8話 な~んか俺のことを嘘つきだとほざいてるやつらがいるらしいですねぇ?
【レベルが上がりました。藤原 雅人レベル:5 → 6】
「しゃあ!ホブゴブリン撃破!」
いやぁ本当に彼は強かった。なんせ当たれば一撃即死何ですからね。いやぁホントに危なかった。
「そうだ。まきびし踏んでるゴブリンまだ残してるんだった。」
もうゴブリンなら3体くらい襲われても勝てるくらいには成長してるな。ダンジョン出てきて2日目でこの成長速度!もう自分が素晴らしくてくしゃみ出そう。……ハックシュッッッッッン!
「あ、いたいた。さらば!」
「ギィ……」
「グギィ……」
「ギャオ!グギャ!」
生きの良い奴から倒していって……よし!これで襲ってきたやつら全員討伐完了したな。さすがに疲れたしもう帰ろっかな。
「いやまてよ!ホブゴブリンが使ってた武器って持ち帰れるんじゃないのか!?」
正直年季が入りすぎて使えるもんではないけど溶かしてナイフにしたらめっちゃ使えるんじゃない!?
「そうと決まれば持って帰って地元のヘパイストスこと鉄じいに持っていこう!」
銃刀法とかどうしよ。さすがにこのサイズは違法だよなあ。
「よし!とりあえず折るか!既に剣にひび入ってるし勢いよく剣をたたけば折れるはず!」
大きく振りかぶって~~振りかぶる!
「痛っっっっっっっったぁぁぁぁああああ!」
だよね!そんな簡単に折れるわけないよね!腕がし~び~れ~る~。
「……でも……ひびはさっきより大きくなったぞ。」
振りかぶるのはなし!今も腕がしびれてる。ダンジョンの床固すぎでしょ!?
「作戦変更!まずは剣をダンジョンの壁に立てかけて……思いっきり踏みつける!日頃の恨み!」
よし折れた!あとはこれをバッグの中に……ギリはみ出るな。
「ばれたら警察のお世話になるかもだし、もう半分に折れるか試してみよう!」
もう1回同じ方法で……とう!
「無理かぁ。よし!次はダンジョンの壁に全力投球してやる!せぇぇぇぇぇえい!」
変化なし!ちょっと先が折れたくらい!つまり意味なし!
「仕方ない。ゴブリンたち!力を貸して!」
持って来たるはゴブリンの棍棒。あとはさっきみたいに剣を斜めに立てかけて……
「くぉぉぉおおおるぁあああああ!」
折れた!けどマジ痛ってぇ!
「……この半分はもういいかな。これ以上折る力がないや。」
時には諦めも肝心だよね。しっかり折れたほうはちゃんと包んで持って帰るとして、この後どうしよっかなあ。
「マッピング後少しで終わるんだよね。でも道具とかも使いすぎたし今ホブゴブリンとまた会っても勝てる保証ないからなあ。……うん、帰ろう!また明日!」
ゆっくり堅実に!ダンジョンで一番大事なことだからね。
「と、いうわけで帰還!そんで母上に『今から帰ります』っと。あと父さんに『チーズケーキ買っとくことをお勧めします』って送っとかなきゃ。母さんの大好きなものだしこれでどうにか留飲を下げさせないとね。」
*****
「ただいまー。早速だけど鉄じいのとこ行ってきて来る~」
「あらお帰り。源一おじいさんのところに?いいけれど迷惑かけないようにね。」
「はーい。行ってきまーす。」
鉄じいは町外れで小さな鉄工所をやってる職人で、子供のころから俺の秘密道具をいろいろ作ってくれてる共犯者。ちなみに閃光弾とか音爆弾とかの爆弾系の「ガワ」は全部鉄じいに作ってもらってるよ。
昔から金属加工をやっていて、鉄の加工技術なら街で一番なんじゃないかな。ほんと凄い人。
「やっほ~鉄じい。」
「おお。雅坊か。最近変な建物が出てきてるみたいじゃが相変わらず元気なようじゃな」
「変な建物って、あれがずっと言ってた『ダンジョン』だよ」
鉄じいは俺がダンジョンをクリアするための準備をしてるって知ってるからね。まあ中に何があるかとかゴブリンとか言っても「なにいっとんのじゃこいつは」って顔してたけどね。
「ほう、あれが雅坊がずっと言っておっただんじょんってやつなんじゃな。っま、老いぼれの儂には関係ないことよ。」
「またまた~僕がいる限り関係ないことはないよ!今日はこれを加工してほしくて来たんだ。」
てってれ~。折った鉄の剣~。はいど~ん!
