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足りない召喚士の戦い方  作者: トリバード


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24/52

24:山岳地帯調査へ

本日もよろしくお願いします。

現地へ向かう道中。

編成は五人。


レオン。

リオ。


そしてCランクパーティ所属の三人。

重戦士。

弓手。

回復術師。


以前より、明らかに質が高い。


(……強い)


歩き方だけでも分かる。

無駄が少ない。


しかも――


「右警戒頼む」

「了解」


会話が短い。

それで通じている。


完成された連携。


レオンは少しだけ息を吐いた。


(これが、Cランク)


パーティでの各々の動きを見ていると、リオの動きに以前と違う点があった。


リオがちゃんと“周囲を使っている”。


前は、自分一人で崩していた。

だが今は違う。


「前寄せる」

「今撃てるぞ」


周囲を見ている。


(……成長してる)


レオンは自然とそう思った。


そして、同時に。


(置いていかれてるな)


そんな感覚もあった。



山道で魔物と接触。


大型狼型が複数。


戦闘開始。


速い。


Cランク組の動きは明らかに洗練されていた。


前衛が止める。

弓が削る。

回復が間に入る。

リオが崩す。


無駄がない。


レオンも支援を回す。


だが――


「ナイス!」


リオが笑う。


“合わせられている”。


以前と違う。

自分の支援が、ちゃんと戦闘へ組み込まれている。


(……やりやすい)


その感覚に、少し驚く。



「やっぱ便利だなー、レオンの支援」


戦闘を終えてリオが軽く言う。

Cランクの回復術師も頷く。


「維持型なのが助かる」


レオンは少しだけ戸惑う。

以前は“追いつけていない”感覚だった。


でも今は違う。


ちゃんと回せている。


なぜか。


(見えてるからか)


経験。

ここ数日の連戦。


色んな相手。

色んな戦場。


その積み重ねで、

以前より状況把握が早くなっていた。


ガドの言葉が蘇る。


『何が良かったかを残せ』


無駄ではなかった。



休憩中、リオが隣へ座る。


「変わったな」


「……そうですか?」


「前より、“前で考えてる”感じする」


レオンは少し黙る。


「まだ、全然です」


するとリオは笑った。


「その“まだ”って言えるやつ、伸びるんだよなあ」


軽い口調。

でも、その目は真面目だった。


「まあ」


リオは立ち上がる。


「次は負けねえけど」


「……何がですか」


「......総合評価?」


冗談みたいに笑う。

レオンも釣られて、少しだけ笑った。


以前なら、

その言葉を遠く感じていた。


今は違う。


まだ届かない。


でも、


“同じ場所を見れている”感覚があった。


山風が吹く。

その先には、まだ見えない魔境がある。


世界は少しずつ変わり始めていた。


だがレオンもまた、

確かに変わり始めていた。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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