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漆拾 土蜘蛛


 新見は蜘蛛の抜殻(ぬけがら)を見て、次に狙われているのが自分だと思った。

 紅葉が新見を席に着かせた。

「新見くんは蜘蛛を殺してへん。心配しんとき」

「でも…」

「後で体育館行ってみようよ。大きい蜘蛛がいるかも知れないでしょ」

 咲良が提案した。



 休憩時間、みんなで体育館へ行った。

 あの倉庫は特に変わった様子もなかった。

 咲良はきょろきょろして、体育館の天井を見上げた。

 まだ新しく明るく、きれいな体育館だ。

 咲良は開いていた非常口から出て、倉庫の裏を覗いた。



 倉庫の窓の軒先に、白いふわふわしたものがあった。

「あれ、何だろう? 強い妖気が出てる…」

 咲良は首を傾げた。

 彼女の足元に、人間の骨が落ちていた。

 腐った肉の名残りか、黄ばんだ汚れが付いていた。

 でも、落ち葉に埋もれて目立たなかった。


 咲良はたくさんの蜘蛛の巣に気を取られ、上ばかり見ていた。

 彼女は散らばった骨に気付かず、通り過ぎた。

 くちゃっと丸まった、八本脚の抜殻もあった。


「何もいないみたい…」

「ほんま?」

 新見はホッとした。

「ほな、ええわ。紅葉、俺に何かあったら、雨音さんに連絡してな。次、俺が学校休んだら。絶対やで」

 新見が大袈裟に頼み、

「わかった。任して」

 紅葉は了承した。





 新見はゲームも手につかなくなり、自分の部屋の中を歩き回った。

 小さな蜘蛛を見かけただけで、ビクビクしてしまう。

 よく見たら、ただの家蜘蛛だった。


 兄貴が来て、

「トモー。黒田くんとこのお母さん、火葬場から帰って来てないらしいぞ…。今、みんな必死で捜してはるけど。息子さん死んでショックで…ってことはないよな!?」

 と、言った。

 兄貴の心配と、新見が瞬間的に思いついたことは別だった。



 告別式が終わったばかりの黒田家は、黒い靄がかかっているようだ。

 黒田の祖母が泣きながら出て来て、

「新見くん、来てくれてありがとう。上がって…」

 と、彼を仏間に連れて行った。

 黒田の祖父が涙を流し、手を合わせたまま彫刻のように固まっている。

 新見はとても胸が痛くなった。

 黒田の笑顔の遺影を見た時、目を背けずにいられなかった。


「おばちゃんは?」

 新見に聞かれ、黒田の祖母はおろおろした。

「それが…着物の喪服を着てたんやけどな…、喪服だけ、火葬場の裏山で見つかった。喪服、きれいにたたんであったらしい…。今、親戚みんなで捜してるけど」

「へぇ…」

 新見は黒田の祖父の隣に正座して、お焼香した。


 黒田の弟・竜が来た。

「トモ兄ちゃん。ママ、黒い着物の男の人について行ってん。みんな、そんな人いなかったって言うけど。誰も信じてくれへんけど、お葬式の時からずっと、一番隅に立ってた人。見たことない男の人」