「なんじゃこれ、折れて錆びてはいるがいい剣じゃな。」
「これ溶かして投げナイフとかにしてほしいんだけどできる?」
「ナイフに?できんくはないが危険じゃないか?」
「爆弾は数に限りがあるし遠距離で何回も攻撃できる武器が欲しいんだよね。弓矢とかは大きくて邪魔になるし……」
「そうか、まあ雅坊の熱意は知ってるからのう。儂は無理に行くなとも言わん。貸せ。いつものように欲しいもの作ってやるわい。」
「ありがとう鉄じい!」
「ふん。気にするな。作るのは槍とかじゃなくて投げ物でええんじゃな?」
「うん!武器は他にあるからね。刃こぼれしたらまた直しに来てもいい?」
「いつでも来てくれていいわい。雅坊がくると童心に返って若返ってる気がするからな!がっはっは。」
「へへ。また明日取りに来るね!」
これで投げ武器問題は解決!やっぱ持つべきものは鉄じいだな!
「そうだダンジョンについてまとめないと!急いで帰らないと!」
今までは自分で考えたり小説から情報とってたけどダンジョンが出てきた今、テレビとかSNSで集め放題なんだよな。他の探索者についても知りたいけどやっぱどんなモンスターがいるかは知ってたいよね。
「2度目のただいまー」
「お帰り。手洗ってきなさいよ~」
「はーい。」
『本日午後六時、防衛省および警察庁は東京都中央区に出現した塔の内部に取り残された人々の救助作戦を開始すると発表しました。具体的な日時については……』
「やっぱ閉じ込められた人いるよなあ。」
そもそもダンジョンが出てきて喜んでる奴なんて俺含めてもほんの一握りくらいしかいないだろうからな。早く力をつけてダンジョンクリアしていこう!
『また、佐藤天使さんもこの作戦に参加すると表明しており今後も未知の塔や未知の力について関心が集まっております。』
「ダンジョンに入るのか、まあ完全武装してるならクリアなんて余裕だろうなぁ。いいな~」
エンジェルって人。人助けなんてすごいいい人じゃん!俺も負けないように強くならないとね!
「よし。今日のダンジョン日記書こうっと。」
【ダンジョン攻略メモ 2日目】
■モンスター
・ゴブリン
・ホブゴブリン
・巨大クモ
・クマ
・スライム
■ステージ
・草原
・森林
・樹海
「調べた限りだとこんなもんかな。いやあこんなにモンスターいるなんてしかもクマとか蜘蛛とかボス級のモンスターも見つかってるなんてな。というか洞窟・遺跡系のダンジョンの情報全然ないな。折角だしこういうのあるって教えてあげよう!俺ってば優し!」
内容はそうだな。ゴブリンとホブゴブリンがいるってことでいいかな。あとはマッピングと推定のステータスと注意事項をいくつかっと、よし投稿!
「今の時期は特に情報が必要だからね!しっかり共有してあげないと!」
よいこは寝る時間!すやぁ……。
*****
「だぁれが嘘つきだとこんのボケどもがぁ!うわ~ん!父さん!カメラ貸して!」
お望み通り見せてやらあ!今日も今日とてカチコミじゃあ~!証拠写真撮ってやるから覚えとけぇぇぇよ!うっきぃぃいいい!
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