セックスをしないと出れない部屋(3)
女魔王のルフィナは、勇者パーティーの内部崩壊をもくろみ、勇者と魔法使いをセックスをしないと出れない部屋に閉じ込めようとするが。
今回の課題:漫画のカラー化の画風(カラー漫画ではなく白黒漫画をカラー塗りした画風)
※R18ではないと思う。
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
49
50
51
小説本文
友好を築くには会話が必要だが、共通の話題は1つしかない。
「そもそも、何故、魔族は人間の村を襲うんだ?」
「いや、先に魔族を襲ったのはそっちだろ」
「そんな話は聞いたことないぞ!」
「お前が聞いたことがあろうがなかろうが、そっちが先なんだよ!」
と、激高しかけた2人だったが、友好関係を築かないといけないのを思い出す。
二人とも深呼吸をして落ち着く。
「ま、まず、時系列を整理しよう」
「そ、そうだな」
魔族と人間との接触は、数百年前に時空に歪ができて、魔界と人間界がつながったことから始まる。
そして、魔族と人間との戦いを、魔族側と人間側との言い伝えを合わせた結果、
人間側の冒険者という者たちが、魔界に侵入して近くの村を襲い、金品を持ち帰った。
魔族はその報復として、人間界に大規模侵攻を行い、人間界の村々を壊滅させた。
人間界は、その対応として、魔界と人間界との境に砦を築いて防衛する。
魔族は、それを侵攻拠点と判断して襲撃、激しい戦いが行われる。
しかも、時空の歪は、一か所ではなく、次々と開く。
そして、同じようなことが繰り返された。
ルフィナは
「やっぱり、そっちが先だろう!」
「いや、冒険者侵入の報復に、大規模侵攻ってなんだよ!」
「やられたら、100倍返しが基本だろ!」
「それ、魔族基準だろ! やられた分だけやり返せよ!」
スーハー、と二人とも深呼吸をして落ち着く。
「ま、まあ、魔族の言い分はわかった」
「こっちも、人間側の言い分はわかった」
とりあえず、この話題は切り上げた。
「しかし、他の仲間は、今、どうしてるんだ。大丈夫かな」
とアベル。
「あれを見ろ」
と「この中でいくら過ごしても、外の時間は流れていません」の看板を指さすルフィナ。
「そういえばそうだったな」
(じゃあ、まあ、のんびり行くか)
とアベル。
そして始まる共同生活。
勇者として旅を続けるアベルは、当然、自炊は出来る。
対するルフィナは、魔族の女魔王。
家事などできるはずがない。
アベルも部屋から出る時点で、魔王と友好的になっていないと殺されるので、
(まあ、魔王の機嫌を取らないとな)
と考える。
「飯ができたぞ!」
と飯の用意をするのはアベルの担当だ。
とはいえ、ルフィナも、程度があると考えている。
アベルにばかりさせていると、キレるかもしれんと
「て、手伝おうか?」
と気を遣う。
アベルは、お、魔王も友好的になってきたなと
「じゃあ、これを頼む」
と手取り足取り教える。
結果的に、まるで新婚夫婦のようだ。
その後も2人の共同生活は続く。
ルフィナがアベルに教えられながら料理をしていると、
「いたッ!」と包丁で指を切る。
「大丈夫か?」
と手当するアベル。
アベルは、本当に魔力が使えないと普通の女だな。と思う。
「あ、ありがとう」
とルフィナが頬を染めた。
服は、着ているもの一着だけだ。
なので、洗濯すると着るものがない。
お互い、それぞれの毛布にくるまっているが、お互い毛布の下は全裸だと思うと、恥ずかしいものがある。
そして、数か月後にはソワソワしだすルフィナ。
アベルは、その様子に気付きながらも、
(焦ってはいかんな。時間はいくらでもある)
と様子見だ。
そして、ついに部屋に閉じ込められてから1年が過ぎた。
「も、もう1年だな」
とルフィナ。
「そうだな」
「そろそろ……す、する?」
とルフィナは顔を真っ赤にする。




