セックスをしないと出れない部屋(2)
女魔王のルフィナは、勇者パーティーの内部崩壊をもくろみ、勇者と魔法使いをセックスをしないと出れない部屋に閉じ込めようとするが。
今回の課題:漫画のカラー化の画風(カラー漫画ではなく白黒漫画をカラー塗りした画風)
※R18ではないと思う。
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小説本文
勇者アベルは、突然、風景が変わり、部屋の中にいた。
「ダンジョンを歩いていたはずだぞ。なんだここは!?」
そして目の前の壁には「この中でいくら過ごしても、外の時間は流れていません」という看板がある。
すると突然、背後で叫び声がする。
「え~~! うそ! そんな馬鹿な!」
アベルが振り返ると、そこには魔王ルフィナの姿。
2人が部屋に入る想定のトラップである
2人目が指定されなかったので、発動者であるルフィナが自動的に2人目に選ばれたのだ。
「な、なに!」
と反射的に剣を構える。
「ま、待て! 落ち着け!」
とルフィナ自身が落ち着いていない。
「貴様。これはどういうことだ!」
とアベルは剣を構えているが、内心、冷や汗をかいていた。
(おいおい。4人がかりで倒そうってやつと、2人っきりってどういうことだよ。勝てるわけねえだろ)
とはいえ、ルフィナとてそれは同じ。
(魔力が封じられたら、力でかなうわけがない!)
「ま、まずはよく聞け。この部屋は入った者が協力しないと出ることはできない。なので、とりあえず剣を引け」
「な、なに。それは本当か」
「そうだ。殺しあって、どちらかが死ねば、二度と部屋から出られない」
(本当か? しかし、魔王がそんな嘘をつく理由がないか。まあ戦っても勝てないしな)
そう考えたアベルが、剣を鞘に納めた。
「これでよいな。で、どう協力するんだ?」
そう問われたルフィナが顔を赤くして慌てる。
「……。それはその……」
アベルは、ルフィナの様子に強気で言っても大丈夫と判断した。
「言ってくれないと協力のしようがないだろ」
と、強気の言葉で主導権を握ろうとする。
「……セックス……」
ルフィナが小さい声でつぶやく。
「なんだって? 聞こえんぞ」
「だから……セックス」
まだルフィナの声は小さかった。
「聞こえんと言っているだろ!」
「だからセックスしないと出れないの!」
ルフィナが大声で叫ぶ。
「セ、セックスだと……」
強気だったアベルも、予想外の条件に唖然とする。
(魔王とセックスだと……。しかしするしか部屋から出れないなら……ん?)
「お前の魔法で、部屋の扉を壊せないのか?」
魔王の強大な魔力なら、こんな部屋の扉などわけないはずだ。
「いや、頑丈そうだしたぶん無理だ」
(魔力が封じられているのを、知られたくない)
「試してみるぐらい良いだろ」
「魔法がはじき返されたら危険だろう」
「お前ならはじき返された魔法を防ぐくらい簡単だろ」
「お、お前に当たるかもしれんだろ」
(俺の心配? もしや!)
「この部屋。魔力を封じてるのか?」
「ぐっ」
とルフィナが言葉につまる。
(そうか。魔力が封じられているなら魔王も部屋から出れない。それに、魔王に殺される心配はなくなったな。むしろ俺の方が……)
魔力が封じられているのを知られたルフィナが焦ったように言う。
「私を殺したら部屋から出れなくなるからな。それを忘れるな!」
「わかった。なら、とっととセックスして部屋から出るということか」
それしかないとアベルが言ったが、ルフィナは慌てる。
「そ、それもまて! ほかに部屋から出る方法を考えよう」
(いや、それしか部屋から出る条件がないんだよな?)
(もしかして、こいつ魔王なのに、うぶなのか?)
(とはいえ、力づくでして部屋から出れたとしても……。部屋から出た瞬間、こいつ魔力が復活するんだよな?)
(だめだ。その瞬間にそれこそ瞬殺される)
「わかった。しばらくは、ほかの脱出方法を探そう。しかし、いつまでも閉じ込められたままじゃいられんだろう。餓死するかもしれんしな」
「それは、大丈夫だ。食料は供給される」
「へえ。それは親切な話だな」
「そ、そうだな」
しかし、それ以外の条件など見つからない。
アベルは
(こうなったら魔王とするしかないが……無理やりやるのは論外、同意を得たとしても……。部屋から出た瞬間、殺されそうだ)
(部屋から出る時点で、魔王に俺への殺意がないようにしてないといけないのか?)
と気付く。
ルフィナも
(魔力が封じられている以上、力では勝てん。私を殺せば部屋から出られなくなるが、程度というものがある)
(不要に敵対するのは避けるか)
と考える。




