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足りない召喚士の戦い方  作者: トリバード
召喚士レオン・アルバーン

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7/143

07:境界線

初作品です。

誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、

生暖かい目で見ていただけますと幸いです。

最終日。

渓谷の奥。


明らかに“濃い”。


空気が重い。


⸻


「気をつけろ……来るぞ」


現れたのは、中型の魔物。


数も多い。


そして――


「上にもいる!」


崖上からの奇襲。


完全な挟撃だ。


⸻


「散開!」


斧使いが叫ぶ。

だが、地形が悪い。


分断される。


⸻


(まずい……)


レオンは瞬時に判断する。


“全員を守る”のは無理。


⸻


(どこを繋ぐ)


視線が走る。


斧使いは耐える。


双剣は機動力がある。


魔術師――


「……ここだ」


⸻


「フェアリーバード、集中!」


三羽すべてを魔術師へ。


防御、集中、回復。


一気に底上げ。


⸻


「……来た」


魔術師の詠唱が変わる。


ブレない。


途切れない。


⸻


だがその分、他が薄くなる。


斧使いが押される。


「くっ……!」


⸻


レオンは動く。


小剣。


最短距離。


斧使いの死角に入った敵を、弾く。


「助かる!」


「……一瞬だけです!」


⸻


双剣使いが跳ぶ。


「上、落とす!」


だが、着地に隙。


⸻


(間に合うか……!)


一羽を分離。


瞬間だけ強化。


「今!」


⸻


「……見えた!」


双剣が空中で軌道を変える。


無事着地。


⸻


そして――


「終わりだ」


魔術師の魔法が炸裂する。


戦場が一気に片付いた。


⸻


静寂。


⸻


「……生きてるな」


斧使いが笑う。


⸻


「今の……どうやった」


魔術師が聞く。


⸻


レオンは少しだけ考えた。


そして答える。


⸻


「全部は守れないので」


⸻


一拍。


⸻


「繋ぐ場所を選びました」


⸻


誰もすぐには返せなかった。


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