第11回
第11回:階段の踊り場、ピンクの指先、届かない声。
投稿者:女子高校生(仮)
2027年5月25日 22:30
皆様……私、階段の途中で石になってしまいましたわ。
放課後。先輩との「昨日の続き」を果たすべく、私は旧校舎の屋上へと向かっていました。
ギィギィと鳴る階段を上り、あと少しで屋上への扉……というその時。
後ろから、グイッと腕を掴まれましたの。
振り返ると、そこには金子さんが立っていました。
いつものいちごミルクは持っていなくて、その代わりに、私の腕を折れそうなほど強く握りしめて。
金子「……行かないでよ」
心臓が、喉から飛び出すかと思いましたわ!
いつも不敵に笑っている彼女が、今にも泣きそうな、それでいて獲物を逃さない獣のような目で私を見つめて……。
金子「あんな先輩のところ、行かなくていいじゃん。……私じゃ、ダメなの?」
…………。
………………。
やったわ。死にましたわ。私の精神が音戸の瀬戸に沈没しましたわ!!!
あぁー、もう、めちゃくちゃですの! たまりませんわ!
上の階からは、先輩が扉を開ける「ガチャリ」という音が聞こえて。
目の前では、金子さんの指先が私の制服に食い込んでいて。
究極の選択。二択。人生最大の「やったわ」。
私、一体どうすればよろしいの!?
とりあえず、このまま三人でいちごミルクを回し飲みするわけにはいきませんわよね!?
【コメント (11)】
通りすがりのL
2027年5月25日 23:15
扉の外で待っているんだけど……。
下の方で、随分と賑やかな「足止め」を食らっているみたいね。
あまり待たせないで。私、気が長くないのよ?
53の髭おやじ
2027年5月25日 23:50
青春だな……。
私はかつて、屋上でソーセージを焼いて火災報知器を鳴らしたことがある。
金子、腕を離してやれ。愛とは自由を与えることだ。……と、ゲーテも言っていたような気がするぞ。




