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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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第17回

第17回:二日酔いの教壇、ドイツ語の告白、そしてニンニクの残響。

投稿者:女子高校生(仮)

2027年6月7日 22:10

皆様……。今日の教室は、ベルリンの壁ならぬ「ニンニクの壁」に包囲されておりましたわ。

一時間目のドイツ語。

教壇に現れたおっさん(53歳)は、顔面蒼白、ちょび髭を力なく震わせながら、震える声でこうのたまいましたの。

「……今日は自習だ。ただし、昨日の『王将の宴』の感想をドイツ語で書きなさい。書けた奴から、この地獄(二日酔い)から解放してやる……」

やったわ。公私混同も甚だしいですわ!

でも、私、気づいてしまいましたの。日本語では到底口にできない「たまりませんわ」な感情を、ドイツ語なら書けるのではないかと。

私は、電子辞書を叩きながら、必死に綴りましたわ。

金子さんがいちごミルクを溢したこと。先輩が餃子を美しく頬張っていたこと。

『Ich liebe...(私は……を愛している)』

……あぁー、たまらねぇぜ!!

その後に続く言葉が「Gyoza」なのか「Senpai」なのか、自分でもわからなくなって。

でも、ドイツ語の響きに乗せると、私のドロドロした執着が、なんだか高尚な哲学のように思えてくるから不思議ですわね。

ちなみに隣の金子さんは、**『Erdbeermilch ist gut.(いちごミルク最高)』**と一行だけ書いて、突っ伏して寝ていましたわ。

先輩は……何を書いていたのかしら。おっさんに提出する時、私を見て不敵にウィンクされましたの。

やったわ。

私、今夜は辞書を片手に、先輩への想いをドイツ語で音読する「怪しい儀式」に没頭しそうですわ……。


【コメント (17)】

通りすがりのL

2027年6月7日 22:45

あなたの書いたドイツ語、文法はめちゃくちゃだったけど……内容はちゃんと伝わったわよ。

先生、二日酔いのくせに私の答案を見て「これは情熱的な恋文だ」なんて冷やかしてきたの。

……なんて書いたかは、今度の「コメダ会議」で教えてあげる。

53の髭おやじ

2027年6月7日 23:30

ううっ……頭が……。

君たちの「感想」という名の告白文を読みながら、私は自分の若かりし頃の過ち(ドイツでの苦い恋)を思い出してしまったぞ。

ちなみに、君が書いた「私はタオルになりたい」という文は、ドイツ語では非常にシュールな意味になるから気をつけろ。

……明日までに、教室の消臭剤を三倍に増やしておけ。

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