 竜は頭を垂れ、しょんぼりしていた。


 新見は竜の頭を撫でた。

「そっか。どんな人やった?」

「女の人みたいに髪の毛が長くて、おでこの真ん中で分けてて、顔がめっちゃ白い男の人…」

「わかった。俺、そいつを捜して来るわ」

 新見は座布団から立ち上がった。


「髪の長い、黒い着物の男…」

 新見の膝がガクガク震えた。

 いつもの彼だったら、こんな時、一番に逃げ出している。


「捜さなあかん。竜ちゃんの為にも、黒田の為にも。俺に出来る唯一のこと…」

 新見は黒田の部屋に入った。

 彼はきれいに掃除された黒田の部屋を、丁寧に調べた。

 時々、天井から何かがこっちを見ている気がした。

 天井の節穴は、きっと異界へ繋がっている。



 新見は窓が僅かに開いていることに気付いた。

 そこから一本の細い銀色の糸が出ていた。

「蜘蛛の糸…」

 彼は思い切って窓を開け、糸の先に目を凝らした。

 庭にあった柿の木に向かって、弛んだ糸が垂れていた。


 糸は柿の木の枝から生垣に向かって降り、生垣から電柱へ流れ、絡まっていた。

 普通の蜘蛛の糸よりくっきり光って、夕焼けを反射していた。

 新見は糸を辿っていった。

 糸は電線から垂れ、向かいの家の木の枝にくっついていた。

 そのまま辿り続けると、糸は遂に、新見の家の門に繋がっていた。


 新見は無言で糸を見詰めた。

 彼は糸を切らないように、そっと門扉を開けた。

 糸は玄関ドアの下を潜っていた。

「ただいま…」

 ドアを開いたら吹き込む風で、糸がそよいだ。


 糸は廊下の手摺に絡まり、二階へ昇っている。

 新見は心臓がバクバク鳴っているのを感じた。

 糸は彼の部屋のドアノブの鍵穴から、部屋の中へ入っている。

 よりにもよって。


「くそっ…!」

 新見が荒っぽくドアを開けた。

 糸がぷつっと切れた。


 黒い風が彼に吹き付けた。埃臭い匂いがした。

 瞬間、視界は真っ黒になった。

 耳鳴りがするほど、静かだった。


 暗がりで眼が光った。

 金色の眼が振り向き、新見を見た。

 そいつは金曜日の午後、寝ている黒田の上に乗っかっていたものと同じ眼だ。


 思わず、新見はドアをいったん閉めた。

「…何!? 今の!?」

 彼はドアに背を付け、数秒考え込んだ。





 新見が再びドアを開けたら、部屋には誰もいなかった。

 窓から差し込む夕焼けが、壁を赤く染めていた。


 新見はベッドの布団を捲ったり、クッションを持ち上げたりして、光る眼を捜した。

 窓が僅かに開いていて、銀色の糸が一本、外に流れていた。

「逃げた?」

 彼は急いで、階段を降りた。

 陽が沈めば、一気に暗くなる。

 糸が光を反射しなくなり、見えなくなっていくだろう。



 彼の部屋の天井の片隅に、白くてふわふわしたものがあった。

 そのふわふわの近くから、一匹のとても小さな蜘蛛がつーっと糸を出して、床まで降りてきた。

 人面の蜘蛛。

 カサカサ、と蜘蛛が歩いた。


「あ、蜘蛛!」

 妹の双葉が廊下で蜘蛛を見つけて、迷わず、スリッパで叩いた。

 蜘蛛はペチャッと潰れて、死んだ。

 人面は原型も留めない。体液が床に滲んだ。


