前へ目次 次へ 25/30 名前 同行を認めた翌日、ユウトは改めて少女に問いかけた。 「名前は?」 少女は少しだけ考え、答える。 「……セレナ」 短い名だった。 リナはまだ警戒を解いていない様子で距離を取るが、カレンは腕を組みながら観察している。 ミリアだけが静かに言った。 「よろしくお願いします」 その言葉に、セレナはわずかに目を見開いた。 敵である自分に向けられた、敵意ではない言葉。 「……変な連中」 小さく呟く。 だがその表情は、ほんの少しだけ柔らいでいた。