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1-3-3:1対3の最初の模擬戦②…【初音・レスター・ミツキside】

【初音・レスター・ミツキside】


「アイツ、魔導器(デバイス)を取り出しておきながらだらんと構えもしないとか、アイツはオレを嘗めてるのかよ!」


構えを取らず静観の姿勢を取るアシュレイに、「構えなくてもお前たち程度いなせるぞ」と言われているような気がして、それを馬鹿にされたように気がし激昂するレスター。


「なめるなぁ――ッ!!」


【魔槍】を突きの態勢で構えると同時にレスターは加速しアシュレイ目掛けて突っ込んでいった。

そんなレスターの単騎突撃に驚く初音とミツキ。


「こらぁレスターぁ!…ってもう、何やってんのよ!とにかく追うわよミツキ!」

「は、はいっ!でもどうしましょうか初音さん。何かあの人に一撃入れられる策はありますか?」


突撃したレスターを追いながら相談する初音とミツキ。

何か策があるかと聞かれて初音には正直策はないとしか言えない。

あるとしたら不意を突いた挟撃くらいしかないと思っている。

その挟撃の可能性をレスターは短気な行動で見事に潰してくれた。

待機室でのやり取りで彼との協力体制は取れそうにないかなと初音は考えていたけど、まさか一人で突っ込むとは思いもしなかった。


「正直先生を相手にして勝つなんて今の私達では無理難題なのよ。それくらいの力量の差があるってこと。なのにあのバカは、もうっ!」

「ではどうしましょうか?」

「まずは戦力確認ね。ミツキの【魔導銃】は遠距離狙撃向きよね。他に何か使える”魔技”はないかな」


”魔技”とは魔導器(デバイス)を用いる魔導戦技の事である。


「えっと、私が使えそうなのは【狙撃(スナイプショット)】と【幻影ミラージュシフト】くらいですけど」

「【幻影ミラージュシフト】?」

「はい。これは自分の一定周辺を空間に溶け込ませる事で、その、相手の目を欺かせることが出来るんです」


それを聞いて初音は便利で良いんじゃない、と思った。

ミツキとしてはただ恥ずかしがり屋の自分が周囲から身を隠したいと思っていたら出来た技能なのであまり誇らしいとは思っていなかった。もしろ暗いな私ってば、と自己嫌悪すらしていた。


「…いけるかも」

「えっ?」

「ミツキとならいけるかもしれないって言ったの」

「えぇえ!?」」


アシュレイへの不意の一撃。

ミツキの”魔技”なら隙を取りつつ不意をつけるかもと初音は考えた。

レスターはこの際連携から抜き、二人で挟撃する作戦を立て、それをミツキに伝えた。

初音の作戦にミツキも頷き行動を開始した。

ミツキは”加速”の速度を落とし【幻影ミラージュシフト】の準備に入る。

初音も魔力を練り上げる。


(私の作戦が上手く行くかは分からないけどこれはあくまでも訓練。それに私達の力量や行動を恐らく見る為の者だと思う。だから恐れず向かって試してみよう!)

「さあ、先生、お覚悟!」







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