9話 どうも、母さん公認探索者兼ダンジョンカメラマン兼ジャパニーズNINJAです!
「だぁれが嘘つきだとこんのボケどもがぁ!」
「嘘乙」「はいはい自称探索者」「写真ないなら信じられん」「また厨二病かよww」てめぇら全員名前覚えたからな!……名前メモメモ。
「確かに写真撮ってなかったな。盲点盲点。父さんに頼んでカメラ借りるか」
時代はデジタル!しっかり映像で残さないとね。
「ん?カメラ?最近新しいのを買ったんだ。これは母さんに内緒ね。いやあ雅人も興味を持ってくれてうれしいよ」
「そういえばダンジョンの写真撮ってないなって思ってね。もし使ってないやつとかあったら貸してほしいんだけど」
「それならつい昨日まで使ってたカメラ上げるよ。SDカード新しいの持ってくるからちょっと待ってね」
よし!これでカメラゲット!見とけよ!ダンジョンカメラマン藤原雅人が臨場感あるダンジョンをとってやるよ!
「はいカメラと予備のバッテリー。気を付けてね。いざとなったらカメラとか投げ捨てていいから。」
「わかった!ありがとう!それじゃあ今日も行ってくるね!」
「はーいいってらっしゃい。あ、そうだ。学校からの連絡で校庭に塔が出てきて登校できないからしばらくの間は遠隔で授業が決まったらしいよ。金曜は臨時休校だったけど月曜からはあるから忘れないようにね」
「了解!」
くそ!こんな早く学校が始まるなんて聞いてないぞ!1週間は休みと思ったのに!……まあいっか。それより鉄じいのところに行ってナイフ貰わないと。
「おはよう鉄じい」
「おう雅坊。ちと時間はかかったが無事にできたぞ!ほれ、クナイじゃ」
クナイ?投げナイフ頼んだけど想像より上の武器が出てきたぞ?
「え?何でクナイ?ナイフよりいいの?」
「聞いてくれるか雅坊よ!まず投げナイフは確かによう飛ぶ!じゃがな!刃を薄うして軽うして飛びを重視しとるから石に当たれば欠けるし投げるのにも工夫がいる!木に刺されば刃が曲がるし、何度も使えば研ぎ直しじゃ!それに投げる以外じゃ使い道が少ない!……ふぅ。じゃがクナイは違うぞ!厚みがあって芯もあって頑丈じゃ!投げてもええ!刺してもええ!掘ってもええ!こじ開けてもええ!杭代わりにもなる!穴も掘れる!ロープも結べる!柄尻に輪があるから紐を通しゃ回収もしやすい!刃こぼれしても研ぎ直しやすい!多少曲がっても叩きゃ戻る!しかも今回は折れた剣を溶かして作るんじゃろ!?だったら厚みを活かしたクナイの方が鉄の歩留まりもええ!無駄も少ない!数も作れる!ダンジョンなんぞ何が起こるか分からん場所ならなおさらじゃ!切るしかできん投げナイフより、生き残るための道具になるクナイじゃ!」
「つまりクナイが最強ってことか!」
「そうじゃ、さいきょうなんじゃ。遠距離で使うならなおさらな。ほれ、微妙に余った素材でナイフも用意したからあそこの木に向かって投げてみるんじゃ。」
距離は大体10mってとこか、よし!せぇぇぇい!
「まっ刺さらんわな。ほれ、次はクナイの番じゃ。」
くそ!本気で投げたのに!
「ほ、本気出してないだけだし!次はクナイね。いっくよ~!」
刺さったぁぁぁぁ!?え、ちょ、ちょっと待って!?さっきのナイフと比べ物にならないんだけど!
「雅坊も力が強くなったのう。投げる瞬間に回転を加えるとほれ、適当に投げるだけでもこんなに簡単に刺さるんじゃぞ。凄いじゃろ」
「すげえ!ありがとう鉄じい!最高だよ!」
「喜んでくれてよかったわい。だんじょんに行くんじゃろ?気を付けていくんじゃぞ!」
「もちろん!行ってきます!」
ゴブリンよ!震えて眠るがいい!俺はクナイを手に入れてさらにジャパニーズNINJAに近づいたぞ!
