セックスをしないと出れない部屋(1)
女魔王のルフィナは、勇者パーティーの内部崩壊をもくろみ、勇者と魔法使いをセックスをしないと出れない部屋に閉じ込めようとするが。
今回の課題:漫画のカラー化の画風(カラー漫画ではなく白黒漫画をカラー塗りした画風)
※R18ではないと思う。
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
小説本文
「セックスしないと出れない部屋?」
魔族を率いる女魔王のルフィナは怪訝そうに眉をひそめた。
それを提案した部下が話を続ける。
「はい。魔王様はダンジョンに自在にトラップを作ることができます。しかし、それも無制限ではない」
「そうだな。発動条件と威力のバランスがある」
そこを歩けば発動するという簡単な発動条件なら、矢が飛んでくる程度の威力。
全裸で鼻歌を歌いながらスキップして通るというほぼ発生しない条件なら、即死レベルの爆発が起こる。という感じだ。
「対象を閉じ込める部屋トラップでも同じこと。扉の開錠条件が簡単なら部屋は強固になり、条件が難解なら部屋は壊れやすい」
「ああ。それで部屋トラップはバランスが難しいと、以前、取りやめにしたのではなかったか?」
開錠条件が簡単なら意味をなさず、開錠条件が難解でも、部屋を壊して出れるなら意味がないのだ。
「そこでセックスを開錠条件にするのでございます」
「いや、意味が分からんが」
「男女が居ればセックスをするのは簡単でございましょう」
と部下が平然と言い放つ。
(え? そうなの?)
と、意外に純情なルフィナは思ったが、頬を染めながら
「そうだな」
と答える。
「もちろん、それは物理的な話。実際にはその男女の人間関係というものがございます」
「まあ、そうであろうな」
「しかし、物理的に簡単な以上、開錠条件は簡単という判定になり、部屋を強固にできます」
部下が空中に映像を投影させる。
「現在、勇者パーティを名乗る者たちが、ダンジョンに侵入しております」
「ああ、報告は受けている。なかなか手ごわいらしいな」
「もちろん、魔王様のお手にかかれば、何ほどのものではありませんが、魔王様のお手を煩わせるまでもありません」
と部下が話を続ける。
「彼らは勇者、戦士、魔法使い、弓使いの4人ですが、この勇者と魔法使いを、セックスをしないと出れない部屋に閉じ込めるのです」
「だが、その2人が、すぐに……したら部屋から出れるのではないのか?」
ルフィナの頬が赤い。
「心配いりません。先日、勇者は魔法使いに告白して、ふられてございます」
「そ、そうか。それは災難だな。しかしふったものの、それなりに気があったりはしないのか?」
「心配いりません。魔法使いは弓使いとひそかに付き合っております。勇者の脈はゼロでございます」
「そうか。絶望的だな」
「しかし! 脱出するにはセックスするしかない!」
「脱出できても、めちゃくちゃ気まずいな」
「そうでございましょう。奴らのパーティは内部崩壊でございます」
悪趣味ではあるが、まあ良いだろう。部屋トラップの設計を行うこととなった。
「開錠条件が簡単だから、部屋の方に色々盛り込めるな。魔力を完全封印、人力では破壊できない強固さ。これだけで魔法使いと勇者は手も足も出ないはずだが、まだ余裕があるな」
「それでは、食事の自動供給もつけましょう。これで餓死しなくなります」
「ん? 餓死する危険がある方が、セックスするんじゃないのか?」
「それでは、餓死をしてしまうからやむなくセックスしたと言い訳ができてしまいます。言い訳無用! が重要なのでございます」
(こいつ性格悪いな)
「あと、部屋の中では時間も止めましょう。早く出るために仕方がない。と言い訳できない様に」
(こいつむっちゃ性格悪いな)
まあ良いと、ルフィナが部屋トラップ構築魔法を発動する。
魔法により、空中にトラップ部屋のイメージが作り出されていく。
そして次に、部屋に閉じ込める対象として、勇者に照準を合わせる。
最後に、魔法使いに照準を……。
そこに、突然、部屋が揺れ始めた。
「じ、地震!?」
と部下が慌てている。
ルフィナも突然の地震に気を取られていたが、トラップ構築の途中であったのを思い出す。
「しまった。早く、2人目に標準を!」
しかし、いまだ部屋は揺れ続けている。
魔法使いに標準が定まらない。
そして、そのままトラップ構築が終了してしまう。
地震に慌てていた部下は、地震が収まったときにルフィナの姿がないのに気づく。
「ま、魔王様~~!」




