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足りない召喚士の戦い方  作者: トリバード
初の昇格試験

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16/143

16:決定的な差と、審査の結果

初作品です。

誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、

生暖かい目で見ていただけますと幸いです。

その後の戦闘。

レオンは気づく。


リオは“選ばない”。


全部、対応する。

無理をしてでも、拾い切る。


そして――成立させる。


(……違う)


同じDランク。

なのに、明らかに違う。


「……才能か」


小さく呟く。


⸻

最終目標。

大型個体の討伐。


連携は不完全で傷も多い。


それでも――


「終わりだ!」


リオの一撃で決着。


任務達成。


その時、試験管の声が響いた。


「さあ、これで終わりだ。ギルドへ戻ろうか。」


レオンは様々な思いを胸に帰路についた。


⸻

ギルド。

試験官の前。


「任務は成功だ」


だが、表情は硬い。


「レオン・アルバーン」


名前が呼ばれる。


⸻


「不合格」


⸻


静かな一言。


周囲が息を呑む。


「……理由を」


レオンは、落ち着いて聞いた。



「支援能力は高い」

「判断も悪くない」

「だが――」


一拍。


「お前には冒険者として最も大切な主体性が不足している」


胸に、刺さる。


「指示があれば機能する」

「だが、指示がない場で“主軸”になれていない」


今回、それが露呈した。


「戦闘における判断は正しいが、“全体を導く力”が足りない」

「自分でも理解しているのではないか?」


沈黙。


「以上だ」


⸻

夕方。

レオンは一人、外に出る。


肩に妖精鳥。


「……足りない、か......」


何度も言ってきた言葉。


だが今回は、少し違う。

(分かっていたはずなのに)


“支えるだけでは足りない場面がある”


それを、突きつけられた。



背後から声。


「残念だったな」


振り向くと、リオがいた。


「……でもさ」


彼は笑う。


「一番惜しいの、あんただったと思うよ」


レオンは目を見開く。


「俺は合格したよ」

軽く言う。


「あんたは、“もう一段上に行けるやつ”だ」


理解できない。


「支えるだけじゃなくて、“動かせる側”になったら」



リオは背を向ける。


⸻


「多分、一番厄介だよ」


⸻


去っていく。

レオンは、その背中を見送る。


そして――

静かに、魔導書を開いた。


「……やることが増えた」


小さく呟く。


光が、また一つ灯る。


未完成のまま。


それでも、確実に次へ向かっていた。


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