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莉沙と加寿の異世界探訪  作者: kazz爺(じい)
プロローグ(いざ異世界へ)
6/12

守護神の目覚め/加護とスキル⑴

『いいよ!』


(えっ!誰だ?)

突然の声に俺は、身構えた。


『ごめんごめん!そんなに身構えなくても大丈夫だよん。僕は君達の力になる為に目覚めた君達の世界で言うところの守護神だよ。英語だとガーディアンかな?僕は、真田加寿、麻田莉沙、君達が、このサティウスで生活出来る様に、素敵な加護とスキルを与えようと思っているんだ。』


莉沙が突然俺にしがみついてきた。


「加寿にぃ!あたし、今頭の中で知らない人の声がした!」

「莉沙!俺も聞こえた。俺達の守護神と言っている。たぶん、敵とかじゃないよ。」


二人の驚き戸惑っている事など、意にかえさず見知らぬ声の主は二人の頭に念波(テレパシー)とでも呼べば良いもので、加護とスキルの説明を始めようとする。慌てて、俺は言葉の主に対し念波を遮って口に出して質問する。


「ちょっと、すみません。あの、守護神様!説明を遮って、失礼いたしますが……。俺達は、今何処に居て、どうしてここに飛ばされたのか?まず、そこから順を追って知りたいのですが……」

「あたしもお願いします!」


莉沙も俺に続いて言葉を発した。


『あぁ。そっか~。ごめんごめん。突然話しかけたり、どんどん話を進めて、二人とも驚かせてしまったね。』

そう言うと、守護神と名乗る声は俺達が先ず知りたい事を話し出した。


『君達は、地球からこの世界(サティウス)に転移したんだよ。』


(やはりそうか!)

俺は、莉沙と顔を見合せ頷く。


『本来なら、君達がこっちに来た所で僕が目覚める筈だったんだが……。何故か僕にも判らないけれど、真田加寿、君の強い願いが念波となって僕に伝わって、初めて目覚める事が出来たんだ。』


(そうなのか!って!え~!俺が守護神を目覚めさせたのか!!?え~!)


『そうだよ、加寿。』


「あの、神様。俺が心で思った事、筒抜けですか?」


『うん!今さっき調整できた。暫く君と念波(テレパシー)でやり取りしたので、今は判る様になったよ。』


(守護神様凄い!)


『そうだろ!ハハハ!』

(でも、何で俺達はこの世界サティウスに転移したんだろう)


『さて、次に知りたいのが、何故君達が地球から、サティウスに転移したかだか、誰かが召還された時に発生した歪みに運悪く巻き込まれみたいだな~。』

(えっ!はい~……

!)

俺達は事故に巻き込まれた様なものだと言う話に絶句した。


『本当に、迷惑な話だよね。本来なら、君達がサティウスに来なければ、僕も後1千年は寝ていられたのに。』


「あの神様、じゃ~、あたし達を元の世界に帰してお休みになるというのはどうですか?」

(莉沙!ナイスな突っ込み!)

俺は、思わず莉沙に親指を立ててウインクした。


『莉沙君の考え方、良いよ!僕もその方が楽チンだからそうしたいんだけど。残念ながら君達を元の世界に帰す能力は、僕には無いんだよ。』


「そうなのね。」

莉沙は、心なしか肩をおとした。


『でも、君達がここ(サティウス)で、生き抜くためのスキル(能力)と言ったら良いのか、はたまた、武器と言った方が良いのか、僕の加護と君達が使えるスキルを与えることで、君達が居た元の世界と同じ位は、長く生きられるようにしてあげるから、安心して。それで精一杯、こちらの世界を楽しめる様になってくれたらな~と、君達に話し掛けたんだ。』


「守護神様、それって俺達が魔法とか超能力的な物を使える様になったりするって事?」


『まぁ、当たらずとも遠からずと言ったところかな?少なくとも、君達人間の持つ能力と比べたら、桁違いの力が発揮できるようになるよ。勿論、その力を全て使いこなす為には、モノによっては、鍛練が必要だけれどね。』


「莉沙!俺達凄い事が出来る様に成るかも知れないぞ!」

俺は、漫画の異世界ものに出てくる世界を想像して、ワクワクしてしまった。

「加寿にぃ!ちょっと興奮し過ぎだよ!」

莉沙に言われて、俺は少し冷静さを取り戻した。


『それじゃ~、君達がここ(サティウス)で生活する為に必要そうなスキルを手に入れられる様に、[進化の加護]与えるよ。』

そう言うと、守護神は呪文のような言葉を発し始めた。

暫くすると、俺と莉沙の体が少しずつ光に包まれ始めた。同時に、身体の中に何かのエネルギーみたいなものが産まれ、暖かく身体全体を駆け巡り始めたように感じた。

(おぉ!何だ!?疲れがひいていく様だ!更に、感覚が鋭く成っていくみたいな……、あれ?今まで気づかなかった何かが、この森の中にいるのか?感じるぞ!)

「莉沙!」

俺は、そう叫びながら莉沙の顔を見た。

「加寿にぃ!何が起こっているの?何!身体の中に、何かが入ってきたみたい!何か疲れがとれて力が出てきたような、それと気のせいかもしれないけれど、さっきより遠くまではっきり見えるようになったみたい。」

莉沙も少し興奮ぎみになって、俺の腕を掴みながら言った。

(莉沙にも、俺と同じように体に変化が…)

『今、君達に(進化の加護)を授けたよ。この加護は、優れもので、君達の(身体·学習)能力を君達の欲求に応じて飛躍的に伸ばしてくれるよ。』

そう言うと、守護神は暫く無言になった。

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