「連絡完了!荷物確認完了!武器確認完了!いざダンジョンに!」
*****
「さてさて、あとこの道を進んだらマップは完成だな。」
ダンジョンに入って写真とか撮りながらマッピングをしてるんだけど全然ゴブリンに会わないな。さすがにいなくなったわけじゃないだろうし気を引き締めていかないと。
「グギャ!?」
「お、さっそくゴブリンだ。この距離なら写真撮れるか。はいチーズっと。」
よし完璧!それじゃあ次にクナイを投げてっと。
「確か回転を加えるんだっけ。……とう!」
ありゃ、外したか。結構難しいな。もう1回!
「今度は肩に命中!刺さって入るけどそんなに効いてない。回転が足りないのかなあ」
「グギャアアアアア!」
当たり所によっては一撃で瀕死にできるって感じかなぁ。
「もうちょっと練習してから来ればよかったなあ反省反省。」
棍棒避けて……はい!これで終わりっと。ゴブリンの対応も慣れてきたなあ。
「クナイは回収してっと……」
「グギャ!」
「ギャギャ!」
「エンカウント早!しかも2体!」
1体は棍棒持ちでもう1体は何も持ってない。なんでだ?ひとまずクナイで牽制して1体ずつ撃破していこう!
「食らえ!」
狙いは武器を持っていない方のゴブリン!急所狙って正確に投げる!
「グギャ!」
「弾かれた!?」
こいつ、いやゴブリンが仲間を守った?やっぱりこの2体普通のゴブリンとなんか違う!気を付けないと……
「グギャア!」
「っち……閃光弾!」
「グル!」
「……痛ったあ。」
こいつ力も速さも他のゴブリンより段違いだな。閃光弾も多分もう1体の合図で回避されたし、もう使えないと思っていいな。にしてもゴブリンが連携するとは。
「グギャ!」
「あぶねえな!」
「ギャ!」
よし、格闘家ゴブリンの片手はクナイぶっ刺して使えなくしたぞ。クナイ様様だな。さっすが鉄じい。
「グ……グギャア!」
「ギャアギャア!」
「2体同時かよ!」
回避!なんとかどっちかのゴブリン倒さないと……クッソ、腹に食らったのが痛すぎる。
「鑑定じゃどっちも【ゴブリン】か……。ホント使えないな。」
ひとまず1番厄介なのは連携。こいつら単体はぶっちゃけ他のゴブリンよりちょっと強いくらい。
「グギャ!」
「っち素手ゴブリン厄介だな。」
「グギャ!グギャ!ギャア!」
「グルル」
ん?もう1体のゴブリンのほうに戻っていったぞ。……はは~ん。こいつ、指示待ちゴブリンだな。
「弱点み~っけ。ほら!食らえ!」
投げるのは音爆弾こいつら、特に指示ゴブリンから注意を引かせる。天井ギリギリまで高く投げて少しでもあのゴブリンが伝える時間を作る!
「ギャ!」
「グギャ!」
「耳ふさいだな。これでお前らの連携は封じたも同然!そうだ、上にばっか気を取られてると足元の本命に気付かねえぞ?」
「グギャ!グギャア!ギャ!ギャア!」
やっぱ指示ゴブリンはこれが何かわかってるみたいだな。ただぁ、気づいてない脳筋ゴブリンは理解してるのかなぁ?
「音爆弾対策で耳思いっきりふさいでんのに声が聞こえるわけねえよな?」
音爆弾と閃光弾の時間差攻撃!やっぱりこいつは何も理解してねえな!
「グァアア!」
「あばよ!」
これで格闘家のほうは撃破!あとはあのゴブリンを倒すだけ!
「ギャ……ギャアギャア!」
「逃がすかよ!とぉりゃ!」
足に命中!これで機動力も奪ったぞ!
「……グ……ガ……ギャ……」
「連携ゴブリン討伐完了!いやあ厄介厄介。でも知能が高かったり、力が強かったりってことは……そろそろこの層の終点か。」
残る道はこの先を曲がったところ。
「……やっぱりあったか。ボス部屋。」
無駄にでけえな。これでマッピングは終了。ここからはダンジョンの本格攻略、だな。
「写真撮っとこ。うわかっこよ!持ってきてよかったぁ~。」
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名前:藤原 雅人
レベル:6
職業:——
HP(体力):120
MP(魔力):0
STR(筋力):33
VIT(耐久):10
AGI(敏捷):27
DEX(器用):18
INT(知力):18
MND(精神):21
LUK(幸運):10
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保有SP:5
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スキル
・剣術 Lv 1
・鑑定 Lv 1
・応急処置 Lv 0
・地図作成 Lv 1
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