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6話 どうも、母さん公認探索者の藤原雅人です!実はゴブリンにストーカされてます!


 紆余曲折はあったけど何とか母さん(ラスボス)を倒したぞ!早速ダンジョンへゴー!

 

 「行ってきます!ぐえっ」


「昨日なんて言ったか覚えてわよね?」

 

「もちろん!生きて帰ることと連絡いれること!」


「よろしい。気を付けていきなさいよ。1回でも守れなかったらダンジョンに行かせるのやめさせるからね!」

 

 それは困る!絶対忘れないようにしないと。

 

「はいはーい。それじゃ改めて行ってきます!」


「行ってらっしゃい。気を付けるのよ」


「うん!」


 昨日はばれないようにそそくさ移動してたのに今日は堂々と歩ける。素晴らしい。これがシャバの空気か!


 「許可って偉大だなぁ。罪悪感がないし今日はめちゃくちゃ調子いいぞ!」


 父さんという尊い犠牲が生まれたもののこれからは堂々とダンジョンのこと考えていけるからなぁ。これだけで足取りが軽い。スキップしながら行けるぜ!……あっ、赤ちゃんにめっちゃじっと見られてる。気まず。



「ステータスの恩恵全然感じられないなって思ってたけど改めて荷物持つと軽いな。ステータスすげえ。」


 こりゃオリンピックで金メダルも時間の問題だな!まあ出られないだろうけど。


「そういや今ダンジョンに入ってる人ってレベルどのくらい何だろな。」


 昨日のテレビの限りじゃレベル3がトップクラスっぽかったよな。まあ海外だともっとすごいんだろうけど。


「昨日テレビでダンジョンクリアしたとか言ってる人いたし、SNSもダンジョン入ったって報告多いし……誰だって入りたいもんな」


 日本じゃ規制されてるけどやっぱ人間ロマンにはかなわないよな。わかる。お、ついたついた。相変わらずのバカでかい塔。昨日は夕方であんまり分からなかったけど改めて見るとデカさがわかるな。


「さて、『着いたよー』っと。よし!連絡完了!荷物確認!」


 水にご飯!ライトに時計にノート、筆記用具、サングラス!その他秘密道具もばっちり!


「次に武器確認!」

 

 遠距離用スリングショット。とその玉。次に昨日のMVP!閃光弾いっぱい!最後に相棒!日本刀!


 「問題なし。ダンジョン攻略十の盟約確認!……よし!」


「行くぜ!」


 ただいまダンジョン!今日も攻略してやるぜ!

 

「さてと、何も変わってないな。」


 出待ちされてなくてよかったけどこうも映えがないとなあ。


「ま、それがいいんだけど!今日は昨日と反対方向に向かおう!」

 

 まずはマッピングをしなきゃだからね。ゴールは次の階層に続く階段!もしくはボス部屋!


 左に行って行き止まりなら右に移動!また左に曲がって行き止まりなら右に移動!ゴブリンいたら迅速排除!

 

「ギャ!」


「ふう。9体目。もし予想が正しかったら後1体でレベルアップか。」

 

 AGIがいま27もあるから慎重に隙を見て攻撃するよりもゴブリンが棍棒振るより断然早く動けるんだよな。17の地点でもこっちの方が早かったんだからまあそうなんだけど。

 

「あっ、行き止まりだ。今のところ合計で25体。数で見たら多いんだけどこの広さで見たら少ないよな。」


 そもそもゴブリンってどこから出てきてるんだろう。階段から降りてきてるのかな?それともダンジョンが産んでるのかな?おぎゃあおぎゃあって。……さすがにないか。


「よし、ここも行き止まり。引き返して右に行こうっと。ん?」

 

 ゴブリンがいる。あ、気づいた。逃げた。……ん?


「もしかして監視されてる?……あいつか。」


 普通のゴブリンに監視なんて知能はないはず、こんなことする知能持ってる奴なんて十中八九俺が昨日逃がしたあのゴブリンだな。


「くっそ。まさか一度の判断ミスでここまで苦労するなんて!」

 

 また逃してこいつの掌の上で転がされるのは困るからな!曲がった方向をしっかり覚えながら追いかけよう!まちなさーい!

