18:異変の朝
初作品です。
誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、
生暖かい目で見ていただけますと幸いです。
昇格試験から数日経ったある日、
朝から、ギルドの空気が妙だった。
受付前に人が多い。
怒号。
焦った声。
走り回る職員。
「北側街道の監視塔が襲われた!」
「魔物群だ、数が多すぎる!」
「避難誘導急げ!」
レオン・アルバーンがギルドへ入った時には、すでに緊急招集が始まっていた。
⸻
受付嬢が慌ただしく冒険者たちへ指示を飛ばしている。
「戦闘可能者は全員登録してください!」
「町外周の防衛線を維持します!」
ただならぬ状況だった。
レオンの住む町、リスベルは大きな町ではないが、
普段であれば、Cランク帯の冒険者が数組常駐している。
しかし、今回はタイミングが最悪だった。
王都行き大型商隊の護衛。
近隣都市からの魔獣討伐応援。
さらに、数日前から続く街道警備依頼。
結果として、
町の主力戦力の大半が外へ出ている。
残っているのは、
•Dランク以下の冒険者
•小規模パーティ
•非戦闘寄りの採取専門
•少数の衛兵
それだけだった。
そして今回現れた魔物群は、
本来ならCランク複数組で対処する規模。
「最悪だな……」
誰かが呟く。
⸻
ギルド職員が次々と即席編成を組んでいく。
「前衛二人、後衛一人、補助一人!」
「回復使えるやつこっち!」
「衛兵隊は東側へ!」
町全体が慌ただしい。
レオンも呼ばれた。
「レオンさん、こちらへ!」
集められたのは四人。
⸻
大盾使い――ガド
短槍使い――フィナ
風魔術師――エルト
そしてレオン。
⸻
全員Dランク帯。
寄せ集め。
周囲を見れば、他にも即席パーティがいくつも編成されている。
さらに、普段は門警備中心の衛兵たちまで武器を持って並んでいた。
誰の顔にも余裕はない。




