第23回
第23回:ピンクの残骸、深夜の独白、そして繋がれた指先。
投稿者:女子高校生(仮)
2027年6月27日 02:30
皆様……。私は今、いちごミルクの香りに包まれた「迷宮」の中にいますの。
先輩を振り切り、金子さんに連行された先は、彼女の寮の部屋でした。
扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは……山のような「いちごミルク」の空きパック。
足の踏み場もないほどに散らかったその部屋の真ん中で、彼女はいきなり私に泣きついてきましたの。
金子「……遅いよ。あんた、音戸から出てきて、私の隣に座ったくせに。……なんで先輩ばっかり見るの? 本当は、私だけを見てほしかったのに」
……。
…………。
やったわ。私の心臓、今度こそ粉々に砕け散りましたわ。
あんなに不敵に笑っていた彼女が、私の胸に顔を埋めて、子供のように泣いていて。
私たちは、パンパンに膨れたお腹を抱えながら、狭い布団に潜り込みましたわ。
お腹が苦しくて眠れない闇の中、自然とあの「タオル」の話になりました。
わたし「あの時、金子さんがタオルを貸してくれなかったら、私、今頃どうなっていたかしら」
金子「……あんたが『タオルになりたい』なんて変なこと言うから。……私、本当はあの時から、あんたのこと……」
布団の中で、探り合うように動いた指先が、不意に触れ合って。
そのまま、どちらからともなく、ギュッと。
いちごミルクの甘い匂いと、お好み焼きのソースの残り香が混ざり合う、世界で一番不潔で、世界で一番綺麗な夜。
あぁー、もう、めちゃくちゃですの。
先輩への憧れも、ダイエットの誓いも、全部どこかへ消えてしまいましたわ。
やったわ。
私、今夜、金子さんの「心の柔らかい場所」に、そっと触れてしまいましたわ……。
【コメント (23)】
通りすがりのL
2027年6月27日 03:00
……まだ起きてるわよ。
二人で何を話しているのかしら。
「タオルの思い出」? ふふ、私の知らないところで、ずいぶんと深い絆を育んでいたのね。
……でも、その手、離してあげないから。明日、覚悟しておきなさい。
53の髭おやじ
2027年6月27日 06:15
"Ach, die Jugend..."(ああ、青春だな……)
金子の部屋の掃除を手伝いに行こうかと思ったが、どうやら余計なお世話のようだな。
ちなみに、いちごミルクの空きパックを放置すると、夏場は大変なことになるぞ。
月曜日、二人の指がアロンアルファでくっついたような顔をして登校してきたら、私は迷わず「愛の特別授業」を開講するからな。




