第12回
第12回:旧校舎、爆走、そして伝説のカツサンド。
投稿者:女子高校生(仮)
2027年5月26日 23:15
皆様、もう笑ってください。
私、音戸の女の底力……いえ、ただの「食欲」を見せつけてやりましたわ。
旧校舎の階段の踊り場。
腕を掴んで「行かないで」と縋る金子さん。
屋上の扉の向こうで、獲物を待つ蜘蛛のように(失礼!)待ち構える先輩。
二人の美少女に挟まれ、私の脳内回路は完全にショートいたしました。
そして、口から出たのは告白でも謝罪でもなく、魂の咆哮でしたの。
「もう、めちゃくちゃですわ! 三人まとめて、コメダに行きましょう!!」
……。
…………。
一瞬の静寂。階段を降りてきた先輩と、腕を掴んでいた金子さんが、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で私を見ましたわ。
でも、私は止まりません。
「恋も愛も、空腹の前では無力ですわ! カツサンド8本分の覚悟、見せてやりますわよ!」
そのまま二人の腕をひん掴んで、私は夕暮れの旧校舎を駆け抜けました。
先輩が「ちょっと、私のヒールが……っ!」と悲鳴を上げ、金子さんが「待って、いちごミルク買う暇を……っ!」と叫ぶのも無視して、一直線にコメダへ。
結局、三人で巨大なカツパンを囲みましたわ。
先輩が優雅に(でも必死に)カツを頬張り、金子さんが不機嫌そうに(でもしっかり)いちごミルクを注文する。
そんな二人を見て、私は心の中で勝利の勝ちどきを上げましたの。
**「やったわ」**って。
【コメント (12)】
通りすがりのL
2027年5月26日 23:45
……まさか、あんなところで「コメダ」なんて言葉を聞くとは思わなかったわ。
私の完璧な計画を台無しにしてくれたわね。
でも、あのカツサンド、意外と美味しかったわ。……また連れていってちょうだい。
53の髭おやじ
2027年5月27日 00:30
三人でコメダ、だと……!?
私を誘わないとは、万死に値する(独裁者モード)。
しかし、愛の問題を「食」で解決するとは、ゲーテも予想だにしなかっただろう。
明日、三人の制服にソースがついていないか、厳しくチェックさせてもらうぞ。




