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ボクシングなんて勘弁してくれ!(下)

良太は恋人の愛美に横恋慕する勝司にボクシング勝負をすることに。


20ページを超えたので2分割です。

今回の課題:格闘シーンを描く。

タイトルもAIに考えてもらいました。

でも、迫力のある戦い、ならファンタジーの方がよさそうですね。

戦闘に入るまでのストーリーと作画が大変なので、戦闘シーンだけを描くとかしてみた方が良いですね。




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挿絵(By みてみん)

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挿絵(By みてみん)

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挿絵(By みてみん)

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挿絵(By みてみん)



小説本文


 1ラウンド3分というのは思いのほか長い。

 それを2ラウンドぐらいとはあまりにも素人考えだ。


 勝司も、勝利を確信し、良太の気が変わらないうちにと

「はやくリングに上がれよ!」

 とせかす。


 良太も勝司も、ジムにあった予備のトランクスを履いてリングに立つ。

 良太は白のトランクスで、勝司は赤のトランクスだ。


 正雄が、カーンとゴングを鳴らす。

 勝司は余裕をもってリング中央に進み、良太はガードを固めながらゆっくりと進む。

 愛美は心配そうな顔で、正雄も複雑そうな表情だ。


 勝司はガードを下げて、ガードを固める良太に

「打ってこないのかよ」

 と挑発する。


 しかし良太は挑発に乗らず、ガードを固めたままだ。

 勝司はさらに

「30秒は、俺からは打たないからよ」

 とさらに挑発。


 良太が無言で一歩踏み出し渾身の右ストレートを放つ。

 それが勝司の顔面にクリーンヒットした。

「え?」

 と愛美どころか正雄も驚いている。


 しかし勝司は首を左右に振り

「やっぱり、こんなもんか」

 とニヤリと笑う。


 素人である良太の渾身の右ストレートは、勝司にダメージを与えられない。

 まったく効いてないわけではなく、多少の強がりはあるかもしれないが、倒せるほどではない。


 勝司は

「どうした。もう打たないのか?」

 とさらに挑発する。


 しかし、良太が再度右ストレートを放つと、今度はひらりとかわした。

 良太は、左、右と連続で放つが、勝司はひらりとかわし続ける。


 そして30秒ジャスト。

 勝司が突如、右ストレートを放つ。

 寸前でガードを固めていた良太がそれを防ぐ。


 勝司が舌打ちをする。


 上半身を縮こまらせガードを固める良太。

 その上から殴り続ける勝司。


 一発で倒すパンチ力がない良太が、勝司を倒すには連打を入れるしかないが、それは不可能。

 勝負は、良太が勝司の攻撃を防ぎきれるかどうかだけの勝負だ。


 勝司はそう判断し、良太の頭部にパンチを集中させ、良太がガードして防ぐ。

 良太のガードが上がったと思ったら、ボディーを狙う。


 勝司のボディーブローが良太の腹部をとらえた。

 良太が呻き、前のめりに倒れ始める。


 勝司は勝利を確信して、余裕の表情で一歩下がって良太が倒れるのを待つ。

 しかし、良太が踏みとどまる。


 時計はまだ1分30秒を過ぎたばかり。

 勝司が攻撃を開始してからまだ1分しかたっていない。


良太は

(ボディの方がキツイな)

 と判断し、頭部にパンチを集中されてもボディへのガードを固め続ける。


 勝司は、舌打ちしつつ、

「だったらボコボコにしてやるぜ!」

 と頭部に重いパンチを連打する。


 しかし良太は耐え続ける。

 時計は2分30秒を過ぎていた。


 勝司は、1ラウンドで決めたかったが、2ラウンドもまだあると余裕がある。

 そう考えつつも勝司の良太の頭部への連打が続く。


 頭を打たれ続けて意識がもうろうとしているのか、単純に耐えきれなくなったのか、良太のガードが頭部に上がる。

 勝司が、

(しめた!)

 と、ここぞとばかりにボディーを狙う。

 ボディーブローが良太の腹部を的確にとらえた。


 良太が前のめりに倒れ始める。

 勝司は1ラウンドで倒しきれる! と、さらに攻撃を加えようと踏み込んだ。


 勝司の視界に前のめりの良太が見える。

 突然、下から良太のグローブが見える。

 避ける間もなく勝司の顎にクリーンヒットする。

 素人のはずの良太のアッパーが、勝司の頭を跳ね上げるほどの打撃を与えた。


 良太はこのタイミングを待っていた。

 あえて2ラウンド勝負にした。

 勝司の1ラウンドで倒したいという焦りと、2ラウンドもあるという油断のブレンド。


 そして、勝司と正雄が話している間に検索した、素人でも強力なパンチを放つ方法とその当て方。


 倒れまいとする反射的な力は、背筋、太ももという、人体で最も強い筋肉を連動させる。

 自然と、素人の手打ちではなくなるのだ。

 そして、とどめを刺そうとする勝司自身の動きによるカウンター。


 それが、前のめりの身体による死角から放たれた。

 勝司は、完全にノックアウトされピクリとも動かない。


 とはいえ良太も

(まあ、初見殺しで2回目はないだろうけど)

 と判断せざるを得ない。


 正雄は、この結果に唖然としている。


 愛美が

「良太くん!」

 と良太に抱き着く。


 良太は、ボディへの攻撃に吐き気がこみ上げ、懸命に耐える。

「二度とごめんだよ」

 と青い顔で苦笑を浮かべた。


 しかし愛美が

「え~。チャンピオン目指そうよ!」

 と言い出す。

 良太が

「え?」

 と驚く。


正雄も

「そ、そうだな。君ならできるぞ!」

 と乗り気になる。


 良太は、

「い、いや、あれは初見殺しで、2回もできるもんじゃ」

 と焦るが、正雄よりも、むしろ愛美が止まらない。


「大丈夫! 良太くんならできるって!」


 結局こいつもボクシング狂いなのか!?

「勘弁してくれよ~~!」

 良太の叫び声がリングに響いた。


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