守護神の目覚め/加護とスキル⑵
(進化の加護、すげぇ~!これって、超レアなんじゃないか!)
俺は、さっきまで感じていた焦りや不安が全て何事も問題無く解消出来る気になっていた。
(俺は、サティウスという異世界で………そうだ!冒険家として生きてやる!そんな超前向きな思考回路が開いたみたいな(笑)やる気パワー全開なんだな。ハハハ、俺って、超超楽天家だなぁ。)
加寿は、思考回路全開であれやこれや、この加護を活かして掴む、幸せな未来を想像しだした。
「神様!頂いた加護の力って、魔法を使える様にもなりますか?」
目を輝かせて加寿が守護神に質問した。
(加寿にぃったら、はしゃぎ過ぎだよね。でも、やんちゃで可愛いな!何か、加寿にぃと居るだけで愉しくなってくる。って、こんな時、あたしなに、考えてるんだろう!あたしも、加寿にぃに影響されてるかな~?テヘ!)
『加寿君、君の想像する魔法とやらも、鍛練次第で使える様になるはずだよ。直ぐに魔法が使える様にしてあげたいけれど、僕にも君達に与えられるモノに、チョッとした制約が有ってね、魔法に関しては、君達自身が魔法を使える様にしないといけないんだ。制約条項に関しては、詳しく話せなけれど、君達が進化する為に必要な事は、君達自身のステイタスボードを見てもらえれば、知ることが出来るよ。君達自身のステイタスボードは、君達がステイタスボードと念じれば見ることが出来るよ。』
俺は、莉沙と顔を見合せ、二人で頷くとほぼ同時に叫んだ。
「ステイタスボード!」
守護神からは、念じれば良いと言われたのだが、興奮していたのだろうか……?漫画の主人公になったようなノリで、つい叫んでしまった。
(おぉ!これがステイタスボードか!名前、年齢、性別、ヒューム?ヒト族のこと?種族名かな?……と言うことは、ヒト族以外もいるのか?エルフとかドアーフとか獣人族、あと妖精?魔族?魔獣?竜族?マーメイド?)
『加寿君は、色んな種族名を知ってるね。君が思い浮かべた中で、サティウスに存在する種族もいれば、存在しない種族もいるよ。まあ、後々のお楽しみと言うことで、今は説明は省くけど。これから君達が出会う種族は、その度にステイタスボードが説明してくれるから心配無いよ。ステイタスボードに表示されるものは、全てステイタスボード自身が説明してくれるよ。そろそろ、君達と離れる時間だ。LE,MPに関しては、最初からヒュームの平均値よりだいぶ多くしておいたから、頑張って君達の人生を切り開いて、この異世界で生き抜いて欲しいな。それと、僕が離れると、今まで君達を守っていた結界が無くなるから、自分達の事は、自分達で守るんだよ。まあ、この森は、比較的弱い獣しか居ないから、僕が与えた加護を活用してくれれば、君達なら切り抜けられると思うけど。でも、油断しちゃ駄目だよ!ここは、君達の居た街じゃないのだから、最悪死んでしまう事だって有りうるからね!』
(そうか、今まで安全だったのは、守護神のお陰だったのか!)
「加寿にぃ!あたし達大丈夫だよね……。」
不安そうに俺の顔を見る莉沙。
(莉沙は、俺が守らないといけないな!)
「二人で力を合わせれば、大丈夫だよ。任せろ!」
(俺は、自分自身に言い聞かせるつもりで、莉沙にそう言い切った。)
『最後に、君達がこのサティウスで幸せな人生を送る様に祈っているよ。』
そう言い残すと、守護神からの念波が届かなくなった。
「莉沙!これからここ(サティウス)で生きて行くしかないみたいだな。」
「うん!まだ、ちゃんとした覚悟は出来てないかもだけれど、ここ以外選べない以上、あたし加寿にぃと頑張るよ。」
「そうだな。宜しくな!莉沙。」
「うん!加寿にぃ!宜しく!」
「さて、早速やらないといけないのは、俺達のステイタスを把握して、危険から身を守る方法を身に付ける事。食べ物を確保する事。安全なねぐらを確保する事。そして、進化の加護を活かして、未来を切り開くプランを立てる事。後は、追々やっていこうな。」
「うん!じゃあ、早速ステイタスボードを調べて、加護を活用出来るようにしよう。加寿にぃ!」
「おう!」
俺と莉沙は、ステイタスボードに表示される内容を調べ始める。
「LE:1,000,000」一十百千万十万……百万!!
「MP:1,000,000」百万!!
「莉沙の数値は?」
「あたしも同じだよ!」
「これって、多いのか?普通なのか?」
「神様ヒュームの平均値より多くしてくれるって言ってたから。多分、多いのかなぁ?」
「まぁ、ヒュームに出会えたら判るかもな……」
「スキル:言語自動翻訳→知らない言葉でも話せるのか!すごいな!」
「スキル:未修得スキルの自動修得→未修得スキルを体験・認識することで自動修得出来る!加寿にぃ!これも凄そうだよ!」
「スキル:具現化……?」
(あー!頭が回らなくなってきたぞ。)
[シナプスが増強されました。]
(えっ?誰だ!)
[私は、貴方のステイタスボードです。貴方の補佐役を務めます。]
「莉沙!ステイタスボードが話し掛けてきた!」
「うん。あたしも聞こえてる!」
(そういえば、守護神がステイタスボードが説明してくれるって言ってた……!え~!説明文を読むのかと思いこんでいたけれど、直接言葉で説明してくれるの!人工知能搭載なのか!!)
「莉沙!このステイタスボード!マジスゲ~やつだぞ!!」
「加寿にぃ、あたしもそう思う。」
改めて守護神が俺達に与えてくれたものの凄さを実感した。
(守護神、ありがとうございます。)
俺は、そう呟いた。
次話投稿予定2020年12月20日(日)




