03:勧誘を受けて
初作品です。
誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、
生暖かい目で見ていただけますと幸いです。
ギルドに入る。
「おい、あいつだ」
「例の支援の……」
「Dランクでソロ任務の達成率が高いやつだろ?」
小さいが、時折聞こえてくる話声。
レオン・アルバーンは、それに気づかないふりをして掲示板の前に立っていた。
いつも通り、端の依頼を見る。
だが――
「ちょっといいか」
呼び止められた。
振り向くと、見覚えのある顔。
以前東の森の討伐依頼で組んだパーティのリーダーだった。
その後ろに、あの時の前衛の男に加え、見覚えのない顔もある。
⸻
「少し話せるか?」
ギルドの端、空いたテーブル。
3人と1人。
妙な構図だった。
「結論から言う」
リーダーが言った。
「うちに入らないか」
静かな一言。
だが、周囲の耳が一斉に向く。
⸻
「正式なパーティとしてだ」
前衛の男が続ける。
「臨時じゃなくて、固定で。正直、前回君がいた時は安定度が段違いだった。それに召喚士は1人でやるより組んだ方が力を活かせると思うんだ。」
レオンは、すぐには答えなかった。
視線が、テーブルの上に落ちる。
⸻
(……声がかけられるかもしれないと思っていた)
あの日の戦闘。
あの評価。
この流れ。
小さい可能性でも想像することはできた。
それでも――
心は少しだけ揺れる。
⸻
「条件は悪くないはずだ」
リーダーが言う。
「Cランク帯の依頼を回す。報酬も安定する」
「昇格も近い」
「安全性も上がる」
すべて事実だった。
今のレオンにとって、これ以上ない好条件。
⸻
「……どうする?」
問われる。
沈黙が落ちる。
⸻
その時、ふと――
頭に浮かんだのは、過去の光景だった。
訓練場で、何も呼べなかった日々。
誰にも期待されていなかった頃。
そして――
初めて、一羽を呼べた日。
⸻
(あの時)
“誰かに必要とされるため”じゃなかった。
ただ、自分で掴んだ。
不格好でも、未完成でも、
自分の力として。
⸻
「……あの」
レオンはゆっくり口を開いた。
「少し、試させてもらってもいいですか」
「試す?」




