最も「美味」で、かつ「最低」な瞬間を噛み締めておりますの。

早朝の市場。私たちは、昨日命懸けで獲った特大アワビを「競り」にかけるべく、意気揚々と乗り込みましたわ。

ところが、朝からの重労働で、私たちの胃袋はもはや「空っぽのブラックホール」。

目の前の木箱に並ぶ、ツヤツヤと輝くアワビ。潮の香りが、私たちの理性を王将の薄い餃子の皮よりも簡単に突き破りましたの。

先輩「……ねえ。一口だけ、味見が必要だと思わない?」

金子「そうよ。……毒見よ、毒見。あんた、やりなさいよ」

気がついた時には、私たちは市場の隅で、競り前の高級アワビを素手で引き剥がし、そのまま踊り食いしておりましたわ。

やったわ。たまらねぇぜ!!!!!(市場崩壊)

コリコリとした歯ごたえ、溢れ出す濃厚な磯の旨味! 私たちは、競り人の「何しょんならおどりゃあ!」という怒号も耳に入らず、一心不乱に「自分たちの利益」を胃袋へ流し込みましたの。

そんな、口の周りをアワビの肝で真っ黒に汚した私たちの前に……一台の黒塗りのセダンが止まりました。

降りてきたのは、かつての女子校での宿敵・西園寺さん。

完璧に着こなした制服、汚れ一つない靴。彼女は、泥とアワビの粘液にまみれた私たちを、まるで道端のゴミを見るような目で見つめて……。

西園寺「……あら。音戸の海には、野良犬ならぬ『野良JK』が棲み着いているんですのね」

…………。

………………。

やったわ。この屈辱、特上寿司100人前でも拭いきれませんわ!!!

でも、私は止まりませんでした。肝で汚れた手を彼女に向け、不敵に笑ってやりましたの。

「西園寺さん……あんたも、この『自由の味』を一口いかがかしら?」

やったわ。

私、今、エリートの階段から転げ落ちて、アワビの殻が敷き詰められた地獄の底で、最高の気分に浸っておりますわ……!


【コメント (37)】

通りすがりのL

2027年8月15日 23:30

西園寺のあの引きつった顔……最高に「ご馳走」だったわね。

アワビの肝をドレスに付けそうになった時の彼女の悲鳴、今でも耳に残っているわ。

……でも、「一口」じゃ足りなかったわね。次は、彼女ごと海に引きずり込んであげましょうか?

金子

2027年8月16日 00:15

……あのアワビ、本当は私の分だったのに。

あんたが夢中で食べてるから、私、西園寺の車にいちごミルクをぶっかける暇もなかったじゃない。

……でも、いいわよ。あんたが満足そうだったから、今回は許してあげる。

次は……西園寺の財布で、一番高いもん食わせてよね。

53の髭おやじ

2027年8月16日 08:30

"Das ist Wahnsinn!"(これは狂気だな!)

競り前の商品を食うとは、もはや漁師というより「海賊」じゃないか。

西園寺くんから「先生、音戸に化け物が出ています」と泣きながら電話があったぞ。

教育者として言う。……西園寺くんをいじめるのは、ほどほどにしておけ。

だが、その「アワビの肝ソース」、私にも一口残しておいてくれたんだろうな? 今から保冷バッグを持って駆けつけるぞ!

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