 

「グギャ!グギャグギャ!」


「こいつ足はや!」


 まだこっちのほうが早いけど他のゴブリンより断然早いぞこいつ!?


「スリングショット!……当たった!」


 「ギィ……」


「隙あり!」


 ふう。疲れた。こいつ、結局逃げるだけだったな。なんとも匂う。あいつの気配が匂うぞ。


 【レベルが上がりました。藤原 雅人レベル:4 → 5。スキル『剣術 Lv0 →1』『鑑定 Lv0→1』『地図作成 Lv1』を獲得しました】

 

「きた!レベルアップ!しかもスキル3つもゲットしたぞ!いやっふぉおおおおお!」


 良きかな良きかな。剣術は刀使ってるから、マッピングしてるから当然として、鑑定はなんでだ?まあとりあえずいま倒したゴブリンを『鑑定』っと。

 

【ゴブリン】


「潰すぞクソスキル。もうちょっとマシな情報寄越しやがれ。」


 おっとお口が悪くなってしまいましたわ。お上品に言いませんとね。おほほ。


「スキルに鑑定って使えないのかな。『鑑定』」


【MPが不足しています】


 はい解散解散。んだこのゴミスキル。MP使わなくても使えるようにしやがれ。


「しゃあない。使ってみてどんなスキルか確認するしかないな。まずは『剣術』から!」


 う~ん。若干振りやすくなってる?こう、持ちやすくなったというか力を込めやすくなったとかそんな感じ。地味すぎる。


「ま、まあレベル1だしこんなもんだよな。スキル大全のほうにも序盤はこのレベルって書いてた気がするし。」


 もうちょっとマシな内容だと思って即修正入れたのにまさか本当にこの仕様だったとは。無念。


「思ったよりスキルは優しくないな。まあ地道にレベルを上げていくしかないか。次、『地図作成』!」

 

 【MPが不足しています】


 あーーーーもーーーーー!なんだよMPMPって!あるわけねえだろ!


「MPに割り振るか?いやでもさすがにもったいないか。鑑定はまだしも地図作成に関してはスキルなしでもできるし必要性あんま感じないしな。」


 仕方ない。鑑定と地図作成のスキル詳細はまた今度にしよう。


「一旦出口まで歩こう。どう曲がったかは覚えてるからそれを元に地図を書いて……よし、つながったから間違いはないはず!」

 

 ここを左に曲がって次は右、右……左……右……右……左……右に曲がってよし!スタート地点に戻ってきた!


 ついでにゴブリン3体討伐!生きてるやつらにも『鑑定』を使ってみたけどやっぱり【ゴブリン】としか出てこなかった。推測だけどMPを使えば使うほど見える情報が増えるって感じかもな。


 「よし、無事出口は確認してマッピングも見る限り6割くらい終わったぞ!」


 あとは左に曲がった先で右に曲がるルートと右に曲がった先で左に曲がるルートで終わりだな。今日中に終わるかも!


「さてと、お腹も減ってきたし、一旦外に出てご飯食べよっと。」

 

 わざわざ危険なダンジョンでご飯食べる必要ないしね。はい無事きかーん!


「母さんに途中報告してっと。……そんじゃいっただっきまーす!うっひょーうまそー!」


 さすが母さん。料理上手!やっぱ母さん説得してよかった!弁当作ってくれるもんな!ありがたくいただきます!


「あ、返信来た。『元気そうでよかったわ。日が暮れる前には帰ってくるのよ?』了解了解!この調子なら後4時間くらい、いやお弁当パワーで1時間で行けちゃうかもな!あっはっは!」


『了解です!門限ちゃんと守りまっす!それじゃあまた行ってくるよ!』と。よし!ご馳走様でした!お腹も膨れてきたし、さっそく探索の続きへゴー!


「10分ぶりにただいまダンジョン!……うわっとゴブリン!?」


 こいつら出待ちしてやがったのか!卑怯な奴らめ!

