09:残された声
初作品です。
誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、
生暖かい目で見ていただけますと幸いです。
掲示板の中央付近。
珍しく、レオン・アルバーンは端ではなく“中段”を見ていた。
《廃坑調査および生存者捜索(期限付き)》
期限:2日
危険度:Cランク相当
条件:最低3名以上
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「……珍しいですね」
背後から声。
顔見知りの受付嬢だった。
「こういうの、あんまり選ばないのに」
レオンは少しだけ考えてから答える。
「……時間制限があるので」
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この依頼、特徴は一つ。
“救助が目的”であること。
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危険度はCランク相当と、自分のランクよりも一段上だ。
しかし、戦うだけじゃ無いのであれば、自分にもできることがある。
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集まったのは3人。
・中年の槍使い(リーダー)
・若い回復術師
・レオン(支援)
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「即席のパーティだが、俺はこの廃坑に潜ったことがある。仕切り役はやらせて貰いたい。時間が経てばそれだけ生存の可能性は下がる。捜索優先だ。」
槍使いが言う。
「戦闘は可能な限り避ける。見つけたら即離脱。」
全員が頷く。
合理的な判断。
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回復術師がレオンを見る。
「補助、得意って聞いてます」
「……はい」
「正直、期待してます」
まっすぐな言葉だった。
レオンは、少しだけ視線を逸らした。
「……最善は尽くします」