「気持ち悪いなー、もう」

 双葉はティッシュで蜘蛛の死骸を摘み、ゴミ箱に捨てた。

 新見の部屋の中で、何かがガタガタッと揺れる物音がした。




 新見は糸を追いかけて走った。

 空は紫がかった雲に覆われ、暗くなってきた。

 彼は近くの児童公園で、蜘蛛の糸を見失った。

 大きなイチョウの木が一面に葉を降らせ、黄色い絨毯みたいになっていた。

 彼は汗だくで、側のベンチに座り込んだ。


 近くの茂みに、蜘蛛の巣が張っていた。

 外灯の明かりに照らされる、緑と黄色のボーダーの蜘蛛。

「これとちゃうな。種類が…」

 彼は黒田が倉庫で殺した蜘蛛を思い出そうとした。

 確か、黒い毛が生えた、灰色の蜘蛛だった。



 新見の背後で、カサカサというがした。

 彼は辺りを見回したが、音の正体は見えなかった。

 数匹の灰色の蜘蛛が、ベンチに昇ってきた。

 蜘蛛は新見の膝に上がり、腕をつたって肩まで昇った。

 新見は疲れて、眠り込んでしまった。



 新見は夢を見ていた。

 黒田が公園の入り口から、じっと新見を眺めている。

「黒ちゃん…」

 新見は黒田に手を振ろうとする。

 手が重くて、上がらない。


「兵隊蜘蛛だ」

 誰かが言った。

「人間を喰らう。土蜘蛛が生み付けた卵が孵ったんだ」

 ひそひそと数人の話し声が聞こえた。


「兵隊…蜘蛛…!?」

 新見は腕を動かそうとしたが、動かない。何かが乗っかっている。

 黒い影が広がっていき、視界の半分がぼやける。

 黒田が心配そうに、新見を見ている。


「飼っていた蜘蛛を…おまえらが殺した。私の可愛い蜘蛛を……」

 誰かがブツブツ言っている。

 新見は霞む視野で、金色に光る眼を見た。

 三白眼で黒目が小さく、虹彩が金色。

 異様な目つき。

「この蜘蛛は、孵化して最初に見た人間を喰う…。匂いを覚えて…その人間をどこまでも追う…」


「黒ちゃんは…女の子達が怖がったから、蜘蛛を殺したんや。悪気はなかった」

 新見が言い訳した。


「許さぬ。おまえも喰われろ…」

 影が(たもと)を広げた。

 ぱらぱら、何かが落ちた。

 兵隊蜘蛛が湧き出し、新見の周りに広がった。


「新見…」

 黒田が口をパクパクさせた。

 声はないが、口の動きでそう叫んだのがわかった。

「新見…、新見…。起きろ…」


「黒ちゃん…、待って」

 新見は影を押し退けようとした。

 影が新見にしなだれかかった。冷たい皮膚がくっついた。

 何者かの長い髪が新見の頬にかかり、冷た過ぎる息が届いた。

「喰われてしまえ…」



 新見は目を覚ました。

 ベンチで腕を枕にしていた為に、痺れが起こっていた。

「黒ちゃん?」

 彼は公園の入り口を目で追った。

 死んだ黒田がいるはずもなかった。


 新見の肩と膝からポトポト、灰色の蜘蛛が落ちた。

 彼は気付かなかった。


 新見は足早に公園を出た。

 ポケットに手を突っ込み、寒さに背を丸めて歩いた。

「おばちゃんはきっと、葬儀屋さんにトイレの場所を聞いただけや。たたんであった喪服は、着替えて捨てたんや。おばちゃんはもう、戻って来うへん…。どこをどう捜したらいいのか…」

