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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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第26回

第26回:別荘の処刑台、独占の宣言、そしてさよなら私の理性。

投稿者:女子高校生(仮)

2026年4月23日 01:30

皆様……助けて。いえ、もう助けなくて結構ですわ。

私は今、先輩の腕の中で、完全に「自分」という形を失っておりますの。

一粒のチョコで、私の脳はドロドロに溶かされました。

そんな、夢とうつつの境界線にいた時ですわ。別荘の重厚な扉が、バァァァン!と弾け飛ぶような音がして。

金子「……離しなさいよ、その泥棒猫!!」

現れたのは、肩で息をし、髪を振り乱した金子さんでした。

手には、どこで手に入れたのか「いちごミルク(1リットルパック)」を鈍器のように握りしめて。

けれど、私を抱き寄せる先輩の腕は、微動だにしませんでしたわ。

先輩は、私の髪を愛おしそうに撫でながら、金子さんを冷ややかに見据えてこう言いましたの。

先輩「無駄よ、金子さん。この子はもう、私の『獣(Bestie)』なの。……あなたの入り込む余地なんて、どこにもないわ」

…………。

………………。

あぁぁぁぁぁーーーー、たまらねぇぇぇぜ!!!!!

先輩の胸に顔を埋めながら、私は金子さんの絶望に歪む顔を見て……。

申し訳ないと思いながらも、背筋に走るゾクゾクするような快感に、ただ身を任せることしかできませんでしたわ。

音戸の波の音も、教室の喧騒も、もう何も聞こえない。

やったわ。

私、今夜、金子さんの心を粉々に砕いて、先輩の「専属の野獣」として生まれ変わりましたわ……。


【コメント (26)】

通りすがりのL

2026年4月23日 02:00

ふふ、あの時の金子の顔、写真に撮っておけばよかったわね。

「私の獣」……あらためて口にすると、なんだか凄くしっくりくるわ。

さあ、外は雨が降ってきたみたい。金子には悪いけど、朝までじっくり……可愛がってあげるわね。

53の髭おやじ

2026年4月23日 07:30

"Tragödie!"(悲劇だ!)

金子が今日、1リットルのいちごミルクを抱えたまま、教室の隅で「……そばダブル、返してよ……」と虚空に向かって呟いているぞ。

教育者として言う。先輩、やりすぎだ。

だが、一人の男(53歳)として言わせてもらうなら……。

……その「略奪」、ドイツの古い民話(グリム童話)よりも残酷で、美しいじゃないか。

明日、三人揃って登校しなかったら、私は校長と一緒に別荘へ「突撃」するからな。

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