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足りない召喚士の戦い方  作者: トリバード


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43/52

43:不穏な予兆

本日もよろしくお願いします。

■二日目


「……昨日の指揮、助かりました」


朝。


巡回準備中。


エリスがレオンへ頭を下げた。


「いえ、皆さんの反応が早かったので」


「それでもです」


エリスは真面目に返す。


実際のところ、死角侵入への対応がかなり早かった。

最近は負傷が出ることも多かったらしい。


「視界共有、でしたか」


「はい。でもまだ長くは無理です」


「十分すごいと思いますけど……」


素直な感想だった。

ただレオン本人は、

そこまで万能視していない。


まだ酔うし、長時間は危険。

戦闘中は特に負荷が大きい。

動けなくなってしまっては元も子もない。


だからこそ。


「必要な時だけ使います」


「全部見ようとすると、逆に駄目になるので」


その言葉を、

エリスは少し考えるように聞いていた。



■三日目


夜。

防衛戦は安定していた。


「いや、思ったより余裕じゃない?」


休憩中にミナが笑う。


「最初もっとキツいと思ってた」


「油断するなよ〜」


カイルが返す。

だが表情は悪くない。


実際、ここ数日、負傷率はかなり減っていた。


兵士側からも好評だった。


「東側巡回、いつもより楽ですね」


若い兵士が言う。


「死角対応が早いからな」


別の兵士が返す。


その会話を聞きながら、

エリスは少しだけレオンを見る。


彼はいつも後方。


派手に戦うわけじゃない。


それなのに、前線が妙に安定する。


不思議な感覚だった。


その頃には。


「レオン、右どうだ?」


セスも自然に確認を取るようになっていた。


「二体来ます」


「了解」


当たり前のように全員が、

レオンの情報を前提に動き始めている。


ただ、本人たちにその自覚はまだ薄かった。


だからこそ。


「あたし達、結構やれてるよね!」


ミナが少し得意げに笑う。

カイルもセスも、否定しない。


空気が緩み始めていた。


だが。


「……」


レオンだけは、

少し違和感を覚えていた。


静かすぎる。


押し返している感覚がない。


まるで、何かが、

少しずつ集まり始めているような。


夜が深くなる。


四羽目と視界共有した瞬間、

遠くの森で、複数の光が動いた。


群れ。


しかも、まるで何かから逃げるような動き。



レオンの背筋に、

小さな寒気が走った。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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