 新見はトボトボ歩いた。


 自宅に着いて、顔を見た兄貴が、

「トモー。双葉を見ぃひんかった? あいつも、おらん」

 と、言った。

「双葉? あいつはどうせ、晩ごはんまでに帰って来るわ」

 新見は自分の部屋に入った。


「うわっ。めっちゃ蜘蛛おる」

 廊下で兄貴がドスドス床を踏み鳴らして、蜘蛛を踏み殺した。

「トモー。二十匹ぐらい蜘蛛殺したでー。夜蜘蛛は縁起悪いからな。気ぃ付けやー」

「うるさい」

 新見は布団に深く潜った。





 夜中、新見はチクチクする痛みで飛び起きた。

 彼は慌てて照明を点けた。


 皮膚から血が出ていた。

「何かに噛まれた!」

 彼は布団を投げ出した。

 布団の裏表、シーツに十匹以上の蜘蛛がいた。

「うわっ!!」

 新見はひっくり返って、お尻で数メートル後退した。


「蜘蛛に…噛まれた!!」

 彼はあちこちに出来た傷を見た。手や頬、耳から血が出ていた。

「痛っ!!」

 彼は服を脱いで、服の内側に入り込んだ蜘蛛を払い落した。


 天井の蜘蛛の卵から湧き出すように、蜘蛛が降りて来るのが目に入った。

「ひゃっ…」

 彼は転びそうになりながら、部屋から飛び出した。

「殺虫剤…」

 彼は階段の下の納戸を開けた。


 兄貴が玄関から入って来た。

「トモ。まだ双葉が帰らへん。近所の橋に、双葉のスマホが落ちてた」

「嘘や!!」

 新見は殺虫剤と、懐中電灯を手に取った。


「俺と母さんで橋の方捜すから。おまえ、反対側見て来て」

 兄貴がボリボリ背中を掻いた。

「痛っ…。トモ、俺、何か虫に噛まれたわ…」

「え…」

 新見は青くなった。


 廊下の暗がりの床が、モゾモゾと揺れている。

 細かいものが蠢いている。

 そして、兄弟の方へ迫って来る。


 玄関のミラーに暗闇だけが映っている。

 新見と兄貴は映っていない。

 ミラーの暗闇も、モゾモゾと蠢いている。


「おにぃ、はよ行こう」

 新見は兄貴を引っ張った。

 彼は一人で通りを走って、双葉を捜した。

「蜘蛛が…どこまでも追いかけて来る…。殺してもキリがない…」

 彼は息を切らした。

「そうや。さっきの…糸を見失った公園…」

 彼は公園に戻った。


 彼は公園の入り口から、大声で双葉を呼んだ。

「ふたーばぁー!!」

 彼はイチョウの木の裏にある小山を見た。

 元はもっと大きな山。それを崩して整備して、現在では普通の住宅街になっている。

 土を掘り返した時、人骨やら墓石やらが出たと聞く。

「ふたーばぁー!!」


「トモ兄…」

 微かに返事が聞こえた。

「双葉!?」

 夜の闇に飲み込まれるように、新見は小山の茂みの中に分け入った。



 懐中電灯で照らす。

 雑草が茂っているが、半分は枯れている。

 獣道もない。かと言って、迷うほどの藪でもない。


「トモ兄…」

 双葉の声が今度ははっきり、聞こえた。


 新見は怖くて震えながら、勇気を振り絞って、泣きたいのを堪えて、草を掻き分けた。

 突然、茂みが途切れた。

 目前に二股の大きな木が一本、無数の枝を広げ、そびえている。

 葉は一枚もないけれど、人魂がゆらゆら、クリスマスツリーのイルミネーションのように点滅している。


 巨木と重なるように、一つ人影が新見を見下ろしている。

 普通の人間の二倍ぐらいの背がある。

 そいつが小さな双葉を抱えている。

 影はぼやけているが、金色の眼だけ、くっきりわかる。

 あれは、鬼の眼だ。


「双葉…。今、その化け物から…助けたる…」

 新見は唾を飲み、殺虫剤のノズルに震える指をかけた。





 翌日。

 始業チャイムが鳴った。

 紅葉と咲良は新見の席を見詰めた。

「新見くんが来てへん…。何かあったのかなぁー?」

 二人は約束を思い出す。

「もし俺が休んだら…、雨音くんに連絡してって言うてはったね…」

 紅葉はとても心配した。



 その日の夕方。

 紅葉は学級名簿を見て、新見の家に電話をした。

 誰も電話に出ない。

「新見くん、兄弟いたよね? なんで誰も電話に出ないの!?」

 紅葉の不安が募った。


 識神の巨門(こもん)が出て来た。

「こういう時は儂を呼べ。呼んでくれんから、自分で出て来たわ…」

 巨門は咳払いをした。

「紅葉。今すぐ、雨音に連絡するのじゃ。鬼が絡んでおる。鬼の匂いがプンプンするわい…」


 紅葉は巨門を横目で睨んだ。

「そうやね。今、巨門に相談しようと思ってたよ。たった一匹蜘蛛を殺したら、祟られることってある?」

「忘れとったじゃろ? まあ、よい。紅葉、蜘蛛の種類が問題じゃ。土蜘蛛の長が飼う鬼蜘蛛、おぬしも見たな? 時代が変わって妖気が足りぬのか、鬼と呼ぶほど成長が速くないが、同じ人食い蜘蛛じゃ!」