 

「武器もある。体力もしっかり、強くもなった。」


 相手は棍棒を持ったゴブリンが複数体。遠距離は何も持ってない。


「本邦初公開!食らえ!」


 前のゴブリンが目を瞑った!やっぱり、しっかり閃光弾を対策してると思ったぜ!


「秘密道具その1!びっくり特大音爆弾だぜ!」


 うひー。耳栓してもめっちゃ聞こえるじゃん、おっそろしー。


「他のゴブリンが来るかもだから使いどころは難しいけど今回みたいに出待ちされてるならめっちゃ有効なんだよな!」

 

「ギ……ギ……」

「グ……グル……ギャア」


「逃がさんぞ!せい!」


 今までより明らかに刀を振るのが楽になってる!ゴブリンもすんなり切れるしめっちゃ楽だぞこれ!

 

「せい!……はあ!……とおりゃあ!」


「グギャア!」

「グ……」

「ギャア!」


 一気に3体!この調子で残りも!……あぶな!あいつ他のゴブリンと違うぞ!棍棒じゃなくて剣持ってやがる!


 「グルル……」

 

「こいつ全然効いてないぞ。上位種かも!『鑑定』!名前だけでも教えろや鑑定野郎!」


【ホブゴブリン】


 「しゃあ!上位種!ホブゴブリンだ!きたぁーーー!」

 

 ハイゴブリンとかゴブリンソルジャーとか思ってたけどそっち系の名前か!おーけーおーけー!やる気出てきたぞ!


「どうせずっと出待ちされるんなら今ここでお前らを倒し切ってやらあ!」

 

*****


 石壁に囲まれた広間、その中央には数十体のゴブリンと一体のホブゴブリンが立っている。


 「グルル。グル」


 ホブゴブリンが何かを命令するとゴブリン数匹はそれに応えるように大きな扉を開けた。


 続いてゴブリンが数匹、外へ出ようとする。


 ——直後


「ギャア!」


「グルル。」

 

 とある人間から逃げ延びたゴブリン。高い知性を持ったそのゴブリンは仲間を引き連れ、中央にいるホブゴブリンに対して威嚇を始めた。


「グ……」


「グギャアアアアアア!」

 

 ホブゴブリンが叫ぶと周りのゴブリンが反逆者へと飛び交った。


「ギギャ」


 そのゴブリンは嘲笑うかのように声を出すと後ろからさらに多くのゴブリンが広間の中へ入っていった。


「ギギャアアア!!」


 ゴブリンの合図でゴブリン同士の激しい戦闘が始まった。


「グルァ!?」


 数はホブゴブリン側のほうが優勢。にもかかわらず、1体、また1体と倒されていく。

 

 ホブゴブリンも加勢に入り反逆者を打ち滅ぼそうとゴブリンを切り捨てていくが数には敵わなかった。


「グルル……グル……グギャア」


「ギャア!」

「ギィア!」

「ギャアア!」


 ホブゴブリンが敗北を認めた。その瞬間に1体のゴブリンの体が輝いた。

 体が一回り以上大きくなり、骨格が大きく変わっていく。

 筋肉も膨れ上がる。ホブゴブリンと大差ない体へと変化を遂げた。


【進化が完了しました。ゴブリン → ゴブリンコマンダー】


「……ギィ」

 

 ゴブリンコマンダーが一言命令をする。


 ホブゴブリンは傷がいえないままではあるものの部下を数体引き連れ、()()()()へと歩き始めた。

━━━━━━━━━━━━

名前:藤原 雅人

レベル:5

職業:——


HP(体力):120

MP(魔力):0

STR(筋力):33

VIT(耐久):10

AGI(敏捷):27

DEX(器用):18

INT(知力):18

MND(精神):21

LUK(幸運):10

━━━━━━━━━━━━

保有SP:5

━━━━━━━━━━━━

スキル

・剣術 Lv 1

・鑑定 Lv 1

・応急処置 Lv 0

・地図作成 Lv 1

━━━━━━━━━━━━

お読み下さりありがとうございます!

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気になった点、些細なことやいいと思ったことなどなんでも感想に書いていただけると大変喜ぶ生物ですので是非ともお願いします!

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