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壊し屋  作者:
2/5

自分壊し

 ……今日もまた嫌な朝が来た。

 かなりひどい状態の部屋で、朝食の米を牛乳で流し込みながら新聞を読む。

 紙面には不法侵入、泥棒の文字がおどる。物騒になったものだ。

 俺はジョー、壊し屋をしている。

 人間関係から建造物まで、この世のありとあらゆる物を壊すのが仕事だ。

 俺への依頼は郵便で届く。今日はどんな依頼があるだろうか。

 いつものように郵便受けから手紙の山を取り出して、紙くずが覆っているテーブルの上に乗せる。

 なんとなくいらない手紙は紙飛行機にして飛ばしてみた。どうもいまいち飛距離が伸びない。

 いらついた俺は手紙とその辺のゴミをギッチギチに丸めて全力で投げた。いい感じに飛んだボールは、壁にぶつかってばらけて新たなゴミになった。

 落ち着いた俺は、なんとなく目についた手紙を取り出して見てみる。

 差出人は木村京子24歳。若い女性が俺に何を壊して欲しいのだろうか。


 “私は自分の引っ込み思案な性格が嫌なのです。

 できれば私は生まれ変わりたい。もっといろんな事を積極的に出来るようになりたい。

 だからお願いです、今までの私を壊してください。”


 なかなか厳しい依頼だ。しかし、プロとしてここは退けない。

 いいだろう、引き受けよう。

 俺は壊し屋、壊すのが仕事だ。



「九時になりました、ニュースをお伝えします。今日未明、堺町三丁目のマンションに男が侵入、住んでいた女性をロープで縛っている所を訊ねてきた両親が発見、取り押さえました。男は調べに対し供述を拒んでいる模様。警察は今後も厳しく追及する方針です」

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