 巨門が答えた。


 紅葉は決断し、雨音に電話した。

 雨音はすぐ電話に出た。

「紅葉ちゃん? 今、旭さんと雲林院と山上さんと蘇芳さんと五人で、車で丹波に向かってる…」

「丹波…!?」

 こんな時に、と紅葉は思った。


「頼光と綱が退治した土蜘蛛の故郷(ふるさと)だよ。古事記では、全国あちこちに土蜘蛛がいたことになってるけど。紅葉ちゃんと蘇芳さんのお父さんが書いた本によると、出雲(いづも)と関係がありそうだよね。()ずる(くも)…、大和朝廷と敵対した出雲の名前には、クモの音が隠されてる。山上さんは土蜘蛛が、朝廷になかなか従わずにいた出雲系の人々じゃないか、って推測してるよ」

 雨音が言った。

 彼の声の向こうで、車が高速を走っている音がした。


「酒呑童子と土蜘蛛の伝説の…福知山!? 前に行った…学瀛のお墓があったとこ!?」

 紅葉は焦った。

 これじゃ、新見を助けに来てもらうのが遅くなる。


「その近くだね。もうすぐ着くよ。さぁ、鬼が出て来るか…。土蜘蛛と会えるかな…」

 雨音が笑う息が電話で伝わった。

 紅葉は笑うどころじゃなかった。

「あ、そ。雨音くん、気を付けてね。明日、学校あるんちゃうの? 留年しないようにね!」

 紅葉は電話をプチンと切った。


 巨門が横から言った。

「何、慌てるな。咲良とコマチを呼べ。コマチの識神、貪狼(とんろう)は強いぞ」

「そうやね。そうするわ」

 紅葉はスマホの呼び出し音を聞きながら、クローゼットからコートを取り出した。

 そして、もう一つ。

 クローゼットの奥から、ケースに入った呪いの刀・雷帝を取り出す。


 彼女は北風が吹き始めた外へ、襟を立てて出掛けた。





 コマチは、雷帝のケースを肩にかけた紅葉と神泉を携えた咲良の姿に、

「鬼切抜刀隊・少女組やん」

 と、笑った。

「黒田くんがあんなことなって、私も新見くんが気になって。今日電話したけど、彼のスマホ、電源入ってないわ。バッテリー切れてるのか、電波の届かないとこにいるのか…」

 コマチはそこで、小さな咳を一つ、二つした。

 体調が悪い。


 コマチは目を閉じると、線路に立つ黒田と目が合った瞬間を思い出してしまう。

 あれからろくすっぽ、眠れていない。


「旭さんは丹波に行ったよ。雨音くんと」

 紅葉がコマチに言った。

「どうでもいいわ。また、うちらを置いてった。勝手に怪我でも何でもしてくれば?」

 コマチは早速、識神・貪狼を呼び出した。


 ポンッと白い光が弾け、セクシーな美女の識神が現れた。

 古代風の衣装にスリットが入っていて、太腿がちらちら見える。

「行くよ、貪狼!」

 コマチが声をかけた。

 貪狼は舌舐めずりして、眸を光らせ、獲物を捜した。


「貪狼の鼻が頼りじゃ」

 巨門がサッカー部のロッカーに入れっぱなしだった新見の練習着を取り出し、貪狼に嗅がせた。

「ウウ…」

 貪狼は犬のように鼻に皺を寄せ、唸った。


 貪狼がいきなり、暗い道を飛んでいく。

「こっちじゃ。着いて行くぞ!!」

 巨門が叫び、紅葉達も走って追いかけた。





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