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第27話

「姫様、大変申し訳ありません」

「無理することないわ。今はゆっくりお休みなさい。しばらくすれば落ち着くとお医者様はおっしゃっていましたわ」

 ま、生成量と吸収量が拮抗していると、苦しみや気持ち悪さは続くとも言ってたけどな。

「遅歩様!」

 はいはい。



 エリスの看病はリーナに任せ、俺はこの街の傭兵ギルドに寄ることにした。今街で起きている情報を少しでも多く知るために。もしかしたら、ここ――王都で、王宮を乗っ取っている魔王との戦いになるかもしれないのだから。



 それにしても街の住人は魔力がなくなっても何とか暮らしている。何故無くなったかは分かっているのかもしれないが、それがどんな理由で行われたものなのか分からない人がほとんどだろう。魔王が王宮を乗っ取っていると知ったらパニックだからな。



 魔王は王宮を乗っ取って何をするつもりなのだろう。王都に結界を張るだけにとどめ、王宮を乗っ取る以外に大きな行動を起こしていない。何故だろう。何かを待っているのか? 俺はブツブツと独り言を唱えながら傭兵ギルドにたどり着いた。


1分間の読書、ありがとうございました。

また明日の18時に会えることを願っています。

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